< 立夏 >

立夏という事はもうすぐ 夏! ですかね。

お山ではシンボルのような大きな木、桐 が薄紫色の花を咲かせ、下を通るとフワー と香りを楽しむことが出来ます。

休み明けで月曜日の感覚でしたが、金曜日でしたね。

ちょっと拍子抜けですが今日は職員会議の後、園内研修を行いました。みんな少しピリッとしました。

プロジュクターも使って、本格的な研修会。S先生の体験記を基に、自分の保育の進め方と子どもの成長の様子を振り返ります。

突っ込んだ質問も出て、なかなか充実した研修会でした。

グループ協議も発表も、横浜市や県で行う教員研修会のようなスタイルでやってみましたので、外へ出て他園の先生方と討論するための、いい勉強にも成ります。

失敗や迷いを恐れず、いろいろ学んで経験して、理想の先生を目指しましょう。

ではまた来週! おしまい。

あらららら、これが桐の花なんですが、全然ダメでした。

色はもちろん、香りも伝わりませんね?!

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 19:28

< お休みなので、2 >

5月ですね!新緑がきれいで、さわやかなはずですが、昨日、今日と風が強くて、雲も多く残念です。

今朝や明日の早朝は、水星、金星、火星、木星が集合したりして、空も賑やかなんですが・・・・・・。私の誕生月も5月ですし!

風があると写真が上手く撮れません。なくたって悪戦苦闘しているのに!

今日の1枚は、た・ま・ご!

中央の小さな黄色い球。1mm弱ぐらいです。これがこうなり、

次にこうなり、

そして、身近な町や公園、里山を舞います。

アゲハ(ナミアゲハ)の卵でした。

カラスザンショウの新葉に止まって10秒ほどで産みつけました。

この卵が無事に成虫に孵化する確率は1割ぐらいでしょうか。

そのほとんどが生態系の中の食料として命を落とします。

しかしこのイモムシで、鳥たちは命を繋ぎます。

お互いが優勢になることなく、バランスが保たれ、異なる種が存続します。

< お休みなので、1 >

さて春の(初夏の?)お休みをいかがお過ごしですか!

お休みなので写真を見て下さい。

春の昆虫、モンキチョウ。今頃だけしか見られません。

目を見て下さい。シロチョウ科の蝶は目が緑!!!!!

きれいでしょう。

この写真ではよく分かりませんね。よくよく見ると緑でしょう!

ではタンポポのお話。

この写真のタンポポは純粋なカントウタンポポです。

今や多くのタンポポがセイヨウタンポポで占められている中、

きれいなカントウタンポポです。

見分け方は、花を包む緑の部分、 総苞 という部分が

外へ開いているとセイヨウタンポポです。

ほら、しっかりくっついているでしょう。

これはカントウタンポポです。道端のタンポポを一つ一つ見て行って、

もしカントウタンポポに行き当たったら、そこは造成されていない昔からの土地! という事になります。

ポカポカ広場のお池の土手は、このカントウタンポポが残る法面です。

貴重ですね。 で 蝶々はモン貴重=キチョウです。

ははは!

では、おしまい。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 18:07

< 穀雨 >

今日は二十四節気の一つの 「穀雨」。 

春の雨が百穀に降り注ぎ、生育を促すというもの。

農家には田植えに向けての農作業を開始する目安の日としても重要だ。

しかし大津波で今年は2万3千haの田畑が被害に遭い、作付けできない農地は9千haにも上るという。

あの津波が見る見るうちに田畑を飲み込んでいくテレビの映像は、1ヶ月たった今でも私たちの目に焼き付いている。

放射能が土壌に降り注ぐ事もあり、塩害の被害とのダブルパンチで、震災前の日本の里山の風景に戻るには何年係るか分からない。

この大震災は本当に日本人の根源を根こそぎ傷つける結果となってしまった。

米は私たちの源である。広々と水をたたえた緑の田んぼや、金色に輝く稲穂のじゅうたんをまたいつ見ることが出来るのか。

農家の方々は命は助かっても、魂を抜かれてしまった面持ちであろう。

どこを見やっても心が痛い。

さて、丁度去年の今日(20日)、約7億8千万㍑(想像がつきませんが!)の原油が流失した、最悪の環境災害と指摘される、メキシコ湾の原油流失事故を覚えているでしょうか?

