< 今年も会えたね >

待っていました、アズマヒキガエル!

先週の春の嵐の晩、彼らは出てきました。やっと、ぞろぞろと、土から、または落ち葉の中から、やってきました。

良かった、また会えたね!

君たちがこの山の生態系を支える、要なのです。

毎年同じように産卵してくれないと、自然環境の維持が難しくなります。

明日は卒園式。年長のお友達には長い、長いヒキガエルの卵を見てもらえないかもしれませんが、

年中、少組さんにはまた新しい池のお友達が増えます。

毎年繰り返される生き物の生態。今日は春の大潮です。

多くの生き物が産卵をする日。きっとこのカエルたちも大勢集まって鳴き交わし、命をつなぐことでしょう。

夜な夜な見張っている私の、最高の日になってくれるはず?

そして卒園の時を迎える年長さんへの、お餞別。

今年から卒園式にも写真撮影を入れました。

「証書の授与シーンを写真に収めたい」という保護者の方からのご要望に応えました。

ネット販売が出来るので、この辺も利点のひとつになりました。

また思い出の写真が増えますね^ー^。

立派になった年長さんとお別れです。おめでとう!

伸び上がっているのは私に威嚇しているところ。要は怒っているのです。

姿を現したのは全てオス。メスは最後に出てくるよ。今日は満月、何かが起こる!

なんと落ち葉の中から出てきたところを発見しました。

こんな所に隠れているんですね。

おまけ:本日年中組の男の子が発見した幼虫。

お山に「びっくりボード」という地中昆虫が集まるような仕掛けがありますが、

そのボードをめくってみると・・・・・、そこで見つけました。大型甲虫の幼虫です。

図鑑では「シロテンハナムグリ」のようです。カブトムシに似ていますのでもしかしたらそうかもしれません。

甲虫がたくさん集まると、アオバズクのエサが増えて、好ましい環境になります。嬉しいです。

うめ組さんのインフルエンザは大丈夫そうです。良かったです。

< 春を告げてね! >

在園児さんの進級説明会が終わりました。

肝心なお話を少々落としてしまったのですが、新年度の懇談会(4月)で詳しくお知らせしましょう。

入園金の後期分納入事務等、ご協力頂きありがとうございました。

まだまだ風が冷たい弥生も中旬ですが、今朝はウグイスがさえずりの練習をしていました。

彼らも毎年練習します。

特に若いオスはこの頃頻繁にいろいろな声を出します。

そして晴れて「ホーホケキョ」と威勢良く鳴けるようになります。

ホーホーホー、ケーケーケー、キョキョキョキョ、フィーフィーフィー、ケフィケフィケフィ、フィロフィロフィロ、などなど。

どのサウンドも音色は澄んでいて、春の林に響いていました。

寒波が日本海側を度々襲っていますが、春は少しづつ近づいているようです。

ウグイス科 ウグイス

こんなお客さんもやってきました。

最近池の上空を旋回したり、電柱の上に止まったりして、様子を伺っていました。

小魚を狙って?もしくはこれからの時期は、オタマジャクシを食べに来るかもしれません。

大きな鳥なので、今日目撃した子は、「飛行機みたいだった!」と言っていました。

日本で見られるサギ類の中で、一番大きな「アオサギ」と言います。

姿を見るのは嬉しいですが、水中生物を食べられては困ります。

でもそれが生態系の自然な仕組みですから、しょうがないか・・・・。

また来てねーーーー、アオサギさん!

サギ科 アオサギ

 

