< 特定外来生物 >

こんな言葉を聞いて、どのような生物を思い浮かべますか?

一つは「アライグマ」ですね。

このぺージでもご紹介したことがあります。

幼稚園の山にそれらしき フン を発見し(昨年の秋。ちょうど今頃です。)

これはもしかしたらと思い、横浜市から捕獲用の檻を借りて、

設置しました。2か月ほど置いたでしょうか。成果はありませんでした。

それから1年。今年も11月に一度フンを見つけましたが、

それ以降はありません。ホンドタヌキは目撃しているのですが・・・・・。

新たに今日はこんな生物が現れました。

特定外来生物の一つです。

以前よりちょくちょくお山を経由していましたが、

しっかりと写真に納めたのは、今回が初めてです。

これが今横浜市が(神奈川県も)勢力を上げて生息状況を

調査している 「ガビチョウ」 です。もちろん鳥!

大きさはムクドリを太らせた感じで、目の周りに白く、

勾玉模様があります。尾は長め。

体の色は茶色オレンジ。大きな声でよく鳴きます。ガビガビと!

初めはいい声だとされたので、

観賞用、鳴き声を聞く愛玩鳥として中国から輸入されました。

でもその声は日本の山野にはやはり似合わないと思います。

神奈川県ではなんとその輸入業者が、売れ残ってしまったガビチョウ

を山野に放した物が増えてしまいました。

まったくいい加減な話です。

ガビチョウには何の罪もありませんが、今この鳥の実態調査をして、

これ以上の繁殖と駆除?を目的に対策を考えています。

幼稚園のお山にもやって来てしまいました。

長津田の街中でも時々大きな声が響いています。

 

鳥はどれもかわいいのですが、本来の生息地を越えての生息は

どちらの生き物にもいい結果を残しません。

いま世界中で外来種問題が多発しています。

先日のCOP10(生物多様性国際会議)でも取り上げられました。

生き物のこれからを考えるには、その生き物の本来の姿を知らなければなりません。

地道な戦いですが、どちらにしても人間が大きくかかわっていることだけは

事実です。どうしたらいいでしょう。

まだまだこの他にも多くの動植物で指定されています。

「入れない!捨てない!広げない!」

が大原則。詳しくは環境省のホームページをどうぞ。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:56

< う~~~ん、いい香り >

今週はいよいよ12月に突入ですね。

早い、速い、もう12月。

今日の朝は気持ちが良かったですね。

澄んだ空に冷たい空気。私の大好きな季節の到来です。

私は冬派ですから、キリキリする冬の日が楽しみです。

もちろん寒いですし手も唇もカサカサで、お肌には何一ついいことが無い冬ですが、

この寒い中、お気に入りのマフラーや手袋や、軽いダウンでほかほかにして、

外に出るのです。もちろん双眼鏡とカメラ持参。これは必須アイテム。

そして記録ノートと虫めがね、拾ったお宝を入れるビニール袋と図鑑。

うん、完璧。そうそうマイボトルもね。水分補給です。

こうして野外を歩き回っていると、寒さも何のそのです。

今度ご一緒しませんか?

さて本題はいい香りをまた発見いたしました。

初秋のいい香りは 「モクセイ」 の花。

このページでも触れました。

本日はこのお花です。分かりますか?

写真が少々下手で、ごめんなさい。

清楚な白色のかわいいお花です。

香りをお伝え出来ないのは残念ですが、クチナシの香りを思い浮かべて下さい。

甘ーーーイまろやかな香りでしょう。

そこへちょっと柑橘類のパヒュームを1滴落としたような香りなんです。

私の臭覚にはこんな感じに香るのです。

いい香りなんです。

毎年花は付けていたのですが、今年は満開で初めてこんな素敵な香りがする事を知りました。

そういえばちょっとキンモクセイのお花に似ていますね、色以外は。

そこで調べてみてびっくり!

