< そろそろ帰ります。 >

私は 「ツグミ」 といいます。ツグミ科の大形ツグミ類です。

ロシアの北東部で生まれ育ち、日本に越冬にやってきます。

毎年群れをなして押しかけ、それぞれのお気に入りの場所へ散って行きます。

鳥屋さん(鳥を追いかけ、見つめている人たちの総称)たちは、私たちが毎年やって来るのを楽しみにしてくれています。

もちろんまた会えるからで、決して食べるためではありません。(以前は多くの仲間がカスミ網で捕獲され、焼き鳥になって食べられていました。銀座のガード下で!)

現在は鳥獣保護法によって、すべての野鳥捕獲は禁じられています。

そんなこんなで繰り返されてきたこの生態の為、そろそろ故郷へ帰ります。

本日早朝、越冬中はあまり枝先には姿を現わさない鳥ですが、帰る道を確認していたのか、樫の木の枝先に出て遠くを見つめ、

「クワツクワッ」 と特徴のある2音連続発生で鳴き、存在をアピールしていました。

「さようなら!!」 と言っていたのかもしれません。

デジカメしか手元に無く、距離があったのでこんな写真ですが、また来年の北風が吹くころまで会えないので、見てあげて下さい。

無事に帰ってね。

また冬に会いましょう。

夏に会える鳥を「夏鳥」、冬に会える鳥を「冬鳥」と呼んで区別しています。

要は渡り鳥です。海を挟んで行き来しています。故郷(繁殖地)も現住所(越冬地)もその両方が変わらずに自然環境を維持していなければ、渡り鳥たちは生きて行けません。

ツグミが去って、ツバメがやって来る。いつまでも命が繋がるように、そして繋げられるように維持していかねばなりません。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 16:44

< 震源地 >

深夜、未明の地震はドキッとしますね。

ましてや震源地が神奈川東部。まさに私たちが生活するその直下が震源なんて、

本当に地震はイヤですね。

地震・雷・火事・おやじ  とは良く言った物です。

変なおじさんも相当イヤですけどね・・・・・。

地球星(そういえば地球も星=惑星でした!)で起きている地殻変動を、人間なんてちっぽけな動物が止められるわけもなく、せいぜい英知を結集して地震を感知、予知することぐらいでしょうか。

最近導入された「緊急地震速報」は、それでも数十秒前に次の手を考えられるので、人間が1歩自然の脅威に近づいた証かもしれません。

日本は世界でも冠たる地震大国。4つのプレートの上に国が乗っているというのですから、

どのプレートが動いても大地震に繋がります。

研究者や研究機関には頑張ってもらって、出来るだけ被害を少なく出来る体制を整えて欲しいです。

これは政府がきちんと業務をするかに係っていますけどね!

費用も充てないといけませんし、税金が適正に使われるのはごく当たり前の事ですし。

とにかくもうそろそろ治まって欲しいです、地震。

お陰で昨晩は度々目が覚めてしまいました。

何だか寝付けなかったので、今日はこんな素敵な1枚をどうぞ。

これは秋の一コマではありませんよ。

今のポカポカ広場です。

赤い葉はカエデの新芽。下向きに下がっているのが立派なお花。(もみじもきちんと花を咲かせ、種を飛ばします。)

その枝の中に、春のさえずりを懸命に歌う、アオジ(ホオジロ科)のオス。

とても澄んだいい声でゆっくり鳴きます。

冬場は チッ、チッ、 と灌木の下の方でひっそりしています。

温かくなり、恋の季節ですから懸命に歌います。

地殻は大変な事になっているでしょうが、地上では春が溢れます。

Filed under: 未分類,鳥・トリ・とり — itsuko 12:28

< 待ち鳥来たれり! >

待っていた鳥、ツバメ が姿を現しました。

良かった、良かった。幼稚園玄関前の、昨年と同じ場所を確認しに来ています。

旅を終えたばかりで、頭も翼もボサボサの、ボロボロ。

無事に故郷へ戻れて、本当におめでとう。

既に4月初日に確認されている方もいるようですが、ながつた幼稚園のツバメは例年より10日程遅れて、我が家へ着きました。

ほぼ同じ場所へ戻るので、昨年と同じ個体と思われます。

どうぞ、どうぞ、優しく見守って下さい。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 09:45

< 特別企画 ケニアの鳥 >

春休みをどのようにお過ごしですか?

