< 幼稚園はいいですね・・・ >

ピンポンー、

「はい、佐川急便です」

「はい、どうぞ。」

玄関の施錠を解除して荷物を中に入れてもらう。

「忙しい時にすみません。荷物大きいですが、ここでいいですか。」

「ああ、どうもすみません。ハイそこに置いてください。ありがとうございます」

「いやー、幼稚園はいいですね。なんだかほっとするし、子どもたちの声が聞こえると元気が出ます。」

「うちの孫も幼稚園に行っていて、旭区なんですが、もうすぐ運動会ですね。」

こう言って佐川急便の配送さんは嬉しそうに車に乗り込んでいきました。

「幼稚園っていいですね」

このフーーーと沸き立つ気持ちはどこから来るのでしょうか。

色々な業者さんが幼稚園に来ますが、皆さん表情は明るく笑顔です。

嬉しそうに子どもたちを見ます。そして何やらにこにこします。

変な意味でなく、きっと心が懐かしく、やしくなるのでしょう。

この風景や音、穏やかな空気感(毎日決し穏やかでありません)が外部の方の気持ちをそうさせるのでしょう。

子どもたちのいる環境はどんな場所でも世界共通で愛おしく、和やかで心が優しくなる空間に違いありません。

本来は世界中がこんな空間を保っていなければいけませんが、戦争や紛争が世紀を超えて続いています。

 

通園バスの置き去り事故から1年。

同じような事故がニ度と有ってななりません。

外部の方が、そしてそこに集う子どもたちがいつも元気で笑顔で居られるように、

私たちも心身ともに健やかに頑張りたいと思います。

 

Filed under: 幼稚園活動,未分類,社会情勢 — itsuko 11:05

< 災害に備えましょう >

関東大震災から今年は100年という事で、報道や新聞では関連の記事で溢れています。

改めまして、地震の備えをしていますか?

東京一か所集中であれこれ心配懸念がある中、独居者の備えが整っていないことを国は憂慮しています。

ながつた幼稚園にも一人暮らしをしている先生がいますが、大丈夫でしょうか。

今日は職員会議で災害についての話もしましたが、

自分がどんな時に、又はどの立場で地震に会うかを想像しておかないといけません。

いろいろなケースを想像しておくことで、いざという時動けるはずです。

ここで新車に替えました通園バス3号車は、これから災害用の備えをします。

屋根にソーラーパネルを付け、常に発電した電気をバッテリーに溜めるシステムを搭載します。

このバッテリーは持ち運びが出来、家電品が使えますすし、携帯の充電にも十分対応できます。

何しろ野外駐車をしていて常に車両の屋根は太陽にさらされ、尚且つ動く(車ですから❣)。

ここを有効活用しない手はありません。

そこで災害時用に移動出来る電源を備えることにしました。

これもSDGS宣言をした具体的な行動の一つです。いざという時は地域の方々にも使ってもらいます。

設置が済みましたら皆様にお披露目いたしましょう。

自家用車に備えたい方がいらしたら、業者さんをご紹介しますのでご検討ください。

自家発電を自家用車に持つのです。食品の備蓄があれば、2から3日は自前で避難が出来るのです。

バッテリーを家庭内に持ち込めますから。

当園には井戸もあり、この水も50項目の検査をクリアしている上質の軟水を備えています。

(私がこの水を飲料していますので、人体に影響がない事は実証済みです)

とにもかくにも、30年内にマグニチュード7クラスの地震が来ることは8割だそうなので、自分の事として考えておかなければいけません。

日本は自然災害の多い国です。

しかしながら先人たちは度重なる教訓を生かして、私たちに備える術を残しています。

知恵と工夫と備えで乗り越えて行きましょう。

 

< 夏の終わり…、一応? >

夏の時期が長くなって既にもう何年も経っているようですが、

8月が終わると思うとやはり「夏も終わりか・・・・」と少々ノスタルジックにサザンの「夏をあきらめて」を口ずさみたくなるのはなぜでしょうか・・・?

まあ毎日まだまだ暑いので、そんな感傷的な気分は汗と一緒に流れていますが!