同じ常緑小高木のモクセイ科でギンモクセイとの雑種だったのです。

いままでずっとただの 「○○○○」 と思っていましたが、違ったようです。

さあ、お分かりですか?葉っぱを見れば・・・・・、ね!

これからクリスマスにはよく登場します。

はい、ヒイラギでした。いえ、『ヒイラギモクセイ』 でした。

「10月に花を付ける」となっていますから、やはり温暖化の影響でしょうか?

この11月下旬に満開なんです。

こんなにいい香りがするなんて、また一つ外へ出る楽しみが増えました。

外へ出るとどんな事にめぐり合うか、毎回が驚きと新鮮な発見です。

そしてこの小さなお花の香りに誘われ、小さなアブ(ホソヒラタアブ)が

見事なホバリング(停止)をしながら周りを飛ぶのです。

2枚の翅は肉眼では見えないほど震わせていますので、写真は

失敗しました。蜜を求めて虫は冬でも必死です。

ヤツデの花もそろそろ咲きますね。冬でも咲く花がある事は

生態系の中でも重要な存在です。

どこかでこのヒイラギモクセイを見つけたら、是非鼻を近づけて

香りを楽しんでみてください。

決して怪しい人に間違われないようにご用心!

<追記>

このページの5月6日の記事に載せました、私の尊敬する

先生の追悼会が先週の土曜日に無事に終わりました。

シンポジウムから交流会までずっとお手伝いをしながら、先生への思いも

追悼文にしたためて発表させていただきました。

本日の神奈川新聞には記事が載っています。

私はこの先生を師と仰ぎながら(私のよう者がお手本にするのはおこがましいほど、

立派な先生ですが)生き物や植物と触れ合い、そこでの発見を皆様へ

お伝えしたいと思っています。

浜口哲一様、どうぞ安らかにお眠りください。

いえ、きっと先生はじっとなんかしていませんね。

Filed under: こども環境管理士 — 管理者 10:57

< どうなる生物多様性 >

名古屋で開かれていたCOP10は、何とか議定書が採択され、

「絶対にとりまとめは無理だ」とささやかれていた会議が、一応各国の理解を得て、

成果を上げて終了したようです。

この会議にはこのページでも時々取り上げたり、

幼稚園の広報紙にも関連の記事を出しましたので、少しは気にかけて

いただいた方がいらしたでしょうか?

せっかく日本で行っているので、もう少し民間レベルでの動きが欲しかったところです。

現に、新聞記事にもありましたが、今回は生物資源をめぐる問題にそのほとんどの時間が

費やされましたので、それぞれの地域で活動している自然保護団体やNPO/NGO法人の

話があまり出てこず、今ひとつ盛り上がりに欠けました。

生物資源にはどうしてもその利権と金が付きまといます。

はっきり、きっちりルールは作らないといけませんが、具体的な生き物のすみかを

どうするか! という問題ももっと取り上げて欲しかったです。(SATOYAMA対策)

今度この会議に出席した方から話を聞く機会がありますので、実際はどうだったのか

聞いてみたいと思います。

日本政府ももう少し、一般人がこの問題に関心を寄せられるアピールをしてもよかったと思います。

NHKが何度か特集を組んで放送していましたが、各国の現場は本当に自然がどんどん破壊され、

生き物たちが毎日絶滅している状況を、多くの方々は何となくしか分かっていないと思います。

小学生の授業から、生物多様性について体験させ、その保護・保全の考え方を

しみこませなければ、大変な事に成ってしまいます。そんなきっかけに出来る、今年がチャンスでした。

議定書は終始生物資源の取引や利用に関わる内容で、失われていく自然にストップをかけるのは、

『愛知ターゲット』 として掲げられました。

とてもザックリとした内容で、ちょっと疑問符が残ります。

各国の努力目標に頼るところが大きく、保護する陸地や海洋もそれぞれ

17%と10%にとどまりました。

これ以外は開発していい! という事でしょうか!

