< 渡り鳥 >

すっかり日暮れが早くなり、グラウンドのカクテルライトが輝きだしました。

幸せな子どもたちです。

日が暮れても明るいグラウンドで好きなサッカーが出来るんですから!

と、今日はこういう話ではありませんでした。

秋は渡り鳥の季節。

大きい鳥から小さなメジロまで、大陸を、海上を、山脈を、それぞれの力だけで移動します。

命を掛けて、命を繋ぐために。

特にシギ・チドリ類は日本を中継地にしている種類が多く、何処から来て、どこへ飛んで行くのか調べる必要があります。

もちろん生態調査と、生息地調査の為です。

日本では山科鳥類研究所がその役を担っています。

そこで、渡り鳥が中継する各国がそれぞれの国に立ち寄った鳥たちに足環やフラッグを付けています。

これは国ごとに種類と色と、付ける場所が決められていて、見つけた時の目印にします。

先日出かけた沖縄の干潟で、そのフラッグを付けられたハマシギとアカアシシギを見つけました。

付いていたフラッグは日本の地の、沖縄県比屋根湿地の印でした。

いつ(When)付けられたかは分かりませんが、毎年この干潟を経由して、北へ、南へ渡っているのでしょう。

この日は静かに羽を休めていました。

今回も無事に目的地へ飛んでいけるように願うばかりです。

時々空を見上げて見て下さい。

もしかしたら群れをなして移動している鳥たちを見るかもしれません。

昨年の冬は白い大きな渡り鳥の群れが、編隊を組んでこの長津田上空を飛んで行ったのを私は見ています。

ハクチョウだったかもしれません。

ガンバレ!渡り鳥。

左足にブルーとオレンジのフラッグ。

実は右足には足環が付いる、ハマシギ。

左足に同じくブルーとオレンジのフラッグを付けた、

アカアシシギ。

 

 

 

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:59

< 挨拶 >

少々サボっておりました。

なかなかブロガーのようには行きません。

さて寒露も過ぎ、いよいよ秋本番。夜露が草木に付く頃です。

今日からまた幼稚園開始です。

欠席する子も少なく、みんな元気に登園して来ました。

今日の朝礼では「ご挨拶」についてと、「自分の事は自分でする。よく考える。」という2点について、お話しました。

保護者の皆様、挨拶していますか?

先日のパワフル運動会では、職員3人で目をまるくしてしまった出来事がありました。

本部後ろで開始の準備をしながら並んでいた所、在園児を園児席に連れて行くお父さんが私たちの前を歩いて行きました。

すぐ目の前を行く保護者の方に、私たちはもちろん「おはようございます。」と挨拶をしますが、

一人目かわされ、二人目もかわされ、結局並んで立っていた3人全員、無視されてしまいました。

子どもはにこにこと笑って、私たちの顔を見て行きました。

何か考え事をしていたのかもしれません。

もしかしたら、私たちの事が目に入らなかったのかもしれません!(まさか・・・・)