今回の放射能流失ももちろん長期的な対策が必要ですが、

流れ出た原油はいまでも海底にどっぷり溜まり、湿地帯では砂の中に入り込んでは生物を傷つけているという報告がある。

例年よりイルカの死骸が多く発見され、この湿地を利用する鳥たちは、ことごとく油の被害を受けているようだ。1年経った今でもである。

放射能に限らず多くの科学物質が環境を壊し、人々の生活を脅かしている昨今の世の中で、穀雨 という古来からの営みを大事にする渡したち日本人は、この未曽有の大災害を機に、人のくらし・環境・生き方を見直す時に立たされているのだろう。

お山は木々の芽吹き(黄緑)がまぶしく、思い切り春を告げている。

あと何年この風景を目に出来るのか。守らなければいけない。

< おめでとう、幼稚園 >

進級・入園の門出の式が本日をもって無事に終了いたしました。

とにかく余震が続く中、最高にかわいい、ちょっと緊張した、でもうれしさ百倍の子どもたちを迎える事が出来て、何よりもほっとしています。

連日に渡りご参加いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。

そして、幼稚園の入園いえここは敢えて強調して、ながつた幼稚園への入園、誠におめでとうございます。

教職員一同しっかりと子どもたちを受け止め、3年間・2年間の幼児教育のお手伝いを致します。人間形成の基盤となるこの時期を、充実した実りある期間として送ってもらう事が私たちの使命です。

しかし私たちだけでは子どもたちの成長を支えきれません。そこは保護者の皆様のご協力と、ご理解が大きな力となりますので、若い先生方の指導と共に、引き続きのサポートをお願いします。

制服がよく似合い、素敵でした。この制服は少し自慢です!

来週から通園バスも運行します。またまた壮絶な!!!1日が始まりますが、私たちは最高の笑顔で子どもたちを迎えましょう。

保護者の皆さまも真剣に送り出して下さい。でも涙はダメですよ!

母が泣いてはいけません。泣きそうになる前に、先生に託し姿を消して下さい。どんなに我が子が泣き叫ぼうが、ここが最初の第1歩と思い、ぐっと我慢です。

その後一人、楚々と涙して下さい。

しかし、これがお子さんの成長の大きな1歩ですから、心配なくお家でぐっとこらえて、お迎えの時間まで待っていて下さい。

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1日、1日繰り返すことで子どもたちは環境に適応して行きます。めげずに頑張りましょう。

でも一人静かに泣きたくなったら、こんなお花を思い出して下さい。

本日お山の土手で、素晴らしい野草を見つけました。

山野草の愛好家の中でも人気のお花です。

ヒトリシズカ(センリョウ科)と言います。

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この白くて繊細なお花。茎に1花穂を付けることが、繊細な花弁のようにも見え、舞の名手だった静御前をイメージして名付けられたとされています。

白い花のように見えるのは、雄蕊です。

この名のように、一人静かに泣きたくなる時もありますけどね!

フタリシズカという野草もあるんですよ。

お山にはワンダーがいっぱいです。

カエルの卵もオタマジャクシに孵ったし、みんなに見てもらうのも、楽しみです。

なんて言うでしょうか?黒く小さなうじゃうじゃ動く塊を見て!

では体調を整えて、いざ出陣です。

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< 日常 >

今日も日が昇り、窓を開ければ君(鳥)がいる。

今朝はボロボロの羽を何とかはばたかせ、カラスに追われながら 「アオサギ」が幼稚園上空を飛んで行きました。大丈夫かな・・・・・・・!

