< 命、ありがとう >

「朗報です! 朗報です! ヒキガエルが卵を産みました。ヤッター、今年も無事に産んでくれました!」

と朝、職員室に入って行ったら 「何だ、朗報 と言うから計画停電が無くなったのかと思いました。」

と言われてしまいました。

いえ、いえ、これは朗報です。

命を本当にありがとうです。人間界では緊迫した毎日が続いていますが、同じ動物界両性類ヒキガエル科のアズマヒキガエルは昨年より15日ほど遅く、お山の池に卵魂を残してくれました。

繋がっています、命。動物たちも毎年必死で生きています。私はとてもうれしいです。

写真は雨が止んだら撮りましょう。

今日は早速年中・年少の子どもたちに報告です。

そうそう、卒園した自然クラブ部長さんと、私の数少ない図鑑仲間にも連絡しないといけません。

ヨウ素やセシウムが降り注いでも、動物はその適応能力を最大限に発揮して、命を繋ぎましょう。人間もしかりです。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 09:34

< 衝撃の一言 >

地震の日にはこんなエピソードを用意していました。今となっては思い切り笑えませんが、皆様の気分がちょっと上がるかもしれませんのでお届けします。

これは3月のある日の、職員室内での出来事です。

こんな会話が楽しい年長さんとも18日にお別れをしました。今度は飛びきりのスーパーストーリーを運んでくれる、新年長さんを待つ事にいたしましょう。

『何だか最近職員室には子どもたちがわさわさ集まっています。 

花粉症や風邪で外へ出られない子や、図鑑を見に来る子、などで10人近くがうろうろと寄り添っていますが、

そんな中、一人の年長さんの男の子が、職員室には不思議な扉がある事に気付き、それが何かと質問してきました。

私:「あーこれね!この扉はね秘密の扉。開けるとびっくりするようなことが起きるから、開けないのよ。」

彼:「びっくりするような事って、なに?」

私:「それはね、開けると中から白い煙がモワモワモワと出てくるの、浦島太郎みたいにね!」

彼:「ふーーーーん、だから逸子先生は歳取っちゃったんだ。」

ガーーーーーーーン!

そうきたか。

周りにいた先生方が絶句し、一緒にいた同じクラスの男の子は、「まずい!」 と思ったのか、言った男の子の頭を後ろから押して、

ごめんなさいをしなさいとばかり、頭を下げるように促すのです。

一瞬にして他の子どもたちもサーーーーと引いてしまい、空気が最悪になってしまいました。

私:「そうなのよ。歳、取っちゃったのよ。やっぱり他の先生たちと比べると、歳取ってるってわかる?」と聞いてみました。

さすがに彼もまずい状況を感じたのか、今度は大慌てで、

「ううん、歳取ってないよ。」 とかろうじて答えるのです。

私:「人はみんな歳をとるのよ。」と言うと、彼はまた自分の言葉をフォローするかのように、

彼:「僕は早く歳を取りたい。大人に成りたいんだ。」

こんな事を言いました。

子どもは正直で、そして優しいですね。この後はみんなで大笑いでした。

そろそろ子どもたちのおばあちゃんと同じくらいの年齢に成ってしまったのです。

現実は厳しーーーーーい!

でも毎日子どもたちと若い先生方に囲まれているので、気持ちと見た目は若干同じ年代の方々より、若いつ・も・りです。

とまあこんな衝撃的な一日でした。』

実際の衝撃の一日(3月11日)は、大地震となって日本中、いえ世界中を駆け巡ってしまったのです。

Filed under: 未分類 — itsuko 14:29

< 卒業式 >

今日は小学校の修了証書授与式に出席してきました。久しぶりに小学校の卒業式に参列し、母校だったこともあって、とても懐かしく、自分の式を思い出しました。(あまり記憶にないのですが・・・・・・?)

{今、また地震です。本当にいつになったら治まるのでしょう。}

校歌もしっかり歌えたな、ホホ。

ながつた幼稚園の卒園生もたくさんいて、どの子も大きくなって、すっかり立派な少年・少女でした。面影がある子も無い子もいましたね。声変わりをしている男の子もいました。

