< 秋の七草 >

ハギ・ナデシコ・フジバカマ

クズ・キキョウにオミナエシ

最後はススキで秋の七草!

やっと青空が広がりました。風も大陸の空気を連れてきて、秋を感じます。

ススキの開花は生物指標の一つ。

お池の周りのススキも咲き始めました。

クズはクツワムシの好物で、ナデシコは茶道のお菓子で食べました。

オミナエシやフジバカマの花は、渡りの蝶(アサギマダラ)の重要な吸蜜花。

どれをとっても秋を司る大切な一員です。

季節と生物は密接に関係仕合い、生態系を維持しています。

そのなんとも微妙なバランスの上に成り立っている自然が脅かされています。

現実となって人間に甚大な災害をもたらしています。

昔から同じような歴史が繰り返されていますが、その頻度や規模が明らかに拡大しているのです。

そのうち秋の七草が夏の七草になってしまうかもしれません。

そうなるとアサギマダラは秋の渡りができなくなります。

生態系の一部が壊れて行くことに・・・・・・。

いつまでも秋の七草を楽しめるように、どうしたらいいかみんなで考えましょう。

明日はプレ幼稚園最終回!

とっておきのプログラムを用意しています。

どうぞ元気に来てください。(申込制)

洗濯物をたっぷり干してからお越しください!

(これは私の話ですが^^;)

 

< 感じる心を大切にしたい >

夏休みが終わって1週間。子どもたちの生活リズムも幼稚園仕様になってきたでしょうか?

「背中のスイッチをパチン!と入れて、今日から幼稚園ですーーーよ」と声を掛けましたが、

天候不順もあって体調が思わしくなく、熱を出す子も見られます。

この週末はよく休息を取りましょう。ストレス無く(お父さんも、お母さんも)過ごしましょう。

ストレスはどの人にも大敵で、どんな生きものにもプラスはありません。

まあ進化とは、大きなストレスから立ち向かう方法でなされてきたと言えますが^^;

そんな中、夏休みに捕まえた(見つけた)ノコギリクワガタを持ってきた子がいました。

普段からおとなしく無口なその子が一生懸命虫の説明をし、幼稚園で飼って欲しいと言いました。

まずその事を自分の言葉でしっかり言ったことは大きな成果でしょう。クワガタ虫の成せる技です。嬉しく感じていました。

持ってきた時から元気がなく、ケースから出してみんなに見せること(ストレスを与える事)もせず、

様子を見ていましたが、昨日とうとう命尽きてしまいました。

新しいゼリーにも反応することなく、静かに終えたようです。

クヌギマットを敷いた小さなケースに埋葬し、持ってきた飼育ケースを洗い、本日お手紙を添えて持って返しました。

この状況を伝えたら、彼は涙を流したのです。

日常の活動は淡々とこなし、大きな声で泣いたり笑ったりの表現をしない子が、

じっと私の話を聞き、目頭を押さえました。

感じる心を大切にしたい。

この時彼は初めて自分から行動したその結末を聞き、生きものの死を身近な存在として感じたのでしょう。

命が尽きたことを悲しいと感じる心はいつ、どんな場面で育つかは人それぞれですが、

こんな小さな命でも、その子の胸には大きな存在として残りました。

次にクワガタを見つけた時に彼はどうするでしょうか。

今度は自分で大切に大切に飼ってみるのか、捕まえることをせずその場で見て終えるのか。

どちらにしても命があることをしっかりと記憶に刻んだはずです。

この積み重ねが心を育てるのです。

気がつかないうちに人や生きものへの優しやと尊さを身につけるのです。

何かが自分の身に起きた時、しっかりとその時の感情を抱かせるのが自然体験であり、生きものとの出会いです。

 地道な作業ですが、子どもたちには大人になるまでに一つでも多くこのような実体験を重ねられるようにすること。

これが私の目指す幼児教育であり、環境教育です。

< 美味しいね!きのこ >

つかの間の晴れ間となった昨日から今日。

お山では昆虫や爬虫類が大忙しに過ごしていました。

雨の日はほとんど動かない彼らは、長雨の後の晴れ間は必ず動き出します。

そういう日は観察のチャンス!