この夏は3件の研修会に参加し、これからの幼稚園のあり様を模索する機会となりました。

3件とも講演の内容は、主体性や多様性、幼稚園に求められること、そこに従事する先生方の働き方と先生像など。

どのような環境を作ることが子どもたちには相応しいか、また先生方が生き生きと保育に臨めるかなど、

現在の当園の状況や入園者の希望理由、教職員の働き甲斐など整理する機会となりました。

ながつた幼稚園はこれからの理念として「入園のしおり」にページを割いて宣言していますが、

それらを具現化する日々の活動が当てはまっているかを考えなければいけません。

次年度の新入園児受付を見据え、何が求められているのか、また子どもたちの育つ環境として当園は何を目指しているのか、

改めて打ち出したいと思います。

4年振りに対面で説明会(9月16日)をしますが、

今までもお伝えしているようにながつた幼稚園はブレることなく体験することで子どもの心身の発達を促し、

同学年の中で多様な感情を理解出来るように助言し、寄り添い、人としての基礎を作って行けるように幼児教育を進めています。

長時間保育の優遇や、付加価値を求める現在の子育て環境には一石を投じる姿勢は変わりません。

家庭での親子関係の大切さと、幼稚園での教育としての活動が一緒になって子どもは育つのです。

こんな事を考えながらこの暑い夏を過ごしました。

プライベートではカヌーに乗りながら天の川を眺めてワインをいただく体験に行ったのですが、お天気が悪く天の川は見られず、

ワインも手酌でチビチビとなりましたが、水面を渡る風は心地よく、ハリオアマツバメが水面を滑るように水を飲む姿を初めて堪能し、

中々日常では想像できない無音の世界に一時浸ることが出来ました。

皆様の夏はいかがでしたでしょうか?

新聞のアンケートでは、あまりにも暑いので外出を控えた方が6割いたようです。

コロナの影響から解放されたので行動範囲が広がったように感じますが、

実はこの暑さが動きを止めて、近場のレジャー施設や野外でのキャンプなどが人気だったようです。

キャンプもねーーー、しっかりマナーとノウハウを知らないととんでもないことになっていますので、事前にレクチャーを受けるくらいの準備が必要でしょう。

 

子どもたちの夏休みの様子を書いていただいた「夏のカレンダー」を見せていただいていますが、

それぞれの夏の様子を知ることで、子どもたちの思い出を共有し楽しかった体験に寄り添うことに使わせていただきます。

担任からコメントを添えてお返ししますので少しお待ちください。

 

さて、明日から9月。気持ちは涼しく、赤とんぼを待ちながら、

夏を超えて背が伸び、逞しくなった子どもたちとまた向き合っていきましょう。

またご家庭でのご協力をいただきながら、子どもたちの伸びる力を支えて行きましょう。

 

 

 

 

Filed under: こども環境管理士,幼稚園活動,社会情勢 — itsuko 17:37

< 空、見てますか❓ >

7月7日 と言えば、そう七夕です。久しぶりにお天気が良く織姫と彦星を眺められると思いましたが、

また雲が出てきてしまいました。

空、眺めていますか?

朝も夜も空を眺めると気持ちが落ち着きます。

毎日違う雲の様子は中々面白いものです。

そして星々を見ていると、この地球も星なんだと、すぐには思えませんが、そういえば惑星なんです。

さて今宵はベガとアルタイルとを見つけて、もう一つの1等星デネブ(はくちょう座)を見つけられれば、夏の大三角の出来上がり。

久し振りに夜空を眺めてみてください。

どんなに地球の環境が荒れようと、宇宙は変わりなく広がり、星々は輝いているのです。

そして、何をお願いしましょうか!

Filed under: こども環境管理士,宇宙,未分類,社会情勢 — itsuko 15:46

< お手紙ありがとう 5年生 >

毎年のことですが、学校では誰か知っている人にお手紙を書くという単元があると思います。

幼稚園の先生も誰かしら、そんな単元の相手として卒園児からお手紙をもらっていますが、

昨日は平成30年卒園の二人から封書をもらいました。

まあしっかりとした字で丁寧に書かれています。

「園長先生、元気ですか?私は元気です」

と始まるその文には、幼稚園での体験が学校の役に立っていることを書いてくれていました。

私としてはとても嬉しく、毎年この仕事を続けていて良かったと思える瞬間です。

抹茶館に張ってある生態系ピラミッドが食物連鎖のテストで役に立ったこと、

なわとびの体験が今三十跳びに挑戦している事、

学校帰りにアオダイショウを見つけたことも書いてありました。

幼児期にいろいろな生物に触れ様々な体験を重ねることが、やはり学校での学習や見聞の役に立っていることは間違いないのです。

この仕事をして42年目になりますが、そろそろ私自身の最後の人生設計に思いを馳せる時、

私の最後の役目は何なのか、子どもたちからもらう手紙にも力付けられながら考えてみたいと思います。

 