大丈夫でしょうか?企業がらみ(経済効果=金)からの脱却を各国が

果たさないと、この星は死んでいきます。確実にね。企業が背負う責任は大きいのです。

結局大きな国際会議があっても、私たちの身の回りで起きている

生き物の減少や里山の荒廃は、その地域に暮らしている私たちが

ほんの少し、生き物への思いやりと未来へのつながりを意識する事、そして

出来る事を今すぐに始める事、これしかないとあらためて思いました。

この議定書に実際各国が署名をするのは2011年2月2日から

2012年2月1日までの間、国連本部で受付けるそうです。

署名まで1年も要するなんて、そんな呑気な時間はこの星には残されていないのに、

もう少し緊迫感が欲しいす。金がらみでなく・・・・・・・。

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 15:13

< 結婚に有利!? >

お陰さまで秋の懇談会が3学年無事に終わりました。

短い時間ですが、必要な連絡や後期に向けた取り組み姿勢をお伝え出来たと

思います。年少さんは今週は遠足に運動会と忙しいですが、

楽しい体験がまた一つ成長の種になり、思い出となるでしょう。

張り切って登園してください。

そしてこんな記事がありました。

『子ども時代のお手伝いや自然体験が結婚に有利になる』

ですって!ホントですか???

これは産経新聞に先週載った記事のようですが、きちんとした国の調査機関が

5千人を対象に行ったアンケート結果からの話題です。

千葉大学の教育社会学の先生もコメントを寄せています。

自然体験が多いほどマナーや教養への意識が高く、人としての

幅が広がり、それが異性から見ても魅力的に感じるらしいです。

いいじゃないですか。うれしいじゃないですか。

結婚までたどり着くことは人生の大きな目標でもありますからね。(一般的に)

自然体験が多い幼少期を過ごす事は、絶対に必要です。

人としての許容範囲を広げますし、困難にぶつかった時に

立ち直る知恵や勇気を持っているのです。

これは子ども環境管理士としての自然体験の重要性を訴える

根拠の一つです。感情豊かな、大きな心を持った人間になるには

自然環境がいかに大切か!

そして今この自然環境は人が意図として作り、そこへ導かないと何も知らずに

大人になってしまう時代に来ています。

コンビニエンスでファストな毎日は快適ですが、人は動物ですから

その機械的な環境だけでは心は育たない、という事です。

COP10も公式会議が始まりました。

10年、20年先の自然環境が今よりもっとワンダーな世界になっている事を

望みます。

結婚の話をしておいて恐縮ですが、結婚には失敗もし、

自信も喪失している私なので、このアンケート結果にもろ手を挙げて

喜べないでいる事も事実です。トホホです。

Filed under: こども環境管理士,幼稚園活動 — itsuko 18:30

< ゲゲゲじゃなくて、ガガガ! >

NHKの連続テレビ小説、 「ゲゲゲの女房」 は高視聴率のうちに先週、

終了したようですが(私は土曜日や夏休みに何度か見ていました。

ストーリーが繋がらず、想像しながら楽しんでいましたが。今お気に入りのドラマは

「10年先も恋していますか?」です。

なんとも泣けてくる純愛ドラマと思っていますが、少し私の境遇にも重なるところがあって、

人を愛するって難しくて、ステキな事だな~~~、と思いながら見ています。

本当は私の連れ合いに見てほしいと思うのですが、彼にこんな純愛心理が

あったらな・・・・・・、とちょっと虚しくもなるドラマなのです。)

おっと、大きく話が逸れてしまいました。

今日は「ガガガ」です。

そういえば、レディ・ガガ って言う不思議な歌手が(アメリカ人?)いますね。

でもそれでもありません。要は 蛾 です。それも幼虫! イモムシ! いいでしょう?!

