< 命 ありがとう >

2年前、6月に台風が関東地方を襲った深夜、ながつた幼稚園の歴史を子どもたちと一緒に見届けてくれていたソメイヨシノが倒れてしまった。

その無残な姿に涙したが、3年目になるこの4月に命を繋いでくれた。

4月1日の新年度開始日に、その根元から伸びた新しい枝先に、3輪の花を咲かせていた。

なんと、木は全てが死んでしまったわけではなかったのだ。

命って素晴らしい。植物の力って逞しい。

昨日いただいたお神酒を掛けて感謝を表した。

大震災で変わり果てた東北地方も3年を過ぎ、繋がっている命に気づく時だ。

生命の神秘は人がどのように変わろうと永永と続き、進化して行く。

この自然の生命力に人は大いなる畏敬の念を抱き、敬わなければいけない。

土手に生える草木の一つ一つが尊い命で包まれ、春を謳歌している。

ヒトリシズカ

山は多くの鳥たちで大変賑わっている。

ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、アオゲラ、コゲラ、ムクドリ。

アカハラ、シロハラ、ツグミたち。

北へ帰るもの、南から来たもの、一緒になって春を謳歌している。

この命を作り出してくれる新たな細胞を発見したというトップニュースが今崖っぷちに追い込まれている。

若い科学者に大変感心し、憧れ、応援していただけに、こんな事になってしまって残念だ。

割烹着を来て研究に励むその姿はとても凛々しくも、女性らしい可愛らしさも見せた。

データの切り張りは論文誌上ありえない事のようだが、周りの研究者のサポートや指導がおろそかだった事がなんとも悔やまれる。

彼女の熱心な研究意欲を、理科学研究所はなんとかつなぎ止めて欲しい。

生命の神秘をつなぎ止めて欲しい。