28:\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 今回はいいお話と、よくないお話です。
 まずいい話は、昨年末に子どもたちとお山に巣箱を掛けた事。毎年シジュウカラの巣箱で繁殖している鳥たちを見てもらっていますが、今回は子どもたちに巣箱を掛ける作業も見てもらいました。手伝いたい子も多く、皆で箱を持って山に上げてくれました。去年までの2個と、今年は新たに1個を加え、3つの巣箱を掛けました。シジュウカラ用なのですが、他の鳥が入ってくれたら私が大喜びです。もちろん黒と白と黄緑の小さい鳥=シジュウカラを皆で待っています。(春が楽しみです!)

 悪い話は、アライグマ。神奈川県では特定外来生物として現在駆除しています。1998年には4頭の駆除が、2007年には何と1160頭にもなってしまいました。アライグマのせいではありません。日本に持ち込み、飼いきれなくなって野に放した動物輸入業者と一般家庭の方々です。動物園で引き取ってもらう数ではないので、悲しい事に処分されます。あんなかわいい顔で、人気者なのに、です。しかし捕まえて処分しないと、日本の里山環境は壊滅的なダメージを受けます。(カエルツボカビ症と同じです。)何でも食べるアライグマは作物はもちろん、日本固有の小動物を片っ端から食べてしまうのです。それでなくても多くの動物がその生息数を減らしているのに、放っておいたら大変な事になります。皆さんの近隣でも『アライグマを見たと言う人がいませんか?』もしそんな方をご存知でしたら教えて下さい。詳しい事を聞きたいです。どうぞ皆様何度も触れますが、生き物には生息するにふさわしい環境がある事をご理解下さい。そしてそれを尊重し、守ってあげられるのは人間だけである事も知って下さい。
 NHKのニュースでやっていましたが、東京の石神井公園の池に『コクチョウ(黒鳥)』が2羽飛来して、人気者になっている、と報道されました。もちろん日本には生息していないハクチョウの仲間です。生息していない動物が、日本の自然界に居てはいけないのです。早くこの2羽も保護して、しかるべき施設へ入れないと、また数年後に特定外来種に指定=処分となり兼ねません。事実、丹沢湖には『カナダガン』と言う大型のガンが繁殖しています。彼らは動物施設から逃げ出したものが、そのまま日本に住み着いて繁殖してしまっているのです。本来の渡り鳥であるカナダガンと混ざったら、生物学的に(遺伝的にも)大きな問題なんです。私たちは動物たちにあまりにも呑気です。ただ『可愛い、かわいい』では生物の多様性を維持していけないのですよ。

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