< やったね!さかなくん。 >

田沢湖に生息していたクニマスは、この湖に別の川から水を

引き入れる事で、その生息が維持できるか分からずにいたため、

多くの卵をあちこちの湖に移した事が始まりだそうです。

まさにそれがあの さかなくんさん によって見つけ

出された事は本当に奇跡です。

生物のⅠ種が絶滅したか、まだ生息しているかはとても

難しい事象で、それを見極めるには

長い年月がかかります。

見極めが出来る、つまり識別が出来る人物も非常に

重要になって来ます。

今回は京都大学の先生が、さかなくんにイラストを依頼した事が

事の発端のようですが、きちんと参考個体を取り寄せ、

そして届いた個体がたまたまクニマスで、

「これはヒメマスじゃない!」と識別したさかなくんが

居たからこそ歴史的な大発見になりました。

私の好きな鳥の世界でも識別は非常に難しく、

とくにカモメ類などは毎年の羽の色が変わるので、

第1回冬羽個体 などと称し、識別します。

わからない、わからない。~~カモメだけでも

数十種類はいますし、カモメと名が付くのに、

そうでない種(ミズナギドリ科)もいますから、

覚えるのは大変です。何年も見続けないと、無理です。

昆虫やは虫類の世界ではまだ存在させ知られていない種も

あるのですから、生物の識別はかなりの知識と忍耐が必要です。

子どものころから好きな物を追い続け、大成出来る人は

多くはありません。いろいろな人に巡り会うかも運命の

分かれ道です。

今回のクニマス発見は、両者にとって素晴らしい出来事になりました。

良かったですね、さかなくんさん!

N先生が聞くのです。

N:「クニマス発見って、大騒ぎしていますが、何がどんなにすごい事なんですか?

  分ーからないなーーーーー。」

私:「えーとね、たとえばN先生がワールドカップの日本代表に成ったくらいに

   すごい事なんです!」

N:「えっっ、あっ、そう、そう、ですか。それはすごい! わかりました。

  よく、わかりました。」

ですって! ごめんなさい、N先生。

ワールドカップの日本代表には毎回、毎回、監督からの

電話を待っていましたね。

「今回もダメか・・・・・・・・」 と呟いていました。

周りのみんなは 「はい、はい!」 でしたけど!

鳥類でもどこかでこんな話があると嬉しいです。

近年は絶滅して行く生物の事ばかりですから。

これからクニマスが順調に増えて行くといいですね。

 