< 啓蟄 さむーーーい >

雨上がりで快晴ですが風が冷たい。

ピューピューと木枯らしのようですが、今日は啓蟄。

虫たちもそろそろ活動準備です。

久しぶりのお山遊びで早速報告を受けました。

「先生、木の枝に小さな虫がいた。」

「先生、羽見つけてきた。これは何の羽?」

「羽って何処に行けばあるの?」

「お山をゆっくり歩いて探してごらん。」

「うん、わかった!」

10分後、「先生、あった。これは何の羽?」

「ムムム、これは少し珍しいぞ・・・・・」

水洗いして整え、図鑑を出してきて調べました。

どうやら大型ツグミ類の風切羽のようです。

抜けてから時間が経っているようで、正確にはわかりませんが、冬鳥としてロシアから渡ってきている鳥(シロハラ)の風切羽のようです。

「この羽と、この羽、よく見てごらん。どこが違うかな・・・・」

「色が違うよ。あっ、形が違う!」

その通りです。一人の男の子が見つけてきたのはキジバトの尾羽。

そして風切羽は肩の羽なのでカーブが掛かっています。その違いを見つけたのでしょう。

「ほらここ、肩の形に曲がっているね。」

「うん、うん、本当だ。}

今日は二人にとって宝物になりました。

お山の中では、

「先生、お山はあったかいね。」

「本当だね。風が来ないね。」

こちらもその通り!グラウンドは風が吹きさらしですが、山では木々が風を遮ります。

森林の持つ意味が、こんな小さな林からもわかります。

木々が茂ることで山そのものを守り、根が張る事で地盤を保ち、落ち葉が土壌を作ります。

「お山は暖かいね。」

この一言でながつた幼稚園のお山が子どもたちのための自然環境になっていることがわかります。

もうすぐ池の主(アズマヒキガエル)も姿を現すでしょう。

益々子供たちの声がこだまするお山になります。

< 弥生 3月 3卵準備 >

また3月がやってきました。来週から年度末の準備がどんどん押し寄せ、そして25年度が終わります。

毎年のことですが、自分の進歩を確認する間もなく(進歩はしていない^^;)、次のスタートを切っています。

ちょっと立ち止まりたいと思いますが、なかなかそうさせてくれません。フーーー、と深呼吸です。

お山の手入れをしました。グラウンドや外周の植木の手入れも含め、4日間の作業となりました。

お山の手入れもこれまた待ってくれず、ちょっと気を抜くと草木々はあっという間に大きくなり、その形態を変えてしまいます。

よって定期的に草花や昆虫、そして鳥たちの生態に即した手入れをしなければ、ビオトープ環境が保てません。

シンボルツリーである桐の巣箱も掛け替えました。

この巣箱はフクロウ科の鳥、アオバズクの物です。

昨年は番で巣箱に入ったものの、残念ながら幼鳥を確認することはできませんでした。

何が原因だったかわかりませんが、今年こそは可愛いヒナたちを望遠鏡に収め、子どもたちに野生動物の存在を示したいと思いっています。

高所作業用のクレーン車が入るので、ついでに掛け替えてもらったのですが、

なんとなんと、卵があったのです♥♥♥

生んでいたのです、それも3つも!!!

ますます何故孵さなかったのか、孵らなかったのか、悩むところです。一体何が起きたのでしょう?

アオバズクは生態系の頂点に位置する生き物、高次消費者です。

頂点を支えるには、森や林を形成する土壌から整っていないとなりません。

そして何よりも、彼らの食料となる昆虫(甲虫や蛾)がたくさん生息していないとなりません。

アオバズクの飛来は、ながつた幼稚園の周辺地域がまだそのような場所であることの証明です。

手助けしたことは、本来大木のうろなどに巣を構える鳥ですが、そのうろの存在が乏しいので、巣箱をかける手伝いをしたことです。人にできることを少しずつ大きくしていけば、多くの野生動物と共に暮らせるということです。

しかしそれでも毎年しっかりと繁殖することは難しいのです。

だから生息数は長い長い年月をかけなければ増えていきません。そこが半永久的に維持された環境でなければならない、という事です。

どうぞ身近な自然を大切にしてください。そしてそのことを幼い内から記憶に残してください。

私は出来ることを少しずつやりたいと思っています。

今度の巣箱にも卵を産んで、是非とも孵してもらいましょう。

そのときは皆さんをお呼びして、大観察会をいたします。

この桐の木にはアオゲラという日本の固有種である大きなキツツキが穴を開けています。

こちらも楽しみです。

< 雨水ですが・・・ >

雪が雨に変わる時期、雨水。

でもこんな状態です。果たしてこの池に春は訪れるのでしょうか!!!

水底まで凍っている様子。メダカは、ヤゴは、クチボソは、大丈夫でしょうか???

これではきっと凍死してしまったと思われます。トホポ(゚´Д`゚)゚

いやいや彼らはきっと水草の間に入り、仮死状態で雪解けを待っているはず。

ビオトープ管理士としては心が痛い状態です。

そんな池を泣きそうに見ていたら、やたらに人懐っこい冬の鳥が1羽、元気づけてくれました。

カシラダカと言います。本来は群れで行動していますが、なぜか1羽で私の周りをちょこちょこ歩きました。

とても神経質で人のそばなんて出て来ないはずですが、

よっぽどお腹が空いていたのかもしれません。先週の吹雪で1羽だけお山に迷い込んだのかもしれません。

月曜日からずっとお山にいます。落ち葉の中にいると分らないでしょうか?