何をするにも被災地の事や放射能が心配な毎日ですから、落ち着かないと思いますが、子どもたちにとっては新しい環境を前にドキドキの春休みでしょう。

そこで、特別企画です。(あまり関係無いか!)

以前よりこのパージをご覧いただいている方々はご存知かと思いますが、20年ほど前に、アフリカのケニアを訪ねた事があり、その時撮った写真を整理していたら、なんと数枚、鳥の写真が出てきたのでご紹介しましょう。

まだその時は野生動物全般への関心だけでケニアへ行きましたので、鳥にこだわらず、それこそサバンナの動物たちを撮りました。

もちろんアフリカゾウやライオン、チーター、アミメキリンやカバまで見てきましたが、こんな写真があったのです。

名前が全て分からないので、どうぞあしからず!

これはバッファローの死骸に集まる アフリカハゲコウとクロトキです。

以前このハゲコウはどこかの動物園から逃げ出して、一時話題になりました。千葉だったかな~~~~~。

そして、

手前にいる白い鳥が多分 アマサギ。 日本でも見られます。これから初夏にかけて田んぼにやってきます。

後ろは、そうです。シマウマのお尻。

いやいやいや、これはいいショット。 ヘビクイワシです。

NHKの 「ダーウィンが来た」 でも特集されました。

その名の通り、ヘビを食べます。頭の冠がステキ!足、ながーーーーー!

ちょっと見にくいですがロッジの前のエサ台に集まる、尾羽が長いオレンジ系の鳥。

名前は分かりません。調べた方は教えて下さい。

最後はこれ!

これもお名前知らず。でもとてもきれいでしょ。

日本ではお目にかかれない種です。この時から鳥にはまっていたら、もっと写真を撮っていたのにな・・・・・・。残念!

懐かしいです。

そう言えば、こんなブログを初めて1年が経ちますね。

いつもお付き合いいただいて、ありがとうございます。

「ひとり言」から始まっていますので、どうぞ時々の乱暴な発言をお許しください。(ペコリ。)

今日はここまで、おしまい。

 

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:37

< 開花に乗って~! >

東京では桜の開花が宣言されましたが、幼稚園のお山でも本日一つ、二つとソメイヨシノが開き始めました。

グラウンドの桜はまだですが、この分だと丁度入園・進級式に満開かもしれませんね。ソメイヨシノはエドヒガン桜とオオシマ桜の混合種。より華やかで見応えのある種を日本人が作りだした桜です。

さてこのソメイヨシノの開花とほぼ時期を同じくして、日本では昔から身近な野鳥として親しまれている、「ツバメ」がやってきます。

学名を(Hirundo rustica) と言いますが例年の飛来日が4月3日(東京)になっていますから、もう間もなく幼稚園の上空にも姿を現すことでしょう。

昨年は5羽のヒナが無事に巣立ちました。遥々と大海原を越えて渡って来る小さな野生動物を優しく見守って下さい。里帰りなのですから!

さてこの里帰り。多くの渡り鳥は日照の変化と体内時計、太陽の位置と地上の場所を目視しながら渡りを繰り返しています。

つまり1箇所に留まって生息しない渡り鳥にとって、1年ぶりの同じ場所がどうなっているかは生死をかけた重大な問題です。

サシバ(Butastur?? indicus)というタカ目タカ科の種は、東京大学の樋口教授の調査によると、ほぼ毎年同じ経路で同じ場所に戻って来ることが分かっています。

何丁目の何番地まで同じ箇所へやって来るのです。

ツバメも同様と考えられますが、今回の大地震によって東北地方へ帰って来るツバメたちがどうなるのか、大変気がかりです。

2万人近くの人々が命を落としたり、行方不明になっている今、野生動物に心を寄せる事なんか不謹慎と思われるかもしれませんが、

こうやって自然災害に遭い、その種を絶滅へ向かわせた動物たちは以外に多いのです。(私たちが知らないだけで・・・・・)