Filed under: 未分類 — itsuko 13:49

< 心配です、鶴。 >

今ニュースにも取り上げられている鹿児島県出水市の

マナヅル・ナベヅルに感染した 鳥インフルエンザの問題ですが、

心配です。何が心配かは、多くの数が集まっているからです。

通常鳥インフルエンザは人には感染しません。

ですからすぐに私たち人間に被害が出る、という

心配ではありません。

鶴たちはその生態として渡りをします。

ハクチョウと同じように日本で越冬し、朝鮮半島の北、

あの危ない北朝鮮の広大な湿地帯で繁殖します。

毎年同じようなルートで渡りをし、親から子へその記憶が伝わって行きます。

ですから同じ場所へ集まってしまうのです。

そこへウィルスです。

鳥はもともと体内にウィルスを持っています。

それが弱毒性か強毒性かでも違いますが、

人と同じように風邪をひいたくらいの症状で、個体単位で

病気は発生しているのですが、集団になってしまうと、

やはり移るのです。ですから本来野鳥では無く、

家禽類にそれが現れるので、以前大量に養鶏場の

にわとりが殺処分となりました。

今回もこの越冬地の近くには養鶏場がたくさんあるらしいので、

そこへウィルスが入り込む事が、一番心配ですし、

ナベヅル(羽が真っ黒のもの。鍋のような色をしているから)では

生息数の8割から9割、マナヅル(目の周りが赤いもの)の5割近くが

今出水市に集まっているのです。

悪くすればその1割ほどは、感染して死亡するかもしれません。

なんせ相手は野生動物ですから、こちらの思うようには

行きません。感染した鳥のフンが乾燥して飛ばされ、

養鶏場に入り込む事が一番恐ろしいでしょう。

この問題は大分前から提議されていて、

現在も山口県周南市や佐賀県伊万里市への鶴分散化計画は

進められていますが、出水市は観光資源でもあり、地元経済の冬のメインでもあるので

あまり積極的に進めてこなかったようです。

しかしその心配が起きました。

もっと担当部署(市の行政官)は鶴の生態を知り、

専門家の意見を聞いてくれば良かった 

と 後悔しているでしょう。

もともと地理的・地形的要因でこの地にツルたちが渡って来るように

なっていたのですが、必要な湿地の減少や狩猟により

限られた地域でしか冬を越せなくなりました。

ほとんどすべての原因がそうですが、ここでもやはり

人間が引き起こした鳥インフルエンザの感染事故なのです。

エサの巻き過ぎも問題でしょう。

でも観光資源ですから、まかないわけにはいきません。

ハクチョウもそうですが、エサを巻かなくても湿地や田んぼが

整っていれば、そこでツルやハクチョウたちは冬を越せるのです。

もっと多くの場所へ分散が出来るのです。

あちこちへ広がっていれば、たとえどこか1か所でウィルスが発生しても、

その種の全滅は防げます。

スピードを上げてこの問題に取り組まなければ、

大変な事になってしまいます。

特にナベヅルは日本の取り組みが世界中から注目されています。

もうかれこれ6年ほど前、私はこの出水へツルを見に行きました。

どうしても野生のあんなに大きな鳥が集団で過ごしているところを

見たかったのです。

初めて彼らを目にした時、感動のあまり泣いてしまいました。

すぐそばの民宿に宿を取ったので、夜中じゅう彼らが鳴き交わす声が

聞こえるのです。朝鮮半島で繁殖して、子どもたちを連れて

日本にやって来ます。子どもたちは

初めての地域に来るのですら、親と離れる事は

命の保証を失くす事です。必死で親を感じ、

親も我が子の確認を休むことなく続けるので、

鳴き声が途絶える事はありません。

その声はとても愛情に満ちていて、声だけでも

胸が熱くなりました。

そして朝日が昇るのと同時くらいに、一斉に採食地へ

飛び立ちます。10000羽近いあんな大きな動物が

飛び立つところを想像してみて下さい。

それはそれは息が止まるほどの迫力です。

野生動物の尊厳を感じずにはいられませんでした。

そんな貴重なすばらしい鳥たちを死なせるわけには行きませんから、

地元の方々はご苦労があるでしょうが、ここはまず第1にツルたちの

生態を知って、あるべき姿に戻れるように力を貸してあげて下さい。

私は横浜の地から、声を揚げて祈るしかありませんが、

このような野生動物を保護し、環境を整える事を目的としている

団体に所属し、会費を払う事で活動を援助しています。

そしてもっともっと、多くの人に生き物の素晴らしさと現状を

知って欲しいと思っています。

実はこのウィルスを持っているのはガンなのです。

そう、あの「落雁」 として俳句や川柳にも詠まれる

マガンやヒシクイの種が持っていて、彼らが運んだんだろう

と推測されています。ガンたちは免疫を持っているようで、

インフルエンザを発症しないようですが、他の鳥たちには

危険なウィルスです。でも全部の鳥が罹るかと言えば、

そうではありません。人間も同じでしょう。

風邪をひく人もいれば、まったく元気な人も多いのです。

皆さんも注意深く見守って下さい。

このままウィルスの発生が抑えられるように祈って下さい。

ちなみに2000年には韓国で同じウィルスによるトモエガモ

(これです=写真)の大量死が発見されました。

どこからそのウィルスを感染したかの原因は分かりませんでした。

とにかく自然を壊さない事です。

詳しく知りたい方は「いきものみっけ」から

環境省のページか日本野鳥の会のホームページを見て下さい。

どちらもブックマークに関連アドレスを載せています。 

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 14:09

< 大掃除、そして冬の歌 >

1日空いてしまいました。さすがに師走なので少々時間に追われています。

まっ、年間通していつもの事ですが。

ながつた幼稚園では恒例の大掃除があります。

昨日は保護者の方々のお手伝いをいただき、クラスの隅々を大掃除。

いつもきれいにしているつもりですが、やはり毎日使っていれば

汚れも、傷みも増してきます。

そこをお母さんパワーで「キレイ・キレイ」にしていただきました。

毎回ありがとうございます。

ながつた幼稚園は「いつもきれいだ!」がウリですから!!!