自分の夢を語って証書をもらいましたが、みんなはっきりと夢を語っていました。私は6年生の時、自分の夢なんて考えていなかったな・・・・・・・・。

13歳か!これから何でもできるね。今、日本は大変な状況ですが、卒業生の未来は明るいと信じます。夢に向かって、大いにはばたいて欲しいです。

そういえば、「幼稚園の先生に成りたいです。」 って言った子はいなかったな・・・・・・・。

小学校の先生はいましたね。でも来年度の実習生には卒園生がいるんです。

新任で内定を出している来年度の先生の一人も、卒園生です。幼稚園の先生は小さい時から成る事が夢だった方がとても多いです。

現職のS先生もそうなんですよ!あっ、M先生も、W先生もでした!仲間が増えますね。うれしい事ですが、それに甘えずしっかりと資質を磨いて欲しいです。

別れの時。一つ一つを心に刻み、みんな大人になって行きますね。

Filed under: 未分類 — itsuko 19:19

< 卒園式 >

ほっとしました。本当に何事も無く卒園式を終える事が出来ました。良かったです。

簡略化した式となりましたが、とても立派で凛々しい、すばらしい年長さんでした。

みんな、おめでとう。この式はきっと深く記憶に刻まれる事でしょう。

多くの人が大災害に遭い、生活もままならない中で、このような卒園式を迎えられた事に感謝をしましょう。

でもこの節目の行事はきっとみんなの心に温かい気持ちを根付かせ、これからの小学校生活への基盤になってくれるでしょう。

たくさんの想い出と、たくさんの出会い、発見をありがとう。

大きく、たくましく、この日本を背負って立つ、魅力的な人になって下さい。生き物や自然に心を寄せる事の出来る、おおらかな人になって下さい。

そしてまたお顔を見せて下さい。

保護者の皆様、多くのご理解・ご協力を最後までありがとうございました。

このような状況下でも本当に励ましをいただき、卒園式を迎えられました。とてもうれしく、感謝いたします。

父母の会の役員の皆様にも大変お世話になりました。

Iさん、Kさん、やっぱり今度一杯やりましょう!2年間、ありがとうございました。

職員も皆帰路につきましたので、この辺で終わります。

卒園式は何年送っても、胸が熱くなり涙が出ます。

おしまい。

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 18:30

< 声、木霊す。 >

大震災に伴い、2日間の休園措置を取りましたが、不安はまだまだ続きます。

しかし今日はとても感慨深く、胸が熱くなる思いを致しました。

たった2日間だけですが、子どもたちのいない園内は大変静かで、おまけに計画停電で真っ暗な園舎は心細く、さびしかったです。

そして本日の朝、園内に響く子どもたちの元気な声が、なんと、なんとうれしく、気持ちを奮い立たせてくれたことか!

夏休みや冬休みが終わった時は、感じたことがなかったような、不思議な感覚でした。

子どもの集う元気な声が、こんなに人を勇気づけ、安心させてくれるのか、改めて子どもたちの持つパワーを感じました。

普段は 「うるさーーーい!」 と叫びたくなる時がありますが、今日は本当に心が休まりました。

きっと被災地でも子どもたちの声や遊ぶ姿に(遊ぶ場所など無いのかもしれませんが)、元気をもらっている人も多い事でしょう。

明日は卒園式。

そんな子どもたちともお別れです。年長さん、いろいろな想い出をありがとう。

Filed under: 未分類 — itsuko 18:07

< 少し落ち着いて! >

今、命がある事を喜んで下さい。

今、何不自由無く生活できている事を、有り難いと思って下さい。

計画停電が何ですか!ガソリン不足が何ですか!なぜ、トイレットぺーパーを買い占めるんですか!

一瞬にして、全ての財産を失った人々の事をちょっとでも想像してみて下さい。

出来ませんよね、私もです。家も車も衣類も生活用品も、私の場合は望遠鏡も、読み残している書籍も、全て、全部無くなった事を考えてみて下さい。ましてや家族の命が失われた事を思ってみて下さい。

実際にはそういう人が何万人も居るのです。

これが宮城県沖ではなく、相模湾で起きていた地震なら、私たちが被災者になっているのです。

放射線物質が飛び散っているようですが、だからどうすればいいのですか! 逃げれば事は済むのですか!

懸命に命を張って処理しようとしている人たちがいます。私たちは冷静に、政府の情報を信じて、粛々と毎日の生活を送るべきでしょう。

騒ぎ立てることなく、今出来る事を確実に冷静に、送りましょうよ。

もちろん不安はありますが、現場は必死で物資を調達し、緊迫した状況下でも懸命に生きようとしている人々がいるのです。

その方々を応援する唯一の方法は、私たち被災していない者が、冷静に淡々と毎日の生活を節約しながら送り、被災地の人々への後方支援をするべきではないでしょうか。  

Filed under: 未分類 — itsuko 23:43

< 混乱、不安 > 

本日は短時間での緊急連絡網による幼稚園活動の変更措置にご協力いただき、誠にありがとうございました。

連絡には多少の混乱もきたしましたが、無事に皆様に連絡が付きました。

教職員の出勤もままならぬ中、電力の状況も刻々と変わり、大きな余震も再度起きるとの予報もあり、子どもたちの安全と保護者の皆様の不安を最小限にするために、自宅待機の休園と致しました。

「連絡が遅いや、連絡網が繋がらない。」などのお叱りも受けましたが、被災されている方々の事を思いますと、今私たち一人一人が出来る事をしっかりと、秩序を持って行い、応援する事が大切だと考えます。

お仕事の関係で、明日からの手配が厳しい方もいらっしゃるかも知れませんが、なにとぞご理解の上、ご協力下さい。

私は心が折れそうです。

連日繰り返される各機関の報道に、とにかく大きなショックを受けております。被災地の方々がどれほどの痛みを持って、今を過ごされているかと思いますと、とにかく心がくじけそうですが、何とか自分を奮い立たせて私に何が出来るのか、何をするべきか、今置かれている立場をよく考え、次の手段を取ろうと思っています。