広大な地域で建物が失われた東北地方。一心に故郷を目指して海を越えてきたツバメたちは帰る家が無く、地上のあまりにも変わってしまった風景に、子育てどころではないでしょう。

同じようにこの春と秋の時期に、日本を経由してロシアとオーストラリアを行き来しているシギやチドリの仲間たちにとって、東北地方の太平洋沿岸は重要な休憩地となっています。(東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク)

彼らもまた大震災の被災(動物)者と言えるでしょう。

宮城県には日本で越冬するマガン10万羽が集まる伊豆沼や蕪栗沼があります。多くの鳥が集まる事で、高原性鳥インフルエンザの危険がありますが(今年は鹿児島県の出水市=ナベヅル・マナヅルで問題になりました)、これらの場所はとにかく重要な湿地なのです。

いまマガン(Anser?? albifrons)たちは北海道のウトナイ湖に集結しています。26日の朝、98,000羽が飛び立った事を受けました。

鳥たちに限らず多くの野生動物も、今回の大震災で傷ついているかもしれません。今この動物たちを救う余裕など無いことは分かっていますが、せめて私たちの身近にやって来る渡り鳥たちを優しく、隣人!?として迎えてあげて下さい。

今年は何羽が巣立つでしょうか!

楽しみです。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 15:03

< はやぶさ、早い! >

鳥類のハヤブサも急降下する時の速度は鳥類界で一番なのですが、東北新幹線の新型車両 「はやぶさ」 は早い!並走するヘリコプターより早い、300?㌔で走るそうです。

すごいぞ、はやぶさ!

乗りたいな。ちょっとリッチなシートで新青森まで行き、そこから竜飛岬へ向かい、これから北海道を目指して津軽海峡を渡る鳥たちを見に行きたいな。

群れをなし、一斉に海原へ飛び出す。そこをハヤブサが狙う。そう、こちらは130㌔で急降下して足蹴りをする、ハヤブサ!

小鳥たちはこの襲撃から何とか体をかわす。そしていち早く沖へと加速する。北海道を旅立つ時も同じことが繰り返される。行きも怖いし、帰りも怖い。でもその生態が海を渡らせる。

こんなシーンをメタリックグリーンのはやぶさで見に行きたいです。 

どなたかご一緒しませんか!

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 23:14

< 特別天然記念物 >

皆さん トキ は良くご存じだと思いますが、新潟県の佐渡市で保護・繁殖計画が進んでおり、この春もつがいが巣材(灌木)を集めている様子が昨日ニュースとなりました。

その学名が Nipponia nippon  という事もあり、鳥に興味をお持ちでない方にも比較的知られている鳥でしょう。

この鳥は 特別天然記念物 に指定されています。

この意味は、「世界的に又は国家的に特に価値が高い物」 を指定いるのです。文化財保護法の第109条2項に記載されています。

もちろんトキは野生絶滅していますので、まだ見た事がありません。(動物園除く) 絶滅の理由は、環境破壊です。主にエサを取る田んぼの減少と農薬散布による小動物の激減。

今必死で環境省が野生状態での復活を試みているところです。多額?!の税金が投入されていますが、その進め方には問題もあり、論議されているところです。

昨年立派な飼育舎に、テン が侵入して大騒ぎになりました。

私、コウノトリとアホウドリの繁殖計画に携わった方に話を聞いたことがあるのですが、このトキの繁殖計画には大変ご立腹で、クソミソに(言葉が悪くてごめんなさい!)その方法を非難していました。

まあ研究者の間でもいろいろと考え方が違うでしょうし、管轄官庁のメンツもあって、難しいのでしょう。これはどこの世界でも同じ!