そして今日は「冬休みを迎える日」という事で、

ホールに集まりお話を聞きました。

冬休みの約束や、お正月のあいさつの事。

今日は 冬至 という日で、 かぼちょを食べたり、

ゆず湯に入ったり、と日本文化のお話と、

私がおまけで 冬至 は夜が一番長い日、

お日様がすぐに沈んでしまう日の話をしました。

6月には 夏至 があって、一番昼間が長い事も伝えました。

解ったかな~~~~~~~~?

最後に秘密のお話をしました。サンタさんについての秘密です。

秘密のお話なので、ここでは控えましょう。

知りたい時は子どもたちに聞いて下さい。(覚えていれば、聞けますよ。)

さあさあ今日で一応今年の登園日を終えますが、

年少組の運動会を延期したり、

交通事故に巻き込まれたり、ここで職員が一人退職したり、

後半になっていろいろと問題がありました。

しかし皆様のご協力もあって

何とか静かに今日の日を迎えられました。

ほっとしています。

心配な事はお友達が一人入院していて、

年内の退院は難しい事です。

どうか1日でも早く、あったかいお家に帰れるように

祈るばかりです。

「Oちゃん、つらい治療が続くけど、みんなが応援していますから

病気に負けないで元気になってね。」

そして新年まであと1週間とちょっとです。

何となく気持ちがせかせかしてしまうこの時期に、

またまた童謡、唱歌のご紹介をしましょう。

Oちゃんもきっと知らないと思いますが、

冬にもいい歌はたくさんあります。

お正月の歌を歌って、良い新年を迎えましょう。

  冬の夜      作詞・作曲者不詳

♪  ともしびちかく衣縫う母は

   春の遊びの楽しさ語る

   居並ぶ子どもは指を折りつつ

   日数数えて喜び勇む

   囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪   

♪  囲炉裏の端に  縄なう父は

  過ぎしいくさの  手柄を語る

  居並ぶ子どもは眠さを忘れて

  耳を傾け  こぶしを握る

  囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪   ♪

  冬景色      作詞・作曲者不詳

♪  さ霧きゆる湊江の  船に白し朝の霜

   ただ水鳥の声はして  

   いまだ覚めず岸の家

♪  烏啼きて木に高く  人は畑に麦を踏む

   げに小春日ののどけしや

   かえり咲きの花も見ゆ

♪  嵐吹きて雲は落ち  時雨降りて日は暮れぬ

   若し燈火の漏れ来ずば

   それと分かじ野辺の里       ♪

何ともこれらも日本の里の冬の情景を歌った曲ですね。

メロディーも実に和みますよ。お聞かせできないのが残念!

続いて、この曲。これは子どもたちも知っていますね。

  お正月   作詞:東 くめ   作曲:滝  廉太郎

♪  もう いくつねると お正月

  お正月には  たこあげて

  独楽をまわして あそびましょう

  はやくこいこい お正月

♪  もう いくつねると お正月

   お正月には まりついて

   おいばねついて あそびましょう

   はやくこいこい  お正月    ♪

これは明治34年7月に発表された

『幼稚園唱歌』 の一つです。

幼稚園唱歌 なんてあったんですね。

やっぱり幼稚園は学校 という認識でスタートしたんですか?

