< 明るいのは火星です >

■明るくなってきた火星に注目

太陽系の惑星の一つである火星が、まもなく地球との最接近を迎えます。
地球の外側を約1年11カ月かけて公転する火星は、約2年2カ月ごとの周期
(会合周期)で地球と接近します。2020年の最接近は、日本時間10月6日で、
前後数週間にわたり見頃となります。最接近時の距離は約6207万キロメートル
で、前回、2018年7月31日の最接近(約5759万キロメートル)には及ばないも
のの、火星はマイナス2.6等の明るさとなり、10月下旬まで木星よりも明るく
輝きます。また視直径も22.6秒角となり、望遠鏡で観察しやすい大きさになり
ます。
10月6日頃の火星はうお座の方向にあり、日の入り後に東の空に昇り、深夜
には南の高い空で見ることができます。11月に入ると、火星はやや暗くなりま
すが、夜の早い時間帯でも空高く見えるようになり、観察しやすい状態がしば
らく続きます。年内はぜひ、火星に注目をしてください。
国立天文台では「【おうちで天文学】国立天文台の夜空から—国立天文台三
鷹キャンパスから天体中継!」と題し、接近中の火星の映像も配信する予定で
す。ご期待ください。

以上は国立天文台からのメールニュースです。

地球の隣にある兄弟惑星と言われる火星。

どんな星なのか創造するのも楽しい秋の夜長です。

▽特集:火星最接近2020
https://www.nao.ac.jp/astro/feature/mars2020/

 

▽基礎知識:火星の接近
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/mars-approach.html