一つの区切りを終えた子どもたちにも、見送った私たちにも、またいつもの日常がやってきました。

私は残務・残務・残務処理に追われる春休みですが、子どもたちは一つ大きくなる達成感と開放感で、ウキウキ・ソワソワ・フワフワ・ドキドキ、しているのでしょうか?

そんな一人一人にも春はちゃんとやって来ます。

お山の春をご紹介します。小さなお花たちが咲きました。

まずは赤いお花。スイカズラ科のウグイスカグラ と言います。名前も春ですよね。ウグイスだし!

お花の後は赤い実が熟し、食べられます。

次は黄色のお花。モクセイ科のレンギョウです。

 

春を告げる鮮黄色の花。

おまけです。お山の道に落し物?

誰が持って来たのかなーーーーー。雨に濡れちゃって、ドロドロです。

白い花。ツツジ科のアセビ。下向きの小さな花は気を付けていないと見逃してしまいます。

他にもヤブツバキやハクモクレンも開花中。当たり前のように過ぎる日常ですが、季節は日に日に巡っています。

今は旅立ちの、本来なら心華やかな季節ですが、被災地の皆様を思う心が日本列島全体にベールを張ったかのように覆っています。

もちろん被災地に思いを馳せて、一人一人出来る事をするのですが、私たち、被災地から離れた者たちは、日々の日常を精一杯、いつも通りに過ごす事が、この覆われたベールを少しずつはがして行く事に繋がるのではないでしょうか!

日本中が疲弊して下を向いていたのでは、いつまでたっても日常が戻りません。春のおめでたい心持を十分に取りこんで、このベールを東北へ届けましょう。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 17:09

< 卵塊 >

今日はまた寒いですね。

アズマヒキガエルは地中の温度が6度になると地上へ出て産卵に向かうとされています。自分が生まれた池や沼に戻り、そこで相手を見つけるのですが、一斉に同じ日に出てくる確率は、それほど高くはないのではないでしょうか!

その中で毎年きちんと受精して、次の命を残すなんて、命って不思議ですごい事ですね。

その卵です。

ほら、いっぱいあります。透明な膜に包まれて、卵殻を守ります。

みんなが1年生になり、年中・年長になった4月には小さな、真っ黒なオタマジャクシが誕生する事でしょう。

おまけに、春の様子を撮って来ました。

ヨモギです。どなたか草もち作って下さーーーい。

これはフキ、のお花。白い花を付けため株です。このような花の付き方を頭状花序(トウジョウカジョ)と言います。タンポポやヒマワリがそうです。

もうひとつ。ちょっと嫌な匂いに最近気がつきませんか!よく垣根にも使われている高木ですので、ご存知の方も多いかと思いますが、

ヒサカキ(ツバキ科)です。栗の花の香りに似ていますが、少々難ありです。でもお花はとてもかわいらしい、白い花です。秋には黒い実を付けますが、これが鳥たちの大好物。だから匂いがあんまりでも、貴重なお花。

 

お山の歳時記、いろいろです。ちょっと気を付けていれば、すぐそこに季節を感じる事が出来ます。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 17:51

< 命、ありがとう >

「朗報です! 朗報です! ヒキガエルが卵を産みました。ヤッター、今年も無事に産んでくれました!」

と朝、職員室に入って行ったら 「何だ、朗報 と言うから計画停電が無くなったのかと思いました。」

と言われてしまいました。

いえ、いえ、これは朗報です。

命を本当にありがとうです。人間界では緊迫した毎日が続いていますが、同じ動物界両性類ヒキガエル科のアズマヒキガエルは昨年より15日ほど遅く、お山の池に卵魂を残してくれました。

繋がっています、命。動物たちも毎年必死で生きています。私はとてもうれしいです。

写真は雨が止んだら撮りましょう。

今日は早速年中・年少の子どもたちに報告です。

そうそう、卒園した自然クラブ部長さんと、私の数少ない図鑑仲間にも連絡しないといけません。

ヨウ素やセシウムが降り注いでも、動物はその適応能力を最大限に発揮して、命を繋ぎましょう。人間もしかりです。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 09:34