こんな曲からもわかりますね。

ブログはお休み中も続けます。よろしければ

開いてみて下さい。

  

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 17:05

< 今日は鳥です。 >

困った時は鳥ですが、土曜日に新年1月に私が担当する

「子ども探鳥会」の下見に行ってきました。

日差しがたっぷりで、気持ちの良い1日でしたね。

お弁当まで持って行って、他2名のスタッフとあれや

これやとプランを立ててきましたが、

あっ、場所は大和市の 泉の森 と言います。

よろしければ参加されませんか?ゲームもやりますよ。

ここは鳥の種類も多く、とても楽しめるところです。

土曜日はたくさんのカメラマンがお目当ての鳥を狙っていました。

カメラマンさんたちは年配の男性が多く、私のような若い!?女性には

優しく出ている鳥を教えてくれるのですが、狭い場所で三脚を立てていると、

他の方々(散歩の人や通行人)に迷惑ですし、何より鳥たちにもストレスを与えますので、

チラッと見てすぐに遠慮します。あまりそばに居るとおじ様たちの醸し出す香りにも引き気味になりますので・・・・・・。

そこで狙っていた鳥はこれ。

数万羽がロシアの北東部から越冬にわたって来ますが、

その群れの中にちょっと変わったツグミがいるのでしょう。

泉の森にはざっと100羽~150羽はいたでしょうか。

あっ、そうそう、この鳥は 「ツグミ」 といいます。

一昔前は、たくさんの数が日本に渡って来るので、

カスミ網を掛けて、一網打尽に捕獲し、焼き鳥にされていました。

もちろん今は禁止です。信じられませんね。

大きな大きなレンズを構えて、じっと待つ事数時間。

私は別の鳥を狙っている方に場所を譲ってもらいましたが、

時間が無く待ってられず、1時間余りで引き上げてきました。

ですから写真は無し。

私の撮りたかったのは、「ルリビタキ」 と言います。

青とオレンジのきれいな鳥です。

スズメよりちょっと小さく、目がくりくりです。

こちらは漂鳥と言って、日本国内を移動している

鳥です。もちろん大陸から渡って来る個体もいますが、

国内で標高の高い所から、低い所へ冬場は

降りてくるのです。

オスはとてもきれいです。メスも優しいオリーブ色と

薄い黄色が入ります。

素敵でしょう。

どこかで写真が撮れたら、ご紹介しましょう。

最後に 「ツグミ」 の仲間でこんな鳥もご覧下さい。

赤と白です。

いい写真とは言えませんが、これは赤い方の アカハラ。

そして 

白い方の シロハラ です。 同じツグミの仲間で、お腹が赤いのと白いのがいます。

さて、どちらが気が強いでしょうか?

気になる方は、いまお山でこの2羽がなわばり争いをしていますから

見に来て下さい。といっても早朝ですが・・・・・・・・。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:56

< 子どもって面白い、第2段 >

O君のお話をご披露したところですが、

このO君が友達が出来た事で一気に本領を発揮してきたようです。

先生との会話にもパワーが増してきました。

先生:「だんだん寒くなってきたので、お部屋のドアはしっかり締めて下さい。

   暖房を入れていても、ドアが開いていては、暖かくなりません。」

この注意事項を聞いたO君は次の日からドアの監視役に就きました。

ちょっとでもドアが開いていると、

O君:「わー先生、大変です!ドアが開いています。」

先生:「ホントだ。誰でしょう?きちんと閉めないのは!

   O君、閉めておいて下さい。」?

O君「イヤです!開けた人が閉めるべきです。」

先生:「えーーーー、た、確かにそうだけど・・・・・・。

  じゃあ先生が閉めます。」

O君の言う事は最もですが、ではO君、

みんながきちんと閉めるようになるには、

どうしたら良いでしょう。

大人の世界でもよくある事です。

公共のマナーをみんなが守るには、

小さい頃からの教育と、地道な努力が必要です。

さあO君。君の誠実さ、責任感の強さで何とかクラスのみんなが

きちんとドアを閉められるような対策を練って下さい。

そして昨日のクリスマス会での事。

先生:「O君のお家にはサンタさん来るの?

O君:「はい、2009年12月25日にやって来ました。」

先生:「・・・・・・。良かったね。今日も本当に来てくれたね。」

O君:「サンタはいいですが、隣のあの二人はちょっと、どうなんですか!」

先生:「ハア、すみません。}

隣の二人とは、もちろんトナカイコンビの事。

言わずもがな、N先生とW先生の名コンビ。  

幼稚園児を夢に引き込むにも、一筋縄では

いかないって事ですね、トナカイさん! 

修行が足りないんじゃありませんか?