どちらにしても、人と人の係わりは、挨拶からです。

会釈でも、笑顔でも、返すことは必然でしょう。

就職先がなかなか決まらない学生さんも多い中、

企業が面接で重視する要素はまず、どの会社も、「挨拶が出来る事」だそうです。

人はコミュニケーションに言葉という道具を使う動物です。

出会った時にこの挨拶(スタート)がきちんと切れるかどうかで、印象は大きく変わるのです。

人と接する心構えも出来るはずです。

その挨拶が出来るように成って欲しい、と常日頃思っています。

「いつでも、どこでも、誰にでも!」

大人になればなるほど、親としては何としても、身をもって子どもたちに示したい礼節です。

どうぞ皆様、朝起きたら子どもたちに「おはよう!」と声を掛けて下さい。

お母さん同士あったら、きちんと「おはよう」「こんにちは」「さようなら」を子どもたちの前で言って下さい。

お父さんももちろんです。

自然と身につける慣例は一生その人の基盤となって、将来の身を助けます。

さあ、後期 開始。

皆様もこの年度の残り半分を挨拶と共に過ごしましょう。

私は連れ合い(旦那です^^;)の夏休みが取れたので、

この3連休を利用して初めて沖縄に行ってきました。

観光は二の次で、国の特別天然記念物2種(ヤンバルクイナ・ノグチゲラ)と、固有種1種(ホントウアカヒゲ)の鳥を見に行きました。

ガイドの方といろいろな話をし、またまたこれからの幼児・児童教育のあり方を考えました。

ここに生息する生き物たちの声に、姿に、自分が生かされている環境を知り、共に生きる方法を探りました。

そして沖縄県の置かれている状況をこの目で確認して来ました。

本当に街の真ん中に連なる米軍のフェンス。

普天間基地が移設される予定の穏やかな辺野古海岸。

でもその反面、周辺の街はうらびれて、主要な産業や人の営みは見受けられませんでした。

島国である日本の国境を接する県の、厳しさも感じて来ました。

この時のお話はまた今度にいたしましょう。

今日はおしまいです。

 

 

 

< 渡る鳥たち >

本日早朝、ヒヨドリが群れをなして南へ下って行きました。

アキアカネがこちらも集団で里へ降りてきています。

渡る鳥たち。渡る虫たち。

これから冬に備え、食べ物がある南を目指します。

トンボは田圃で産卵を終え、命を閉じます。

北の鳥たちはより南への大移動。

途中で命を落とす鳥もいて、DNAに組み込まれた定めとしても、

毎年大変な行動を繰り広げているわけです。

時より空を見上げて群れ飛ぶ彼らを見つけたら、そっと声を掛けてやって下さい。

「気を付けて行ってね。また戻って来てね・・・・・・」と!

南下するヒヨドリ。

海を渡るヒヨドリ。

本日の説明会は無事に終了いたしました。

ご参集下さった皆さま、ありがとうございました。

大型の台風17号が迫っています。

10月1日月曜日の登園状況に変更がある場合は、メール送信にてお知らせいたしますので気を付けていて下さい。

 

< ツバメのねぐら >

さてツクツクボウシも鳴き出して、夏も後半です。

皆さん元気でお過ごしでしょうか?

今日はツバメは巣で孵ってからどうしているかのお話です。

巣から出るとしばらく親と一緒にいて、まだエサをもらいますが、その内自分で虫が取れるように成り自立です。

鳥の場合、この巣立った若鳥だけで行動を共にする種がいますが、ツバメたちもそのようです。

繁殖以外ではまず止まる事をしないツバメ。

日中は大空を自由に飛び回って、夜はさてどうしているのでしょう???

鳥たちは夜どこへ行ってしまうか、考えた事はありませんか!

鳥も動物。必ず睡眠を取ります。

さあそこで、ツバメたちの寝床=ねぐらを見て来ました。

ツバメたちは日中バラバラに活動していた仲間が、夕暮れには同じ場所へ集まって来ます。

それは水面があり、開けているアシ原。

ここは境川遊水地です。ツバメのねぐらとして数少ない県内の遊水地の一つ。

日が沈むに連れてどこからか集まってくるツバメたち。

空は何百というツバメでいっぱいになります。

そしてアシの穂先に着地。ここで夜を過ごします。

水の中だし、集団でいる事で外敵から身を守ります。

暗いので映りが悪いですが、1枚目の黒い点が全てツバメ。

そして思い思いにアシに降りて、あたりが暗くなるとみんなこの穂先に止まっています。

こちらはコサギの群れ。同じように集団でねぐらを取りますが、彼らはもう少ししっかりした灌木を選びます。

このように鳥たちにも睡眠をとれる場所が必要です。

よくムクドリが冬の時期、街中に集まって問題になりますが、ねぐらとする木が見当たらないので街の中へ集まって来るのです。スズメなども街の街路樹によくねぐらを取りますが、人の近くに居たほうがカラスなどの外敵に襲われない事も理由の一つです。

鳥たちにも優しい場所が多く残るようにしたいものです。

 

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:12

< 巣立ちました。 >

本日最後のツバメが無事に巣立って行きました。

大切に見守って下さった皆さま、ありがとううございました。

今年は全部で10個の産卵をし、6羽が巣立ちました。

厳しい野鳥の世界です。

この6羽も海を越えて越冬地まで渡らなければなりません。生きていけるか!

かわいい6羽の無事を祈り、また来年幼稚園へ戻って来てくれる事を願います。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:38

< JULY >

ジュラーイ(JULY)って、いい響きですね。

今日で7月も終わりか・・・・・。

早いなーーーー、1ヶ月って。

暑いなーーーー、毎日、毎日。

変だなーーーー、オリンピックの審判団。

柔道も今回は不振の部類に入るのでしょうか?