Filed under: 幼稚園活動,未分類,社会情勢 — itsuko 15:40

< ツバメが来たーーーーーーーーーーーーー >

去年は1つがいだけが姿を見せ、巣も作らず去ってしまったツバメを、

本日この春初認しました。

私はツバメが大好きです。

可愛いその顔に似合わない最高の飛翔能力にシャープな姿。

毎年海を越え見慣れた町へ戻る彼らは、人の生活の中に根付き、長い年月を認め合って生きてきました。

それが近年、都市化が進んだ街の状態に巣を作る場所も、巣材を集める田圃も減り、おまけに衛生面から巣を落とされたり、

カラスに壊されたりと、原発事故での放射能汚染も絡み合って、その数をどんどんと減らしています。

当園でも3か所の巣はあたり前でした10年前。

そんなツバメが子どもたちの遊ぶこの園で子育てしてくれることは最大の喜びですが、

今日は1羽が上空を旋回する姿を早朝確認したのです。

皆様もどうぞツバメに優しく、そして子育てを見守ってください。

それぞれ望むものは違い、描いてる景色は違うかもしれませんが、

同じ空の下、すぐ頭上で懸命に生きるツバメをよろしくお願いします。

< 3月だか 4月だか 分からない気候 > 

気候変動があからさまになっています。

卒園式に桃の花だったはずが、既に桜。

入園式に満開の桜だったはずが、新緑の若葉。

町を歩いていてもまだ3月なのに周辺は桜吹雪で、道も屋根もピンクに染まります。

朝晩は肌寒いし、日中は汗ばむくらいですし、私たちは日々の生活に追われていて、あまり気にしない方もいらっしゃるかもしれませんが、

生物界ではこの時期がズレることは一大事なんです。

生命存続に欠かせない動物と植物の繋がりに時間差が生じてくると、

生まれる生物も生まれず、実るはず(受粉に繋がる季節の繋がり)の果実も実らなくなります。

春は新しい環境に移る方も多く、気持ちもウキウキ、ソワソワして、気候の変動にまで思いを寄せられないと思いますが、

ひたひたと忍び寄って来る温暖化の脅威と季節のずれにも注意してみてください。

 

今日はこの春初のビロードツリアブに会いました。

スプリングエフェメラル(春の妖精)の一種です。

2週間ほどしか姿は見られません。

タチツボスミレが咲き始め、ゼンマイが芽生え、ヒトリシズカも満開になる頃、

朝日を受けて丸いビロードの身体が小さな花弁めがけてツーツーと飛びます。

この光景が毎年きちんと繰り返されることが、私たちの生活も安定して季節を謳歌出来るのです。

他人事でなく、自分たちの生活のこととして気候変動にも目を向けましょう。

新しい年度を健やかに迎えてください。

< 卒園式 >

毎年ですが、小学校などと日程が重なってしまう卒園式。

幼稚園は毎年午後からにしていますが、先ほど3クラスの卒園式を無事に終えました。

92名の卒園生を立派に送り出せて良かったです。

毎年季節の流れるのが早く、本当に走馬灯の様です。

来週は修了式を終えて、この年度を振り返りましょう。

Filed under: 世界,幼稚園活動,未分類,社会情勢 — itsuko 16:42

< 戦争しない大人になる >

弥生3月に入ってしまいました。

今年度もいよいよ3週間ばかりとなります。

毎日忙しい、せわしない、落ち着かない日々ですが、

ご家族にも卒業や新たな出発(出会い)に向かう方がいらっしゃることでしょう。

日本では3月は門出の頃ですね。

その日本でテレビなどの情報から、5歳児にも戦争に対する気持ちの芽生えがあることが分かりました。

ふつふつ沸いてくる気持ちを絵にした子が、そのストーリーを見せてくれました。

今ロシアとウクライナは戦争をしている。戦争は悲しい。

戦争はしない、戦争をしない大人になる、と言うのです。

クラスでは進級することの期待と気持ちを発表しているそうですが、

その中で出て来たある年中女の子の気持ちです。

これを聞いて私たち大人はどうしましょう。

先の戦争で多くを学んでいるはずの大人たちが、こうして同じように戦争を引き起こし、幼い子たちに強い印象を残しているのです。

自分の国にミサイルを撃ち込まれている子どもたちの気持ちは痛いほど分かりますが、

発射している側の子どもたちは、自国が戦争をしていることをどのように思っているのでしょうか?