現在はビジュアル重視の世の中ですから、ちょっと甘かったかな!

でもそこは子ども。プレゼントをしっかり抱きしめ、

それはそれはうれしそうにしていました。

子どもって本当に面白い。

別件ですが、来年度の父母の会役員さんが無事に決まりました。

本日お顔合わせにお集まりいただき、役職も決まりました。

どうぞこれから、よろしくお願いします。

お手柔らかに

Filed under: 未分類 — itsuko 17:45

< Joy to the World >

もろびとこぞりていざ、クリスマス!

という事で、今日はクリスマス会。

キャンドルサービスに、卒園児のお母様方が中心の

ハンドベルサークルをお迎えして、ミニミニコンサートです。

この他にも先生たちで聖歌隊!?のコーラスと、

歌って、踊ってのクリスマス会でした。

もちろんあのお方もトナカイを引き連れて

登場し(園長先生ではありません!)、

大盛り上がりの会でした。

カードもとても素敵です。

 

午後からはクリスマスの映画を見て、

今日は素敵なプレゼントを持って帰ります。

すぐに開かないで、お家のツリー下に飾り、

お家でするクリスマス会の時(またはお家に

サンタさんがやって来る時)、一緒に開けてもいいですね。

どちらにしても、子どもたちには楽しい瞬間でしょう。

私は子どもの頃、クリスマスにプレゼントをもらった記憶はありません。

その代わり、時々父が私の大好きな動物のぬいぐるみを

ひょっこり買って来てくれました。

今でも大切に持っています。

赤いくま、ふかふかのうさぎ、そのまんまのパンダ、

変な犬、です。 別にどうでもいい事ですが、・・・・・・・。

今日はみんな素敵な夢を見るといいですね!

でも残念なことに多発性嘔吐症状で早退する子が多く、

各学年で休んでいる子もいますので、

手洗い予防・早期発見に努めて下さい。

アルコール消毒もお忘れなく。

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 13:24

< 子どもって面白い! >

僕:「先生! お友達に話したい事があるので

みんなを黙らせて下さい。」

先生:「えっ、O君みんなにお話があるの?」

僕:「そうです。」

先生:「はい、皆さん。O君が みんなにお話があるんだって。

聞いてあげて。」

僕:「皆さん、今日僕は外で遊びます。

〇〇君と〇〇君と、〇〇君と、〇〇さん、前に来て下さい。

今日僕と一緒に遊んで下さい。虫籠と虫網を持って

リンゴの階段に集合です。」

クラスのみんなは何が始まったかと、ポカーンとしながら

O君の話を聞いていました。

呼ばれた子:「ううん、わかった。いいよ。」

そしてお昼の後の外遊び。

一応呼ばれた子たちは言われた通りに虫籠と

虫網を持って、リンゴの階段に行きましたが、

遊び時間が終わって戻ってきた子の3人は、

「何したんだかわからなかった。虫もダンゴムシばっかりだし、

O君、何して遊びたかったんだろう???????」

と不思議そうに帰って来ました。

しかし・・・・・・ 

呼ばれた子の一人は、

「楽しかった!またO君と遊ぼう。」

と満足そうに真面笑みを浮かべながら帰って来ました。

O君はいつも通り、淡々と戻ってきたようです。

でもO君の作戦は見事に成功したのです。

このO君、実に愛らしい、ついつい声をかけたくなる、

人畜無害のちょっと運動が苦手で、

友達付き合いが下手で、でも鋭い質問をしたり、

ニタニタと先生の行動にダメだしをする、とにかく気になる子なのです。

そんなO君は密かに考えていたようです。

この出来事の前に、先生にしっかりリサーチを掛け、

自分なりの方法を練っていたのです。

その時の質問がこうです。

僕:「先生、みんなはどうやって友達と遊んでいるのですか?」

このO君の会話は全て「です・ます」調です。

先生:「今日は何々しよう!って誘ったり、つみきの階段で待ってて。

って、約束したり、自分で誰かにお話して決めているんだよ」

僕:「あーそうですか。わかりました。」

と事前確認があったのです。

そしてO君は思い切って行動に出ました。

実に積極的な作戦です。それもみんなの前で!