好きな方いますか? はいはい、いないですね。すみません。

でもたまにはこんな生き物も見て下さい。

彼らも身近な自然に生きていて、立派に役立っているんです。

何の役かというと、食物連鎖の中の重要な食料です。

鳥やコウモリは彼らがいないと、命を繋いで行けません。

どこかで紹介した ヤモリ 君に取ってもごちそうです。

ですからあまり毛嫌いせず、見てやってください。

これはコスズメガの幼虫。正門を入って左手の植え込みの中にいました。

これもスズメガでセスジスズメの幼虫。お池のまわりのヤブガラシにいました。

この幼虫は歩く時、お尻のアンテナを前後に振りながら歩きます。面白いですよ。

こちらは一度ご紹介しました、ヤママユガ の幼虫。

ぷにょぷにょです。

最後はこれ。 

葉に着いた小さな白いトゲトゲした幼虫。実はこれは日本で一番大きい

蛾 の第1齢幼虫。その名を 「ヨナグニサン」と言います。

ちょっと見にくいですが、見事な翅がわかりますか?

125㎜もあるんですよ。八重山諸島だけに生息しています。

最後は成虫さんたち。いろいろな形、顔を持ち、彼らも必死で生きています。

これも蛾です。オオスカシバといいます。花の蜜が大好きで、長いストロー(真ん中に丸まっている細長い管)で

花弁一つ一つ回ります。うん、このカットはなかなかいいね!

ホントの最後はやっぱりチョウチョ。

蝶も幼虫時代はそんなに蛾とかわりませんね。

これ全部アゲハチョウの幼虫です。

上から、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、キアゲハ です。

全部ポカポカ広場で発見しました。すばらしい!バッタが少なく落ち込んでいましたが、

イモムシが元気付けてくれました。こういう虫たちを身近で見せる事も

こども環境管理士の役目だと思っています。

イモムシばかりで気分が悪くなった方がいらしたら、ごめんなさい。

彼らも地球の生態系を支える立派な生き物ですから、お伝えします。

でも蛾の仲間は毒があったり、かぶれたりするものがいますので、

そこはきちんと見分けをして、観察しましょう。

< 雨だ。でも心配ごとが・・・、 >

やっと横浜地域にも雨が降りましたね。

皆さん気づいていましたか?街路樹の草木が枯れ出していたのを!

お庭の植え込みは大丈夫ですか?

やはり雨は、水は命の源ですね。

私は毎晩のように水やりをしていました。(ここでも蚊と闘いながら)

今 蚊 をやっつける、バトミントンのラケット見たいなものがあるんですね!

電気が通っていてそれを振って蚊を落とすらしいです。

1つ買おうかな!