地味ですが、近くで見るととても綺麗な鳥なんですよ。

雨水の今日からでも少しずつ暖かさを感じられるといいのですが・・・・。

2日間の雪遊びのお陰でグラウンドの雪はすっかり綺麗になりました。

特設ノーマルヒルも子供たちの歓声とお供に、見事に崩落していきました。

全クラスが雪を楽しめて、厄介だった雪もイヤでなくなりました。

ご協力頂きありがとうございました。

本日の欠席:23名

(内、インフルエンザ9名、他。)

< 雪遊び >

土曜日は東京駅が大変なことになっていました。

長野新幹線の運行中止で他のルートの切符を購入する人、一般の通行人、そして時間つぶしに座り込む人、などなどで掲示板をよく見ていないと、自分がどこを歩いているのかわからなくなりそうな状態で、お上りさんのようにキョロキョロしながら東京で役目を果たしてきました。

そこでかなりしつこく突っ込まれてしまった事に、

「先生、月曜日は雪遊びですね!」

「いやーーー、したいのは山々ですが、なかなか思うように遊べない状況もありまして・・・・・」

「えっ、しないんですか!なぜです?」

「まあいろいろありまして、これこれこうで・・・・」

「はあ、理由はありそうですが、こんな時に雪遊びしないで、いいんですか???」

「ええ、だからしたいんですが、いきなり外へ出すわけにもいかず・・・・・」

納得いかない顔つきで、生態系協会の教育センター長は違う話に移りました。

しかし彼はまた聞いたのです。

「先生、本当に雪遊びしないんですか?」

「ええと、はい(´∀`)・・・」

今日園に来て、雪を見て、やはり遊ばなきゃ嘘だと思いました。

半分溶けて状態はよくありませんが、みんなで雪で遊ぶ楽しさを感じて欲しかったです。

お家では出来ない雪滑り台も作り、2クラスが体操時間を返上して行いました。

それはそれは楽しそうに、キャーキャー言いながら、雪との触れ合いを満喫しました。

実際どうやって雪と遊んだらいいのか戸惑っている子もいて、これは経験させなきゃ!と感じました。

センター長に話した雪遊びのできない理由なんて、なんとかなる!

そんなことで急遽お知らせを作りましたが、一時の冬の贈り物(子どもたちには)を楽しませてください。

池は雪で埋まってしまいました。そして着雪により杉の木1本と、複数の小木が倒れてしまいました。

杉が林道を塞いでいるので、お山は当分入山禁止です。

また本日は通園バス運行にご協力をいただき、ありがとうございました。

お陰さまで運転手も心強く走行できたようです。

明日はほとんどのバス停が定位置で乗降できるようです。

本日の欠席:22名

(内、インフルエンザA・B型、溶連菌感染症、腹痛、熱など)

 

 

< 雪 と 受賞 >

あちこちのデータで伝えられる年数が違いますが、かなり記録的な降雪であったことは間違いなさそうです。

雪も降っているときは風情があっていいのですが、

後がね・・・・・・。

ゆり組さんは学級閉鎖が終わり、また登園です。お陰さまで感染者は一人に減りました。

さくらさんが多いようです。

東京体育館の前もまだ大分残っていました。

津田塾大学内の津田ホールで昨日、ビオトープコンクールの表彰式がありました。

ながつた幼稚園は初参加で、「日本生態系協会賞」です。

審査委員長の佐島先生(東京学芸大学名誉教授)のお話。

結構賑わっていた、ポスター発表会場。

壇上での受賞は辞退して(一人で行ったので誰も写真に収めてくれる人がいなっかたので^^;)、郵送にしてもらいました。

鹿児島県の幼稚園が文部科学大臣賞を受けましたが、この雪できっとやきもきとされたことでしょう。

上位5章のプレゼンを聞いて、「 よし!今度はこの中に加わるゾーーー」と決意を強くしたのです。

該当園の園長先生方と名刺交換をして、帰ってきました。

賞状が届いたらまたお知らせしましょう。

お山では足跡発見!一つは野ネコ《゚Д゚》

猫は足が全部埋まっても平気なのね!!!積雪は30センチ近くありますよ。

一つはコジュケイというキジの仲間と思われます。

池も雪だらけ!当たり前か・・・・。水中の生物は大丈夫でしょうか???酸素不足で死滅か???