何人か候補を決めて、その中で気の合う子を見つけるなんて、

恋人選びでも中々上手くはいきませんよ。

O君すばらしい。四分の一の確率で、見事に友達を作りました。

その後O君とその〇〇君は仲良く手を繋いで

やかんを職員室に戻しに来たのです。

先生の心憎い計らいです。

二人はとてもうれしそうに元気よく持ってきました。

拍手をして迎えてあげたら、またまた二人ともうれしそうで、

O君も満足そうでした。

そういえばこのお相手の〇〇君も、

どこかちょっと変わっていて、O君の思考と波長が合うのかもしれません。

子どもは実に面白い。

今まで同じクラスにいてもお互い意識することがなかった二人でも、

この大胆な行動が二人の人生を変えたのです。

(オーバーか!)

子どもたちとの毎日の現場は、どんな教育談義より、

数ある教育図書より、長々した会議より、私の肥やしであり、師匠です。

子どもたちから多くの事を教わり、そこへ私の経験と1滴のスパイスを足して、

子どもたちへ返す。

すると自然に共感できる。

このプロセスが現場の醍醐味です。 

O君のエピソードを温かく見守り、クラスの中で生かした先生にも

拍手を送りましょう。

7月14日付の < 友達作り >という

テーマでも記しましたが、今回の方法は子ども本人が考えて、

真正面から体当たりした友達作りでした。

やっぱり、子ども力を信じましょう。

良かったね、O君!

友達作りといえば、一昨日のこのページでご紹介した

特定外来生物の「ガビチョウ」さん。

なんと今日はお山にお友達を連れて来てしまいました。

先日と同じ場所に、2羽で現れたのです。

恐るべし外来生物。こちらは着々と仲間を増やしているようです。

Filed under: 未分類 — itsuko 15:42

< 討ち入りです。 >

本日14日は日本人ならおなじみの

赤穂浪士47名による、吉良邸への討ち入りです。

何度も何度も映画になり、テレビドラマになり

そのたびに多くの日本人の精神構造に忠義だの、

正義感だの、自己犠牲だののスピリットを映し出してきました。

もともとは江戸時代の人形浄瑠璃や歌舞伎に取り入れられた

人情物の娯楽だったのでしょうが、現在の私たちには

娯楽として楽しむ事と、もう一つ日本人の精神性を呼び起こす

一年に一度の季節行事のような文化にもなっています。

浅野内匠頭は今で言うパワーハラスメントにぶち切れてしまったわけですが、

その切れた事情は理解できるとする日本人的考え方は、その後きちんと

吉良上野介にも一定の罪状を言い渡しました。

殿に忠義を貫いたこの浪士たちの人生はいわば自己を省みない

自己犠牲の精神上にのっとっているわけですが、

最近私は驚いたことがあるのです。

幼稚園の子どもにも、この自己犠牲なる感情?、または意識が

芽生えるんだ・・・・・・、と感じた出来事がありました。

ドッチボールの練習で、子どもたちはチーム分けをします。

何となく強そうな子と仲間を組もうと子どもなりにも群れるのですが、

何も言わず、すーと人数の足りないチームjに動いた子がいるんです。

人数が同じにならないとゲームを始められません。

その事も、その子はよく理解しています。

大抵はみんなでごちゃごちゃ言って、誰かが 「じゃんけんしよう!」

と声を上げるのがほとんどですが、全体を見渡して、人数の少ない方へ

自分から動き、次の段階へ事を進めた子がいた事に、

大変驚きました。まだ6歳の子供です。

どこかで先生から指示を受けての、このような場面を経験したのかもしれませんが、

この身に付けた精神はどこから来たのだろう?と唸ってしまいました。

自己主張する本来の子どもらしさもなければなりませんが、

自分の事は二の次にするこの精神は、5歳・6歳でも思い描けるのですね。

あらためて子どもの持つ神秘性と可能性を感じた出来事でした。

子どもは面白いし、実にかわいい。

何を考えているのか不思議だし、益々好きになってしまいます。

そう言えば仇打ちですが、今世間をにぎわしている海老さまは

仇打ちに会わないように気を付けた方がよろしいのではないでしょうか!!!!!!