これからまだまだ身近なライフラインでも混乱や困難や不安が発生しそうです。

多くの交通機関もストップしています。

しかし、私たち一人一人落ち着いて、国民みんなで協力して、この大災害を乗り切りましょう。

海外の報道では「私たち日本国民の秩序だった行動が素晴らしい。」「本当に真の強い国民何だろう。」 とその資質を評価している国もあるようです。

底力を併せて、東北地方と私たちの生活を復興させましょう。

横浜市内の計画節電情報はブックマークにアドレスを追加しました。

Filed under: 未分類 — itsuko 23:15

< 無事です。 >

皆さん、無事ですか。家族とは連絡が取れていますか。

幼稚園は昨日午後7時40分に最後のお友達をお父さんに引き渡す事が出来ました。

昨日は通園バスの第2便までを運航し、その後長津田プロジェクトの活動の子と合わせて、大規模災害時の降園方法を取りました。

幼稚園に残っていた子どもたち全員と教職員全員、全て無事に昨日のうちに帰宅の途に付く事が出来ました。

電気が午後10時ごろ復旧したのに伴い、目視ですが園舎全体の状況を確認いたしましたが、建物等に特別な被害はありません。

室内でも倒壊した物などなく、地震前の状態を保っております。安心して下さい。

緑区周辺も落ち着きを取り戻し、日常生活が復帰しておりますので来週月曜日からまた平常通り幼稚園教育を行います。

インターネットも思うように通じず、イライラしましたが、本日12日午前中時点での報告を致します。

しかし、これからも大きな余震が予測されますので、どうぞ皆様、個々の所在を確認し、ご家族まとまって行動するように致しましょう。

また、携帯電話はすぐに繋がらなくなってしまいます。来週からの登園日に再度地震が発生した場合、規模によっては昨日のような大規模災害時の降園方法を取りますので、連絡が付かなくとも、とにかく幼稚園までいらして下さい。

子どもたちは最善の方法で保護者の皆様へ引き渡すまで、待機します。

落ち着いて行動しましょう。昨日、私たち教職員をねぎらって、多くの差し入れをしていただいた方々には、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。大変勇気づけられました。

今後も防災用品など改めて確認し、準備しましょう。

Filed under: 未分類 — itsuko 09:34

< 春の一席、卒園茶会 >

何とも忙しくて、目の裏がガンガンしています。そんな中、昨日と本日で年長さんの卒園茶会を行いました。

お陰さまで大変和やかに、ゆっくりと開くことが出来ました。今年は多くの方々が茶道に触れた印象を、「大変楽しく趣があり、次にお茶会の機会があったらぜひ出てみたい」 と評価して下さいました。

子どもたちも、「大きくなったらまたやってみたい」とか、「家でお茶を点ててみんなに飲んでもらいたい」 など、日本文化に触れ、お行儀を見に付ける情操教育の貴重な時間と成ったようです。

良かったです。お母様方は足をよくマッサージしておきましょう。

2日間に渡って和服のご手配などしていただいた方々にも、いい思い出になった事でしょう。ありがとうございました。

その様子をどうぞ!

 

 

床の間(借りですが。)香合は「だいだい」です。

 

お菓子は早春=なのはなです。美味しかったです。会場はこんな感じ。

 

水屋をちらり!  毎回ご指導いただく先生方。

                                 

年中、年少さんも楽しみにしていて下さい。子どもたちにも、保護者の皆様にもいい経験に成るはずです。

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 17:30

< 啓蟄、寒~~~い >

お陰さまで新入園児さん、在園児さんの来年度への事務手続き、連絡が全て終わりました。また引き続き子どもたちのより良い教育環境の維持に努めて行きたいと思います。お疲れさまでした、N先生! 

それにしても天候がジェットコースターのように変わり、体調管理も大変です。

昨日は啓蟄。

二十四節季の一つで、太陽の黄経が345度に成った時をいい、現行の太陽暦で3月6日頃をいいます。そしてこの頃は、冬ごもりをしていた虫たちが、穴から出てくることを言います。

でもこの寒さ!今日は5度だそうですよ。一度出てきた虫たちもまた戻っちゃいますね。 「アレ!? さむっ。」 って感じです。

インフルエンザのB型や嘔吐・下痢症など、まだまだ感染症も出ています。

そしてこの気候変動ですからくれぐれも風邪をひかないように、卒園式・終了式に備えて下さい。

そういえば昨年に続いて花粉症で目が赤く、しょぼしょぼした子が続々と職員室へやってきます。かわいそうですが、なんともしょうがないのでしょう。お山にもスギ・ヒノキがあり、今年も穂先が黄色に色づきたっぷりと花粉を排出していました。

花粉症の方々、ごめんなさい。 

これでもお山の入り口にあった大きなスギは伐採したんですよ。

どうぞご注意ください。

Filed under: 未分類 — itsuko 16:41