しかし蚊にも困りますが、もっと困った事に、台風の雨雲で、集中豪雨を伴う事です。

すでに各地で大雨の警報が出ていたり、実際被害が出たりしているので、

「雨だ、雨だ」 ともろ手を挙げて喜べません。

災害にはならない程度の雨でお願いします。

今年はとにかくの異常気象ですから、これから秋も冬も例年と違った環境が起こりうるのです。

今鳥たちは 「渡り」 の時期なんです。

「渡り」 とはその名の通り、ある地点からある地点まで渡ること。移動するわけです。

日本国内を南北へ移動する種と、はるばる4,000キロ~9,000キロの何カ国も挟んで移動する種まで、

そして大型のハクチョウから、スズメより小さい鳥まで、多くの種類が皆様の知らない所で、

この異常気象の中、昼夜を問わず移動=渡りをしているのです。

彼らも十分に気象条件を利用していますから、今年のような異常気象は鳥類にとっては

緊急事態! という事です。

関心のある方は、リンクに張り付けている 「谷津干潟」 

[東京港野鳥公園」 「葛西臨海公園」 「日本野鳥の会」 などの

ページを見てください。渡りをしている多くの鳥たちの写真や、今年の様子が

分かるはずです。

私はこの渡りの時期(春・秋)に彼らが途中休憩のため利用する 干潟 に

行って鳥たちを観る事が大好きです。

中には 足輪 を付けた個体を発見することがあり、その色や付けている場所で

どこから来て、どこで付けられたかが分かり、鳥たちの壮大な生態へ思いを寄せる事が出来、

実にロマンを感じるのです。愛おしく思うのです。

壮大な規模で地球を移動している鳥たち。それも毎年です。

無事に、無事に、目的地を目指してほしいと思わずにはいられません。

これは 「ハチクマ」 という 鷹です。

日本で子育てをし、越冬地(インドネシアのジャワ島 タシクマラヤ)まで帰るのです。

9,585km、52日間かけて移動します。

この鳥たちの永々と引き継がれてきた生態を、人間の活動(環境破壊や地球温暖化)によって

壊してはならない事は誰もが理解・納得出来るはずです。

だから、身近な生き物に気がついて! と言っているのです。

あれ、写真が無い。ちょっとお待ちください、探します。

ありました。識別が難しくて遅くなりました。

これが 「ハチクマ」の 幼鳥です。

伊良湖岬上空を紀伊半島へ渡っています。

ちなみにこちらは 「サシバ」 というタカで、同じように東南アジアを目指しています。

ほら、似てるでしょう。上空何百メートルを望遠鏡で追いながら、撮影しています。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 16:07

< 草刈りをしてみたが・・・・ >

夏休みを終えて幼稚園は順調にスタートしましたが、

真近に迫った年少組運動会=「ふれあい運動会」ではいろいろと暑さ対策を

検討していました。ここでその方針がまとまったので、本日お手紙を持たせました。

とにかく今年の異常気象に、無理をして行事を強行する事を辞めました。

悪天候の中、山登りを途中で諦める決断と似たような感じです。

年齢が小さい子どもたちに加え、その下に乳児をお持ちの方もいらっしゃり、

祖父母の方々も多く集まるこの会を、まだまだ暑い中、楽しく、気持ちよく出来る可能性は低い、と

判断しました。いろいろなご意見があると思いますが、自園を利用する利点があり、日程を調整すれば

遅らせても出来ないわけではない、と考え延期と致しました。

子どもたちの気持にも十分配慮し、今日は担任からよくよくお話ししました。

少し先になりますが、多くの皆様が快く運動会に参加できるように、今度は

10月の天候がさわやかな秋晴れになるのを望むばかりです。

そんなこんなのスタートの中、お山は草でボーボーになり、これから彼岸花の

開花もあるので、全体を駆りこみました。(彼岸花の芽吹きには下草刈りが欠かせません)

本当に草刈りの時期は難しく、この時期をいつにするかで集まる虫や、咲かせる花

(野草)が違ってきます。毎年悩みます。

夏休み前は池の周りに大型のバッタ類を予定していたのですが、

思ったように虫が集まらず、ショウリョウバッタがちらほら出した。

野草では「ツリガネニンジン」という水色のとても愛らしい花が数株出まして、

これは定期的に下草を刈っている成果だと思います。

しかし思ったように虫が集まらず、おまけに雨も全く降らずで、お山は地割れのがさがさ状態。

そこへ来て留めの一撃を受けました。

いつも、「お山にはたくさんの生き物がいるんだよ!」 と話している私に、

トコトコと一人で登ってきた年少さんの男の子。

「先生、虫 全然 いないね」

ガーーーーーーン! 言っちゃったの、私に!

そんなにあっさりと!

夏休みを終える頃には、多くのバッタとトンボと蝶をみんなに見せてあげたかったのですが・・・・・・・。

トンボと蝶はそこそこいますが、1歩踏み出すと、ピョンと飛び出すバッタ類は、

子どもたちの人気なので、今年は失敗と言っていいでしょう。

これからまた草が伸び出す秋本番にどのようになるか。

心配ですが、 [ほらほら、いるよ。そこそこ。ウマオイ、クサキリ、キリギリス」

なんて会話が出来るといいのですが。

ビオトープの管理は生態系が整うまで10年かかると言われます。

お山の手入れを初めて4年目ですので、まだまだですかね。難しい、自然は甘くないです。

とりあえず雨が降って欲しいです。で、今日はこの歌をお届けしましょう。

これも小さい頃私が好きだった童謡です。

  「ゆうだち せんたくや」   

  作詞:まど みちお  作曲:服部 公一

♪ ゆうだちどしゃぶり せんたくや

  おうちも どうろも きも くさも

  ざあざあ じゃぶじゃぶ あらいます

  ゆうだちせんたく  おわったら

  おうちも どうろも きも くさも

  きれいな おかおで にじ みてる  ♪ 

誰かいけにえに捧げようかな~~~~~、N先生?