立場が赤穂浪士とはちょっと違いますが、いきなり人から殴られる事は

まずないですよね!

ここでもケンカ両成敗がいいのではないでしょうか?

ではまた明日!

あっそうそう、今日は ふたご座流星群 がピークを迎えます。

午前1時ごろ、東の空を見ましょう。

去年も寝ないで頑張った記憶がありますが、

今年はいくつ見られるでしょうか??????

さーーーーと流れる星は地球の大気にぶつかって光る

塵?ですが、いいかそんな事、流れ星、流れ星。

Filed under: 未分類 — itsuko 22:20

< 特定外来生物 >

こんな言葉を聞いて、どのような生物を思い浮かべますか?

一つは「アライグマ」ですね。

このぺージでもご紹介したことがあります。

幼稚園の山にそれらしき フン を発見し(昨年の秋。ちょうど今頃です。)

これはもしかしたらと思い、横浜市から捕獲用の檻を借りて、

設置しました。2か月ほど置いたでしょうか。成果はありませんでした。

それから1年。今年も11月に一度フンを見つけましたが、

それ以降はありません。ホンドタヌキは目撃しているのですが・・・・・。

新たに今日はこんな生物が現れました。

特定外来生物の一つです。

以前よりちょくちょくお山を経由していましたが、

しっかりと写真に納めたのは、今回が初めてです。

これが今横浜市が(神奈川県も)勢力を上げて生息状況を

調査している 「ガビチョウ」 です。もちろん鳥!

大きさはムクドリを太らせた感じで、目の周りに白く、

勾玉模様があります。尾は長め。

体の色は茶色オレンジ。大きな声でよく鳴きます。ガビガビと!

初めはいい声だとされたので、

観賞用、鳴き声を聞く愛玩鳥として中国から輸入されました。

でもその声は日本の山野にはやはり似合わないと思います。

神奈川県ではなんとその輸入業者が、売れ残ってしまったガビチョウ

を山野に放した物が増えてしまいました。

まったくいい加減な話です。

ガビチョウには何の罪もありませんが、今この鳥の実態調査をして、

これ以上の繁殖と駆除?を目的に対策を考えています。

幼稚園のお山にもやって来てしまいました。

長津田の街中でも時々大きな声が響いています。

 

鳥はどれもかわいいのですが、本来の生息地を越えての生息は

どちらの生き物にもいい結果を残しません。

いま世界中で外来種問題が多発しています。

先日のCOP10(生物多様性国際会議)でも取り上げられました。

生き物のこれからを考えるには、その生き物の本来の姿を知らなければなりません。

地道な戦いですが、どちらにしても人間が大きくかかわっていることだけは

事実です。どうしたらいいでしょう。

まだまだこの他にも多くの動植物で指定されています。

「入れない!捨てない!広げない!」

が大原則。詳しくは環境省のホームページをどうぞ。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:56

< 残念、あかつき >

6年後ですか。

長いなー。 ひそかに期待していたのですが、

やはりなかなか難しいですね。

「はやぶさ」 が帰還した事は

本当に奇跡に近いですね。

金星は宵の明星、明けの明星 と言って、

古来から親しまれていますが、今回は残念でした。

実際二酸化炭素に覆われ、毎秒100mの風が常に吹き荒れ、

気温が500度、っていくら地球と双子星といっても、

この星を研究して分かる事があるのだろうかと、

少し不思議に思いますが、そこはロマンの世界です。

きっと当事者はどんなにか悔しかった事でしょう。

250億の税金は半端な金額ではありませんが、

多くの人の夢と希望を乗せて、子どもたちにも大きな

目標をかざして、ある意味では「子ども手当」より、

よっほどきちんとした目的税の使い方かもしれません。

なんせ26万人のメッセージを乗せていたのですから!

(誰が見るんだろう?・・・・・・・・)

6年後、もう一度金星を回る軌道へ突入させる事を

試みるそうですが、今度は何とか成功してほしいです。

金星の写真を是非見てみたいですね。

ガンバレ、あかつき!

Filed under: 未分類 — itsuko 17:56