審判員が全く正反対のジャッジをする(覆す)なんて、

どちらの選手にも関係者にも酷い仕打ちです。

ましてや日本は同じ柔道の審判判断で、酷い目に合った国ですから、なおさら神経質です。

世界共通のルールと審判は、競技において絶対的な約束事項。

誰もに明確で、公平で、分かりやすい方法を取ってもらいたいものです。

そして7月最後の日に、救った命が巣立つでしょうか!

本来の巣から飛び出して、虫の息だった最後の1羽。

即席の手作り巣を用意してから6日目。

今日は羽をはばたかせ、巣立ちの練習をしていました。

両親も近くで見守ります。

よかった、本当に良かった。よく育ってくれました。

元気に巣立て!ツバメさん。

上がお父さん、下がお母さん。細い尾羽が長くあるのが♂です。

おまけ:今日はカブトムシの♀がやってきました。

 

 

 

< がんばれ、ツバメ! > 

玄関のツバメの2回目の子育てが、大ピンチです。

お父さんもお母さんも大変優秀で、2番目の産卵が成功し、

5羽が孵化しましたが、どうも3羽の顔しか見えず心配していた所、

今度はこの3日間で1羽落下、2羽落下を繰り返しました。

その度に巣に戻したのですが、親を呼ぶ声(エサをねだる声)が小さくなり、親もヒナの生存が確認できなくなりました。

多くの動物は親子の出す互いの声が命綱です。

声を聞き分けて子を確認し、エサを与えます。

その仕組みが消滅しそうになりました。

大変残念ですが2羽は命を落としました。

今日は朝から懸命に、残る1羽の救出作戦を開始しました。

巣から何度も落ちているので、現在の巣に戻すことはせず、

牛乳パックで巣を作り、保温をします。

体が冷えてはアウトです。

元気が出ないと親を呼ぶ声が出せません。

何とか繋ぎに小さな蛾とシジミ蝶をお池の周りで捕まえて、強制給餌しました。

命が繋がってくれる事を祈って。

その後少し声を出すように成り、親も子の存在に改めて気付いたようで、

頻繁にエサを運ぶように成りました。

小さなトンボも丸ごと食べたようです。

ガンバレ、ツバメ!羽繕いをする元気が出てきました。

親も子も必死です。

親は時折近づくカラスを追い払います。

ツバメの子に取って、大天敵のカラス。

ここでカラスに連れ去られたのでは、泣くになけません。

夜になると猫の襲来が予想されますので、巣を高い位置にあげました。

ここに親が寄り添ってくれ、明日の早朝よりエサを運んでくれれば何とか巣立ちまで、繋げられるでしょう。

ツバメの寿命は実は大変低く、1,3カ月から0,9カ月。

日本で生まれ、東南アジアで冬を越し、また戻って来れれるのはほんのわずかです。

1年生きられません。ヒナが育つ確率も低いと言う事になります。

どうか先に育った5羽の兄弟たちと一緒に、南の国に旅立って欲しいです。

< 涼しい大暑 >

夏の行事も何とか終わりました。

行事のお天気は最高のパートナーですが、

時々裏切られてしまいます。

でもそれはそれでいい思い出にもなるでしょう。

さて大暑ですが涼しいですね。

普通は「梅雨明け十日」と言うくらい、太平洋高気圧に覆われる所が、

またしても異常気象か?

多くの問題ありの電気消費にはプラスと考えましょうか!

とにかく夏休みになりました。

この夏もたくさんの経験と思い出を作って、

怪我や事故が無いように、健やかにお過ごしください。

昨年に続きこの夏も「何でも発見情報」を大募集します。

見つけた虫でも、鳥でも、ヘビでも、四足動物でも、なんでもOK!

夏に出会った不思議や生き物大募集。

お父さん、お母さんも可!