< 春を待つ 芽、葉 >

今日は春の風と日差し。三寒四温ですからね。だんだんと暖かくなります。でも明日はまた寒くなるそうですから、体調管理には気をつけましょう。

そんな気温の変化や日差しの長さで、生き物たちは季節を感じます。

植物も着々と春の準備。

お山で見つけたつぼみのいくつかをご紹介しましょう。

まずは、子どもたちにも大人気の 「ふきのとう」

てんぷらにしても苦いです。かなり苦い!これ全部ふきのとう。

これは ナナカマド 秋に真っ赤に紅葉する落葉樹です。りんぺんで新しい芽を守っています。

そして、

ハクモクレン。細かい毛で芽をおおい、寒さから守ります。

ほら、みんなふかふかの毛皮つき。いいね!

こちらは地表でじっと待つ。ロゼットと呼ぶ葉の状態で冬を越しますが、葉を低くして寒風を避けています。

西洋タンポポです。地面に貼りついているでしょう。日差しを葉、いっぱいに受け止めるためでもあります。

こちらは キランソウ 

暖かくなると次第に立ち上がります。紫色の小さな花を付けます。

もうすぐ春がやってきます!

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 18:59

< 巣箱設置 >

えーーー、毎月お渡ししている 「月のたより」 をご覧になり、衝撃が走ったでしょうか!?

退職される先生方がいますので、今日は朝から質問攻めにあっていたようです。

N先生のコメントは、 「サッカー日本代表に呼ばれたから行ってくる」 とか 「I先生と結婚するの?」 との子どもからの質問に、

「そうです!」 とか めちゃくちゃな事を言っていたので、園長先生に叱られました。『ウソを言うのはやめなさい。』 です。

その通り!です。子どもは信じてしまいます。 本当はあまり触れてほしくないのです。N先生はとてもとても未練があり、まだまだずっと

ながつた幼稚園で仕事をしたかったのですが、ご実家(札幌)での長男としてのいろいろがあり、泣く泣く退職となりました。

幼稚園としても大変貴重な人材を手放すことになり、とても残念です。

でも人生いろいろ。どこへ行っても、ましてや実家へ戻るのですから、ご両親を安心させてあげて下さい。それも立派な選択です。

そんな訳でN先生の心境は複雑のようです。他の退職する先生方も含め、新しい人生を大切に、しっかりと歩んで下さい。ここでの経験はきっと後の人生に生きてくれることを私は信じています。

まだまだ在職期間は残っていますから、最後まで張り切って務めて下さい。 でも残念です3人共!

と前置きは終わりにして、今日のお話は巣箱の設置。

それもそれもとても高いところに、 昨年より考えていましたフクロウ用の巣箱を掛けてもらいました。掛けた木はお山のシンボルの桐の木です。

これがその時の様子です。巣箱の設置は冬の時期ですからタイミングとしてはOKでしょう。

ねらう種は アオバズク といいフクロウ科の鳥で、夏に日本にやって来て神社の大木や虫が多い里山に営巣します。最近では中々見あったうろが無く、繁殖場所は限られています。もし来てくれたら、 「ホーホー、ホーホー」 と幼稚園のお山中響き渡る鳴き声で、グラウンドのサーチライトに集まる蛾を狙って食べるはずです。うーー、楽しみだな。

見上げるみんな。

これが掛けた巣箱。背景には桐の花のつぼみ。

設置完了。

他にもお山には巣箱がいっぱい。既に毎年シジュウカラが利用し、ヒナが巣立っています。うれしいですね。

これが第1号。年季が入っています。

そして第2号。繁殖率は一番悪いです。

第3号。去年掛けた物。3羽巣立ちました。

 

みんなにアオバズクを早く見せたいです。