雨乞い踊りでもしてもらおうかな~~~~、W先生?

  

< 今日の生き物 ⑤ >

最近虫たちの写真が多いので、ここで私の愛してやまない 鳥 さんたちを

ご紹介します。

今日は少し過ごしやすい日でしたが、この暑さの中、

水辺が好きな涼しげな鳥たちや、夏に日本にやって来て子育てをする鳥たち(夏鳥)

の姿をご覧ください。いわば故郷が日本の鳥たちです。

NHKで 「ちょっと変だぞ、日本の自然」 という番組を放送していました。

身近な自然に多くの異変が起きてい、原因が人の活動に依るところが多い事を伝えていましたね。

里地里山の大切さは分かりますが、あまりにも身近すぎて気が付いていない事が多いのです。

今、そのすぐそばの環境を忘れてしまったがために、異変によって気づかされているところが現状でしょう。

今子育てをしている若い世代の大人が、その事を認識し、少しでも係れば、子どもたちにもその大切さが伝わり、

自然との付き合い方、捉え方を人間中心から環境中心に考えて行くようになると、

私は信じています。生物の多様性が循環して成り立っている事が体内に浸透してくると思います。

で、この鳥たちも気を付けて観ていかなければいついなくなってもおかしくない生き物ですから、

いなくならない様に皆さんにご紹介します。

まずは サギ類。左の真っ白な方が 「ダイサギ」 右は 「アオサギ」

アオサギは日本で見られる一番大きなサギです。お魚をゲットしましたね。

近隣の川や遊水地にいます。大きな翼でゆったりとびます。

こちらは イソシギ。お尻を振り振り水辺の虫を食べます。チーリーリと細い声で鳴きます。

きれいな声ですよ。

同じ シギ類でもこちらは「オオソリハシシギ」 嘴が長くてちょっと上に反っていますね。

この鳥は旅鳥ですが、日本の干潟が無いと生きていけません。

これは羽を伸ばして、伸びーーーーー をしたところ。

鳴いてる、鳴いてる。 オオヨシキリです。水辺のヨシ原で子育てをします。

口の仲は鮮やかなオレンジ色。 鳴き方は ギョギョギョ、ケケケギューエギューエ 

なんて、あまりカッコよくありませんが毎年この鳥の鳴き声を聞かないと、水辺がおかしい(変)

ということです。

  

こちらは チドリ の仲間。目の周りに素晴らしい金色のリングを携えて、毎年早い夏に

日本のあちこちの川原、砂浜、干拓地などにやって来て子育てをします。「コチドリ」と言います。

こちらも 魚をゲット。上手い! ササゴイ です。最初にご紹介した サギ の仲間。

東南アジアからやって来て、繁殖します。夜行性で夜、飛びながら「キューイ」とか「ピュー」などと

鳴きます。私は2度この鳴き声を午後9時ごろ聞きました。

うれしかったですね。 「あー 今年も無事にやって来たんだなーーー」ってね。

最後はとても美人? 美鳥!? の セイタカシギのお母さん。

日本でも繁殖するようになりました。 葛西臨海公園の野鳥園では毎年見られます。

足が赤くて、とにかく長い、ほんとに長い、折れそうなくらい長い。でもそこが美しい。

こちらが赤ちゃん。

くぁわいいーーーー!!!!

まだまだたくさんの鳥たちが水辺で、そして日本で繁殖していますが、すべてが身近な環境に

くらし、生命をつないでいます。

今日はここまで。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:20

< 夏休み その4 >

あっという間に夏休みも後半戦。

私もいろいろと計画を立てているのだが、まったくもって実行できておらず、

その日の家事と机の整理と、ぼーとして1日が終わっている状況です。(ゲー!)