いろいろな生きものが見られるのです。

今朝のお山はそんな仲間で溢れていました。

トカゲが6匹、へびが2匹^^;

嬉しいーーー^0^

こんなにいっぺんに彼らを見たのは久しぶりです。

それぞれ子どもと親でした。子どもが見られるということはこのお山で生まれている!ってこと。

この産卵行動がこの場であることが大切な自然環境なんです。

この2匹は子どもです。

お母さんは迫力あるでしょう^^;

こちらがアオダイショウの子ども。子どもの時は体が黄土色で模様がマムシに似ています。

擬態(カモフラージュ)ですね。

そして今日のメインゲスト!この可愛いこを見てください。

お食事中に失礼します。

雨上がりに出てきた新鮮なキノコを食べる、ミスジマイマイの子ども。

きっと美味しんでしょう。食べた跡が白く削れていますね。

食べてる、食べてる!夢中で食べています。カタツムリはきのこが大好き。

ダンゴムシもよく食べます。数日後には何匹ものダンゴムシでヨレヨレのきのこになってしまうでしょう。

お山の恵みを小さな生き物が人知れず分解し、その糞やカスが豊かな土壌に変わります。

豊かん土壌がまたお山の恵みを育てます。これぞ地球の廃棄物なしの循環!

あなたも地球の大事な仲間。

どうぞゆっくり召し上がれ\^0^/

< ニホンザル、雷鳥を食べないで! >

日本全国防災の日に、本来なら迫り来る大災害に備え、あれこれ思いを巡らしたいところですが、

鳥をこよなく愛する私には衝撃的な写真と記事を目にしてしまいました。

ニホンザルもサル目の生息地の中の日本は北限で、温泉につかるサルは世界的に有名です。

そしてニホンザルは固有種で、ある地域でのタイワンザルとの交雑も危惧されている愛しい動物ですが、

何も2,800mの高地にまで登ってきて、サルのちょっと上でランク付けされているニホンライチョウ(特別天然記念物)のヒナを食べなくてもいいじゃないですか。

本当に、本当に衝撃を受けました。

ニホンザルがパクリとヒナを頭から咥えているのです。

ニホンライチョウはその絶滅が危惧されている1種。

毎年のように個体調査が行われ、生息地の保全も必死で行われています。

それなのに、雑食性のサルに食べられていたなんて・・・・・・・。

サルも夏の食料を求めて高地へ上がるのでしょうが、ニホンライチョウはこの乗鞍や立山や新潟県の火打山や焼山にしか棲めないんだから、ニホンザルは彼らに場所を譲ってあげて下さい。

どうぞヒナを食べないで!!!

さあ、どうしたらいいのでしょうか。

看板立てても読めないし^^;

「ライチョウのヒナ捕食禁止!」なんてー0ー;

研究者にもきっと衝撃が走ったことでしょう。

野生動物にはまだまだ人間が知らない、隠された生態があり、

「食う・食われる」の関係はその生息環境によって日々進化しているのが実態でしょう。

目の前を通り過ぎていったあの可愛いニホンライチョウの親子が思い出されます。

< 夏が終わる >

あんなに暑かった夏が嘘のように一気に涼しくなりました。

まだムシムシとしますが、風は明らかに秋を運んでいます。

幼稚園が始まったのでもう夏休み気分はありませんが、まだまだ夏を訴えるミンミンゼミの声がうら寂しく聞こえます。

彼らは残る時期に必死なのでしょう。

昨日土から出てきたばかりのミンミンゼミ幼虫(ちょっと遅すぎですよ!)をアリから救出し、

近くの草木に掴まらせました。

その幼虫は本日朝、同じ場所でしっかり成虫へと羽化していました。

良かった鳴けて!土から出てすぐアリに捕まっては泣く(鳴く)に泣け(鳴け)ないよね^^;

今日は給食。久しぶりの給食でしたがコロッケパンは好評で、パクパクとよく食べていました。

この3日間で子どもたちはきっと疲れたことでしょう。

幼稚園リズムを取り戻すと同時に、あれやこれやと自分でやることも多かったはず。

甘ったれなしですから。

週末はゆっくり休んでまた来週からどっぷり幼稚園活動です。

31日の月曜日は7月に天候不良で延期した夕涼み会を行いますので半日教育です。

年中さんは浴衣や甚兵衛で去りゆく夏を惜しみつつ、記念写真を撮ります。

一般の方も入場できますのであられちゃん音頭を踊ったり、縁日を楽しんだりしてください。

またまたお天気が心配ですが、当日の天候をよく見て、なんとか行いましょう。

ではよい週末を!