国内では正当な行為だと言われているので、そういうものだと感じているのでしょうか???

いや、幼心に怖さを感じ、不安を覚えている子どもたちもたくさんいるでしょう。

大人たちは、そして世界の指導者は、国連は、いったい何をしているんでしょうと思わざるお得ません。

「戦争をしない大人になる」と心に芽生えた5歳児の、将来の姿に期待して待つしかないのでしょうか。

情けない現代の大人たちにも、弥生の春は来るのです。

この3月4月の春に新しい環境と出会う日本の社会では、少なくとも戦争をしない大人として生きて欲しいと思います。

 

Filed under: 世界,宇宙,幼稚園活動,社会情勢 — itsuko 12:16

< 幼児期の貴重な体験 >

節分を前に、ながつた幼稚園では一足早く豆まきをしました。

当園のHPでその時の様子を見ていただいた方もいらっしゃると思いますが、

まるで先ごろ世界無形文化遺産に登録された「なまはげ」のようだと感じた方も居るかもしれません。

事実、「凶」を追い出して「吉」を呼び込みましたが、もう一つ子どもたちに戒めの気持ちや記憶を持たせた、

怖い体験だったでしょう。これからの幼稚園活動の中で、みんなと一緒にやっていく術を思い描ければと毎年行ってきました。

鬼が来る情報は子どもたちの中に広く伝わっていたようですが、

年少さんには刺激が強すぎて泣き出す子、本当は誰だろうと遠目で鬼を眺める子、年長にはすっかり慣れてしまって戦って連れ去られ、無事に帰還して「アーーー楽しかった!」と、

頬を真っ赤にして喜んで戻ってくる子など、様々でした。

家庭では中々できない体験の一つです。幼稚園ならではの、ましてや男性の教職員が多い当園ならではの活動でしょう。

決して怖がらせることが目的ではありません。

小さな時代の一つの教訓でしょうか。

私の幼少期、毎年お正月には獅子が各家庭を訪れて、獅子舞を披露して新年を祝う行事が長津田地区にはありました。

来ると分かっていても、私と妹の二人は怖くて、まずは自分たちの靴を玄関から隠し、この家には子どもがいないことを分からせようとしました。

しかしこの安易な作戦は直ぐに見破られ、本来玄関先で獅子舞は終わり帰っていくはずが、子どもがいると分かると居間の方まで上がって来るのです。

私と妹はリビング、ダイニング、キッチンを猛奪取で庭の奥へ裸足で逃げ出しました。

獅子は私たちの頭を噛んでくれて、いい子に育って欲しい願をかけてくれるのですが、

こちらは食べられると思い必死で逃げていたわけです。

昨日の子どもたちと同じでした。

しかし今となってはとてもいい思い出で、あの時のあの感情もきっと体験することは大事だったと感じます。

鬼に対してトラウマになってもいけませんが、きっと思い出すとクスッと微笑む体験になるでしょう。

同じように幼児期の発表会です。

舞台に立ち大勢の前で遊戯や演技を見てもらうことは、ある意味では相当の勇気が必要でしょうし、

こちらも恐怖感を感じる子も居るかもしれません。

それでもそれを乗り越えてお友達と一緒に体験して行くことが一つの自信になり、クラスの連帯に繋がります。

事実最近の子どもたちは声が大きくなり、態度が大胆になって来ました。人とのかかわりに積極的になってきたように感じます。

いい事です!

こんな体験を積み重ねて行くことが幼稚園の役割であり、教育目標です。

幼稚園は決して小学校の予備校ではないので、日々の活動の中に何を重視して取り込んでいるかも十分にご理解いただきたいところです。

とにかく在園児には十分に幼稚園を楽しんでもらいたいですし、少し怖い経験も、悔しい体験も、ちょっとしたいたずらや喧嘩から波及する先生からのお説教や友達とのいざこざも含め、

幼児期の貴重な体験をこれからも続けていきます。

ふきの子会をお楽しみにいらしてください。

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