< なんと痛ましい事件でしょう >

中学校1年生というとまだ13歳。まだまだあどけなさが残り、それこそ幼稚園時代の記憶も残っている年代です。

時々、「懐かしくてちょっと来てみた」という中学生もいますし、プロジェクトへ通っている卒園児も多いので、中学生が遠い存在には思えません。

そんな中、なぜ誰も彼を助けられなかったのでしょう。

川崎で起こった痛ましい事件。

彼は悩み、苦しみ、誰かに助けを求めていたに違いありません。

なんの不安も心配もなかっただろう隠岐の島から転居してきた大都会の川崎で、

一体彼に何が起きてしまったのでしょう。

澄んだ空、鮮やかな海に囲まれ、すくすくとのびのびと育ったはずの彼に、どんな汚れた空気と濁った水が彼に降り注いだのでしょう。

彼の苦しみと怖さを思うと、いたたまれません。

1月は全欠って、一体先生はどのようにコンタクトを取っていたのでしょう。

保護者は学校を休んでいた事を知っていたのでしょうか。

学校側ときちんと話をしていたのでしょうか。

彼の日常の変化に気づいていたのでしょうか。

あざを作っていたようですが、お家では気ずかなかったのでしょうか。

友達も先生に相談しなかったのでしょうか。

誰も彼の行動変化に声や手を掛けてあげなかったのでしょうか。

とにかく子供の出すサインを誰かが何かで見つけていれば、救えた命だったはずです。

一番近くの保護者なり、学校の先生や友達が、もっと関わってあげられなかったか。

同じ教育現場にいる人間として、歯がゆくてなりません。

1ヶ月も学校を休み、身体にアザが認められる子どもに、誰も何もアクションを起こさないなんて。

大体年下を脅して暴力まで振るって、しまいには人を殺して何も思わない・感じない高校生の存在が一番問題ですが。

都会へ移って1年足らずで、自分の意にそぐわない環境に置かれ、暴行を受けるなんて、あってはならない事件です。

ふと気になったら声を掛ける。

「あれ?」と思ったら様子を伺う。

普段の様子で心配があったら保護者の方と話し、ずっとその子の生活状態を追跡し、次の担任等に伝える。

私は緑区の虐待防止連絡協議会にも出席し、地域の子どもたちの動向にも目を向ける立場です。

こんな中学生を出さないように心しなくてはなりません。

本当に心が痛み、彼の無念を感じます。

Filed under: 未分類,社会情勢 — itsuko 16:23