 

< ビオトープ研修会 >

今年度、来年度と幼稚園協会の緑支部ではビオトープ研修会という活動をしています。

講師は私なのですが、夏休みを利用して磯の観察会を行ないました。

磯もビオトープ環境。この場所にはどのような生きものがどのように繋がり合って生息しているか、

外部講師の方も混じえて暑い、暑い磯で小さな生きものを見てきました。

渡り鳥たちも休憩していて、この磯の環境が彼らの休息場所になり、食料の補給場所であることを伝えました。

自然環境のどんな場所も生態系の大切な一部なんです。

磯遊びしたことの無い先生方もいて、暑さにバテてしまったようですが、

初めて見る生きものに驚き、そして生きものを見つけるワクワク感を、子どもたちのそれと同様体感してもらいました。

子どもと色々な物を発見するときの、共通感覚を持ってもらいと思いました。

さてさてこんな生きものを見つけてきました。

磯に足を入れて海風を受けながら波音をバックに、私はとても楽しかったです。

帰りには近くの長井水産に寄って、朝捕れた新鮮な魚(シーラ)と貝(サザエとハマグリ)を買って帰ってきました。

< 夏の思い出  ②  >

この夏に見つけた虫たち!これはいい収穫がありました。

なんていう虫かは調べてくださいな^^;夏の自由研究。

これらは全てライトトラップという仕掛けに集まって来た昆虫です。

夜、光(水銀灯)に集まってくる虫たちです。

1つだけ爬虫類がいます。なぜかと言うと、エサを求めてね!

 

< 雨雲を呼んでください >

肌にまとわりつくような大気には、たっふりの湿度を含んでいますが、雲が無い。

渋谷や町田市では100ミリ単位の猛烈な豪雨があるというのに、

ここ長津田にはスズメの涙程の雨しかない。

乾ききった大地にはすぐに染み込み、草いきれさえ感じない。

ああ、お池が干上がってしまう・・・・・・。

どなたか雨雲を長津田上空に連れてきてください。

池の水は降雨による雨水と井戸水の時々注入で保っています。

水道水は最終手段で、本来は注ぎたくありません。

でもこのまま雨が降らないと、水生昆虫やトンボの幼虫が、そしてメダカたちがピンチです。

また西日が強くなってきました。

ああ、雨雲よ、この地に降雨をそして涼をもたらしてください。

早く、早く!

< 速報 百選に認定 >

世界文化遺産や自然遺産に認定されることは世界中の注目となり、その地の価値が高まりますが、

なんとなんと、ながつた幼稚園のお山とポカポカ広場も、

『関東・水と緑のネットワーク拠点百選』という登録認定をもらいました。

6月に申し込みがあり、それはそれは多くの資料と写真と、子どもたちの活動内容やこの地の保全の目的を送りましたところ、

いつも幼稚園が遊び場としている水と緑が、

将来に残したい「自然・風景・人」のつながり拠点として登録されました。

(´ω`)ノ━━※ ヤッホーヽ(^^)(^^)ノ

(公財)日本生態系協会のホームーページ(ブックマークあり)からこの取り組みを見てください。

主催は、(一社)関東地域づくり協会です。

とりあえず通知を受けましたのでお知らせします。

ますますこのお山と池の意味がこの地域には意味深くなりました。

環境管理や保全の仕方も重要になりますね^^;

< 夏の思い出 ① >

昨日、夜の観察会に出かけた。

風が無く、雲に隠れて月明かりがない。

そしてたっぷりの湿度は夜活動する昆虫たちを見に行くには絶好の条件だ。

車を降りて20分ほど山の中へ入って行く。

ヘッドライトと手持ちのライトを消すと辺は真っ暗。まさに闇夜。

虫の鳴く声と、時々木々の葉がガサゴソいう。

そんな中、一緒に参加した1年生の男の子は、初めての体験に見るからに緊張の面持ち。

父親の横にがっちりしがみつき、まったく喋らない。

道は笹や枝に遮られ、歩くにはそこそこ根性が必要だ。

なんとか目的のクヌギに到着。

いるいる、カブトムシ。そしてノコギリクワガタにコメツキ虫にオオゲジ!!!そしてヤガの光る赤い目の数々。

吹き出す汗に集まる蚊をやっつけながら、彼らの樹液争奪戦に見入った。

2匹のカブトムシの戦いが始まった。

テレビで流れる通りのにらみ合いから角の突きあい。

すると少し小型の1匹の角が大きな方のお腹に入った。

次の瞬間、大きな1匹は見事にクヌギから投げ出された。

男の子は、「あっつ!」と小さく叫んだ。

落とされた1匹をライトで追い、拾いあげて初めて自分の手でカブトムシを獲った。

その後他の木も見に行き、約1時間ほどで帰って来た男の子の顔がまるで別人のように輝いていた。

最初の暗闇を歩く緊張感から、初めての体験で好奇心を満たされた満足感に変わっていた。

別れる挨拶をしたとき、「楽しかったね!」と言った私に小さく頷きニコリと笑った。

次回は秋の虫を聞きに行くことを約束して家路に就いた。

大きな夏の思い出が一つできた男の子。

子どもは少し怖いと思っている体験を乗り越えた時、大きく成長する。

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