< フクロウとの再会 >

やっと姿を見ることができました。

鳴き声は何度も聞いていたのですが、昨晩たまたま外に出ていたら暗闇から伝わる彼の声。

「フクロウだ!」

私は急いで双眼鏡を取りに戻り、凍てつく闇へ飛び出した。

幸いにも昨日は月齢が14,0。つまりほぼ満月に照らされた林は林道が見え、ライトがなくても歩けたのです。

音を立てないように近づき、真似をして鳴いて見ました。

縄張り意識、または仲間意識が強いフクロウ類は、よく同じ声に反応し,声の方へやってくる。

案の定彼は私の頭上を羽音を立てずに飛び、高さ10mほどの杉の木の横枝に止まったのです。

見てる、こっちを見てるぞ。

私は双眼鏡で彼を確認し、じっと見つめ合いました。

そして鳴き交わしました。

こんな事ってあるかしら・・・・。

彼は顔をキョロキョロ動かし、辺りを警戒しながらも私を見つめるのです。

何度か近くの枝に飛び移り、最後は杉の枝の中にザザザーと音を立てて入って行きました。

ねぐら入りしている小鳥を狙ったのかもしれません。

それから姿が見えなくなりました。

街中から差ほど離れていない小さな林で、野生動物の頂点に立つフクロウに会える!

これは周囲にフクロウが生息できる環境があるとということ。

夜食料を取れる場所や、その獲物がいるとということです。

数少ないこのような環境はなんとしても残さないと行けません。

私を元気にしてくれたフクロウに,? 今晩も会えることを願って、満月を見上げます。

亜種エゾフクロウ(中標津空港内展示写真)

 

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 17:48