でもこの大変美しい、貴重な動物がまた日本の空を舞うことが出来るように、皆様も温かく見守って下さい。

この トキ の他にも鳥類の特別天然記念物はまだまだいますよ。

日本は固有種をはじめ、大変貴重な野生動物が多く繁殖している実に稀な国なんですよ! 同じ島国でも、イギリスには1種の固有種もおりません。

その話はまた次回にする事にして、今日はそんな特別天然記念物の写真をお楽しみください。

トキ の写真はありませんので、あしからず。

あっ、そうそう 2月10日のニュースでは アホウドリ が小笠原諸島のムコ島に戻って来た事を伝えていました。

この アホウドリ にも大変悲しい悲しいお話があり、原因は人間の乱獲なのですが、これもまた今度。で、写真です。

しかし写真は アホウドリ より一回り小さい、 コアホウドリ です。 オホーツク海で撮りました。

翼を広げると2mを越します。繁殖期以外は一生洋上で過ごすんですよ! 驚きでしょう。陸に上がらないのですから。

こちらが コウノトリ この写真は 兵庫県のコウノトリ公園での物です。

日本で見られる野鳥の中で、一番大きい種です。

そしてこちらは カンムリワシ かっこいいですね! 撮影場所は 西表島。

そして、ライチョウ・タンチョウ、最後はオオハクチョウ。みんな特別天然記念物。大事にしないと、地球上から消えてしまいます。

おしまい。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:18

< 巣箱設置 >

えーーー、毎月お渡ししている 「月のたより」 をご覧になり、衝撃が走ったでしょうか!?

退職される先生方がいますので、今日は朝から質問攻めにあっていたようです。

N先生のコメントは、 「サッカー日本代表に呼ばれたから行ってくる」 とか 「I先生と結婚するの?」 との子どもからの質問に、

「そうです!」 とか めちゃくちゃな事を言っていたので、園長先生に叱られました。『ウソを言うのはやめなさい。』 です。

その通り!です。子どもは信じてしまいます。 本当はあまり触れてほしくないのです。N先生はとてもとても未練があり、まだまだずっと

ながつた幼稚園で仕事をしたかったのですが、ご実家(札幌)での長男としてのいろいろがあり、泣く泣く退職となりました。

幼稚園としても大変貴重な人材を手放すことになり、とても残念です。

でも人生いろいろ。どこへ行っても、ましてや実家へ戻るのですから、ご両親を安心させてあげて下さい。それも立派な選択です。

そんな訳でN先生の心境は複雑のようです。他の退職する先生方も含め、新しい人生を大切に、しっかりと歩んで下さい。ここでの経験はきっと後の人生に生きてくれることを私は信じています。

まだまだ在職期間は残っていますから、最後まで張り切って務めて下さい。 でも残念です3人共!

と前置きは終わりにして、今日のお話は巣箱の設置。

それもそれもとても高いところに、 昨年より考えていましたフクロウ用の巣箱を掛けてもらいました。掛けた木はお山のシンボルの桐の木です。

これがその時の様子です。巣箱の設置は冬の時期ですからタイミングとしてはOKでしょう。

ねらう種は アオバズク といいフクロウ科の鳥で、夏に日本にやって来て神社の大木や虫が多い里山に営巣します。最近では中々見あったうろが無く、繁殖場所は限られています。もし来てくれたら、 「ホーホー、ホーホー」 と幼稚園のお山中響き渡る鳴き声で、グラウンドのサーチライトに集まる蛾を狙って食べるはずです。うーー、楽しみだな。

見上げるみんな。

これが掛けた巣箱。背景には桐の花のつぼみ。

設置完了。

他にもお山には巣箱がいっぱい。既に毎年シジュウカラが利用し、ヒナが巣立っています。うれしいですね。

これが第1号。年季が入っています。

そして第2号。繁殖率は一番悪いです。

第3号。去年掛けた物。3羽巣立ちました。

 

みんなにアオバズクを早く見せたいです。

< ヌエ鳥 >

以前丹沢へ出かけた時の記事をこのぺーじに載せましたが、一つの目的はこの鳥の鳴き声を聞きに出かけたのです。

「ヌエ」 とは日本書紀にも登場する、得体の知れない化け物の総称で、人々は深夜周辺から聞こえてくるこの声を、化け物の声として

恐れていました。

その声は 「フィー、フィー」 又は「ヒー、ヒー」「ヒョーヒョー」 と聞こえ、いかにも真っ暗な闇の中から聞こえる、悲しげな幽霊か亡霊かお化けを連想する声なのです。お化けと言ってもグロテスクではなく、優しい感じですが。