でもお山の古木、うめが咲きだしました。毎年ありがとう。

グラウンドはトホホです。

プロジェクトさん、こんな時はお察しくださいよ。車を入れるとグラウンドがどうなるか、わかるでしょう。

本来は遊び場ですよ。タイヤもドロドロになるし、これで前の道路に出て行くので、近隣から苦情が来るのです。

「道路が泥だらけで歩けない!」ってね。「乾いた泥が巻き上がって汚い」ってね。

お陰で12日のドッチボール大会が危ぶまれます。

いやはやなんとも雪は大変です。

春を待つ植物には恵みですがね!雪国の方々のご苦労がよくわかります。

本日の欠席者:41名

(内、インフルエンザB型4名、咳、熱、私用、雪のため)

 

 

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ということで、寒いのです。

今日のバクの日はお日様が指す午後からにしました。

あまりにも朝は全てが冷たくて、遊ぶ気持ちも萎えそうだったので。

これが今日の池の周りです。

気象現象は誰も止められませんけど、寒々しくなりました。

鳥たちの水飲み場も凍ってしまいましたので、割れ目を入れて救護です。

しかしふきのとうはしっかり芽を出します。

植物の力もまた恐るべしです!

明日は少し暖かいのでしょうか?

今日年長の女の子3人が、「虫クラブ入会希望」を言ってきました。

本当は「自然クラブ」なのですが、まあいいでしょう。

でも、「虫クラブって何するの?」と聞かれました。

そうだね、何しようかね・・・・・。まだまだ極寒の日々だしね!

でも落ち葉の下に眠っている、トゲトゲした虫を見つけたそうです。

いいじゃない、それでこそ「虫クラブ」。

どうぞ張り切って冬でも虫探しをしてください。

ゆり組さんは学級閉鎖となりました。皆様もどうぞ気をつけてください。

 

< 立春は雪 >

節分の次は立春。でも毎年のように寒い1日となる?

寒明けとはならずの小雪です。

ちらちらと降る雪は風情がありますが、もうこれ以上はごめんなさいです。

と書いているそばからどんどん降ってきました。

さて、どうしましょう・・・・・。

バスの心配です。今日はもうすぐ上がると思いますが、ちょっと長引いて明朝凍ってしまうとまた大変です。

皆様も足元に気をつけて下さい。

「雪」 でも歌ってみましょうか!

♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

雪  作詞作曲者不明

1 ゆきやこんこ あられやこんこ

降っては 降っては ずんずん積もる

山も野原も綿帽子かぶり

枯れ木残らず 花が咲く

えーーーー、これが1番だったけーーーーー。

2 ゆきやこんこ あられやこんこ

降っても 降っても まだ降り止まぬ

犬は喜び庭駆け回り 猫は炬燵で丸くなる

うーーーん、落ち着いて考えれば、これが2番だな!

犬も今日は寒いでしょう。お山には猫がうろついて困ります。

では皆さまお大事に!

本日の欠席者:33名

(内、インフルエンザB型10名、ほか水ぼうそう、溶連菌、咳、熱、私用など。

ゆり組さんは落ち着いているようです。また明日の状態を見てみましょう。)

 

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 17:28

< 雨雨 降れふれ もっと降れ >

私のいいひと連れてこい♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦って、

これは八代亜紀さんの歌。

実は八代亜紀の歌が好きで、CDも持っているのですが、今日はもっと雨が降ってくれないとダメです。

お山もお池もパサパサで、いくら冬でも植物にはいいことありません。

落ち葉の下で密かに息づいている地下生物にもいいことありません。

落ち葉を食べてくれる仲間も元気が出ません。

今夜は降るのでしょうか?

もう少しザーザーーっと降って欲しいところですね。そうすればインフルエンザウィルスも、少し静かになるでしょう。

お陰さまでながつた幼稚園では1月最初の学級閉鎖1クラスだけで終息状態が続いています。

これを維持すべく、とにかく皆で気をつけています。

大寒の頃、フキノトウが顔を出し、赤貝が寿司屋さんでは旬になり、小松菜もこの頃が一番美味しい貴重な冬の野菜。

冬に解禁になるワカサギはカルシウムの塊で、旬の野鳥はジョウビタキとアオジ。

こんな季節のあれこれも、やっぱり水(雨)がないとダメなのです。

本日の欠席者:19名

(内、インフルエンザB型4名)