毎日聞こえる「ヒグラシ」の声が少なくなったように感じ、宵は「エンマコオロギ」が鳴き出しました。

もう夏休みも終版ですね。

ニュースを見ているとさすがに夏休みは子どもたちを対象にした

様々な体験活動が組まれているようですが、「何かに参加させなくちゃ・・・ 」と焦っている方は

いませんか?長津田プロジェクトでも行っている「サマーキャンプ」はその代表格でしょうし、

最近多い水族館や動物園のナイトウォッチングもその一つ。

また今年は静岡の方で、ノーベル賞受賞者や宇宙飛行士を講師に呼び、

未来の科学者を育てる小・中学生のセミナー(生意気!)もあったそうで

(結構な金額も掛るでしょう?)、保護者の方々は毎年夏の過ごし方を模索されているのでしょう。

もちろん子どもの意欲・意思と一致し、参加費も妥当であるならば

大いにそこでしかできない体験・学習をする事はいいと思いますが、

麦わら帽子と虫かかごと虫網を持って、「地域の生き物探検!」 なんていうのも楽しいものです。

どんな生き物に出会えるか、それは何か、どこに居たか、何をしていたか、ちょっと捕まえて

じっくり観察。そしてノートに付ける。

これだけで立派な体験学習。身近な自然はどのようになっているかを知る事が、

科学者や宇宙飛行士の第1歩に繋がります。

興味を持ちどうしてそうなっているかを自分で見つける事、そして大人まで持ち続ける事。

そんな気持ちを抱き、持てる良い機会が夏休み、です。

ちょっと気を付ければ自然は(生き物は)たくさんの情報を発信していますから、

まずは五感をフルに使って、気づくことです。

夏休みは {sense? of?? wonder}?? を見つけること。

私のように何も出来ずに1日が終わっている皆さん、暑くても外に出かけて見ましょう。

熱中症にはご用心を!後半も元気に楽しく過ごしてください。

事故や怪我の無いように、お願いしまーーーーす。

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 18:30

< 鎮魂 >

本日9日は長崎平和記念日、先の6日は広島平和記念日。

日本人なら誰もが知るはずの、原爆投下日だ。

この日の為に、アメリカは太平洋の素晴らしい環境(ビキニ環礁)をまるっきり破壊した。この事も

同時に「負の世界遺産」として登録された。(彼らはここから何かを学んでいるのだろうか?)

今年は初めて広島の式典に駐日大使が列席したので、世界からも多くのメディアが

集まりました。 遅かりし、 感もありますが、たとえ謝罪でなくとも、本当に多くの一般市民(老若男女)が

一瞬のうちに丸焦げとなったのだから、その痛みを心に留める事は、人間として当然だ。

理由や原因や結果はどうあれ、あの同時多発テロ(2001/9.11)で味わった痛み以上の痛みを、

広島・長崎の人々は65年も前に味わい、今までずっと苦しんできた(いえ、これからも)わけですから、

アメリカ人の多くも耳と目と心を向けるべきだと思います。

皆さんは子どもたちと戦争について話した事がありますか?

私はかろうじて父、母からその当時の様子や体験を聞いたことがあります。

そして私の幼少期も物が無い時代でしたので、兄弟全員で家の仕事を分担し、母を手伝いました。

ですから練炭起こしは得意です。まっお陰で薪割りを横着し、足の裏に五寸釘を貫通させた事が

ありますが・・・・(ひぃえーえ、痛っ!)

昔話はさておき、原子爆弾の話、戦争の話、これからの平和の在り方などについて、

子どもたちに話す事はとても重要ですね。

正しく、道徳的に、人としての価値観を伝えたいと思います。

一方に偏らず、色眼鏡で見ず、多くの人の考え方を知り、大切な事を伝えたいですね。

15日は終戦記念日です。親子で日本が歩んできた戦争とその惨状、世界の中の日本、これからの

平和について考えてみるのも夏の行事の一つかもしれません。

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 14:38
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