この声はオスの声で、メスはオスに答え 「クール、クール」 とくぐもった声で鳴き返します。

これが一晩中続くのです。

私にはとても感動的な声でした。その声は、何とも聞いて頂かないと伝わりませんが、感傷的で神秘的で森の中にいる妖精のようなイメージです。(かわいい羽の付いたティンカーベルを想像してはいけません)

この鳥は日中はほとんど姿を見せません。薄暗い林の中にいて、お水を飲む時だけ開けた場所に出てきます。

正式な名前は スズメ目ツグミ科で トラツグミ といいます。

羽根の模様がトラ模様なんです。だからトラツグミです。好きな物はミミズ。

鶴にしろ、フクロウにしろ、そして春先のウグイスも初夏に聞こえるホトトギスの声も、私は鳥たちの声を言葉として聞いています。

彼らは鳴き方で会話をしていると思うと、じっくり聞く事で、一瞬でも野生動物の仲間になったように思えるのです。

声はお届けできないので、姿だけお送りします。

これは真鶴岬の原生林で撮りました。4時間粘ってやっと出て来てくれました。

昨年はトラ年だったので、この鳥が少し脚光を浴びたのですよ!

今年の夏も、丹沢へ、声を聞きに行こうと思っています。ヒル(蛭)と闘いながらね!

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:58

< ハイチュウ!? を追って >

森永製菓のキャンディー 「ハイチュウ」 ではありません。

ちなみにストロベリー味が好きです!

じゃなくて、鳥の名前です。

正式にはタカ科の 「ハイイロチュウヒ」 と言います。略して、「ハイチュウ」、ほーら一緒でしょう! と、鳥見仲間ではこう呼んでいます。冬鳥として越冬に日本にやってきます。中国北部やロシヤ北東部で繁殖しています。

日本でこの種のオスを見るのは少々大変でして、毎年決まった場所へ出かけて行き、1日中待って、もしかしたら会える! という鳥です。オスはとにかくカッコイイ。本当にカッコイイのです。

もともとチュウヒというタカは羽をV字に保って、アシ原の上を帆翔するのですが、その姿が実にバランスが取れていて、素敵です。

飛翔能力に優れているので、「宙を飛ぶ」 イメージから 宙=チュウ、飛翔=ヒ となりました。

実は自宅近くの野原でハイイロチュウヒのメスは見たことがあるのです。

草原に降りて、何かを探していました。このタカは主に小鳥を捕食しているようなので、落とした獲物を探していたのかもしれません。

数的にもメスの方が多く、会う機会は比較的オスよりも多いです。

名前にある通り、オスの背面は灰色で、風切羽の先端が黒。 お腹は白で、そのコントラストが素晴らしいのです。

一度鹿児島県の出水市へ鶴を見に行った際(もう7年前)に見たことがありましたが、撮影が出来ませんでした。

どうしても冬にしか会えないこの鳥を映像に納めたくて、行ってまいりました。氷雨の稲城市へ。

夜を過ごす、「ねぐら」 と呼ばれるアシ原の上を舞っているところです。

周りにはこの種のメスと別種の チュウヒ のメスが多く飛んでいました。

遠いいし、夕方だし、動画から静止画へ落としているし、で毎回ですが写真の悪さのいい訳をします。見にくくてすみません。

これら全てメス。8羽います。

チュウヒ はとても不思議な鷹で、日本でも絶滅危惧種になっており、『チュウヒサミット』 なるシンポジウムが毎年開かれるような貴重な生物なのです。

これはメス。ちょっと白い部分が見えますが、丁度尾羽の付け根が真っ白なのが、ハイイロチュウヒの特徴です。

さあお待たせしました。こちらがオス!

  

いかがでしょうか? 念願の撮影に成功したのですが、この程度です。

しかしカッコイイでしょう。

大きさは羽を開いた長さが100㎝~125㎝。実はトビの方が大きいのです。

これがサーと旋回しながら時々はばたき、アシ原の上をすれすれに飛ぶのです。

皆様も鳥を見てみませんか。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:40
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