< 野生動物 >

8月も終わりです。今年も後4カ月か・・・・・・。

早いなーーーー。

夏の終わりにこんな動物の死骸を見つけてしまいました。

どうして命を落としてしまったのでしょう。

この塊は、アブラコウモリです。

普通に北海道を除く日本全土に生息する小型のコウモリ。ヒナコウモリ科の1種です。

お山には雨の日以外毎日(夏季)のように夕方から現れる哺乳類。

唯一飛べる、哺乳類です。

こんなお顔をしていました。死後2~3日は経過していますが、目立った外傷は有りません。

野生で生きる動物はその全てが命を保つ術。

つまり自分だけの力で生きていかなくてはなりません。

もちろん一通りの生きるすべを親から教わりますが、実際にそれを身につけられるように成るには、その生物が生息できる環境と豊富な食料がある事が重要です。

教わらなくてもDNAに組み込まれている生態もしっかりと機能するかも大切ですが、

この子は何らかの原因で命を落としてしまいました。

お山に還してあげました。

お別れする命もあれば、巡り会う命もあるお山の動物たち。

この子もお山で救護しました。

これはシジュウカラという野鳥の赤裸ヒナです。

生まれたばかりでどんな理由があったのか、巣から落ちてしまったのでしょう。

救護しようか、これがこの子の運命と割り切って諦めるか、さんざん迷ったあげく、

「今そこにチーチーと声を上げる命を救いたい!」の一念で、

拾ってしまいました。

野生動物は種の如何を問わず、捕獲しても、拾っても、移動させても、

いけません。法律で禁止されています。

という事で、すぐに神奈川県に届け出て、この野鳥を育てる手続きを取りました。

もうひとつ、私が野生動物を救護できる資格を県へ登録してあるからです。

何の講習等を受けていない方がこの行為をする事は出来ませんから、気を付けて下さい。

でもこの登録は気持ちさえあれば、どなたでも出来ます。

そして始まった野生動物との蜜月の日々。

結果からお伝えすると、6月30日に救護し、8月8日にめでたく放野する事が出来ました。

1羽だけの旅立ちです。

野生へ、命を繋げて還す事が出来ました。

それがこの写真!

感慨無量にて、旅立ってからは切なくて、切なくて。

どこで何をしてるのやら、無事に自力でエサを見つけているのか、

ゲリラ豪雨にも負けていないか。

後はこの子の運命が導くだけです。

気高く、美しく、どこまでも愛らしい、野生動物。

これからも見つめて行きたいと思っています。