たくさんの情報をお待ちしています。

その予告編として、最近見つけたいろいろな仲間をご紹介しましょう。

{ 鳥編 }

お山に現れたコジュケイの親子。

写真が見にくいですがヒナが3羽いて、親のお腹の下に洩り込む所です。

日中は地上を歩きまわるキジの仲間。

夜は身を守るため樹上へ上がります。

生まれたばかりのヒナも懸命に親に付いて、登って来ました。

そんな場面です。右からお父さん、お母さん、ヒナです。

後ろ向きですが♂ ♀ がくっついて、その間にヒナを入れました。

親は懸命にヒナを守ります。

{ 虫編 }

オニヤンマの羽化。初めて出会いました。

頭が下になって反り返っている所です。

そして、

産まれた。これからじっと翅が乾くのを待って、飛び立ちます。

体が10節からなるのが、よく分かりますね。

こちらはシモフリスズメ。すごい顔をしています。

嫌われものの蛾ですが、鳥やコウモリに取っては大切な食料です。

これは大きいから食べ甲斐があるでしょう!

まっ、こんな調子で、いろいろ見つけて下さい。身近な生き物を知ると、私たちの暮らす環境も見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< ラムサールって? >

昨日の話題ですが、「ラムサール条約に新たに9湿地が登録された」ニュースをご覧になりましたか?

このラムサール条約とは、

「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」

はい、どうぞ、・・・・・

とまあ長い名前の付いている国際条約です。

イランのカスピ海のほとりにラムサールという町があり、

1971年に最初の会議が開かれた事を記念して、通称ラムサール条約と呼ばれるようになりました。

「渡り鳥に国境が無い」ため、国際間で同じ理念を持ち多様な動植物がくらす湿地環境の保全に努めようとするものです。

今回9つが登録されて、日本の登録地は計46か所、合計13万7968haとなりました。

条約その物に細かな規定は無いため、条約に加盟している締結国それぞれの取り組み方が試されます。

例えば日本では、以下のような法律と地域住民の理解と保全活動、環境保護団体の運動、などで管理・保全されます。

鳥獣保護法

自然公園法

種の保存法

各方面で様々な事が動いている政治経済下で、

この法律を定める国の中枢機関=国会が分けの分からない混乱で、ちっとも先へ進みません。

まったく困ったものです。

自国の領土である事を声高に訴えても、

こんな混乱を起こしているからちゃっかり我が物顔で視察を繰り返す、大統領と首相が交互にその役を交代するようなこれまた分けの分からない国に、いいようにあしらわれているのです。

おっとっと、少し話がされました。

とにかく固有種の数ではあのガラパゴス諸島にも引けを取らない日本国。

この様な環境が増えて、また国の機関がしっかりと機能して、ここで暮らす動植物が守られる事を願ってやみません。

これは今回登録された「渡良瀬遊水地」で撮った、ハイイロチュウヒの♂です。

いつまでもこの光景が続きますように!

チュウヒというタカの仲間はこの様な広いアシ原が無いと暮らせません。

そうそう夢(昨日の話)と言えば、この46箇所を一つずつ回ってみようかな・・・・・。

 

 

 

< 登録しました。 >

これはその登録証です。

公益財団法人日本鳥類保護連盟という組織が、

ひろく一般の方々に、野鳥の暮らしやすい環境維持を目的とした活動に、

認定書を出しています。

そこへながつた幼稚園を申請しました所、「適合」=認定 をもらいました。

幼稚園のお山やポカポカ広場は、生き物たちの暮らしやすい場所として評価され、

またその場所で、子どもたちが活動(=遊び)の出来る事が、認定されました。

「バードピア」と言います。

鳥たちのユートピア!って事でしょうか。

在来の植物が繁茂し、在来の生き物が生息する場所として、これからも管理していこうと思います。

ちなみにこの財団の機関誌に、今度ながつた幼稚園が紹介されます。

その時はまたお知らせしましょう。

この機関のホームページはブックマークに載せているので、どうぞ訪ねてみて下さい。

幼稚園が紹介されています。

さて、本日配布予定でした苦情を受けてのお手紙は、来週となりました。

また明日は5月に悪天候で出来なかった「引き渡し訓練」です。

お帰りは直接クラスまで迎えに来てもらう降園方法なので、

間違えないようにして下さい。

大きな自然災害の発生が取りざたされています。

子どもたちが幼稚園でその災害に見舞われたら、どのように対応するか。

私たちも、保護者の方も、一度シュミレーションしておきましょう。

どうぞご協力下さい。

明日は長津田プロジェクトは休館日です。

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