< どうして今日なの・・・ >

ナミアゲハの春型のオスの蝶が羽化してしまいました。

本来は野外で越冬中のはずが、雨も降り外気温10℃に満たない今日、

宿命なのかはたまた室内に蛹が居ることに気が付かずにいた私たちの犯した人災なのか?

蛹スイッチが今日入ってしまったようです。

きれいに羽化が出来ましたが、飛ぶ力が弱く1m程飛ぶと直ぐ落ちてしまう状態でした。

野外には蜜もないし仲間もいない。

虫たちはその生態に合わせて地球環境とリンクしていますから、今の羽化は自殺行為となってしまいます。

結局三角紙(昆虫を採取した時使うパラフィン紙)に入れて冷凍保存しました。

貴重な標本になります。

生きものは生は死と繋がっていて、グラウンドの隅ではシベリアから越冬に来ているシロハラとい野鳥が死んでいたので埋葬押しました。

はるばる海を越えて命を保つために渡って来たはずが、飛来した地で命を落とすとわ・・・・・。

これが厳しい生きものたちの日常であり現実です。

命が続く奇跡と神秘を改めて思うのです。

1枚目は蛹がボケていてすみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< 今回も 「努力してますね賞」 でした >

先に懇談会等でお伝えしました、(公財)日本生態系協会が主催する、

全国学校・園庭ビオトープコンクール2019の審査結果が届きました。

今回も、「生態系協会賞」でした。残念、無念!

環境大臣賞を狙っていました。ホホホ!

まだまだ幼稚園活動の中へ自然環境を落とし込めていないかもしれません。

修行が足りないようです。

詳しくはトップページからリンクへ飛んでください。

期待してくださった方、ありがとうございました。

次回参加する時まで、また地道に続けます。

 

< 今年も会えたね >

白鳥と並び、街中の冬の使者のジョウビタキ。

今年もお山にやって来ました。

良かったね。「ヒッヒッヒッ」と通る声で鳴きますからちょっと気を付けてみましょう。

海を越えて冬を過ごしに来た野鳥です。暖かくなるまで身近に感じてくださいね。

銀色の頭にオレンジ色のお腹、羽には白い紋があるのがオス。

体全体が淡いモスグリーンでお腹はビロードのような滑らかさ。

尾羽はうっすらオレンジ色です。羽にはオスと同じように白い紋があります。

是非見つけてください。

< 今朝のお山 >

冷たい雨の一夜が明け、薄青い空がとてもきれいな日となった。

久し振りの秋の日である。

山の空気はしっとりと潤い、柔らかい。

喉を通る空気が優しく胸いっぱいに吸い込みたくなる。

小鳥たちもせわしなく鳴いている。秋の侵入者に警戒しているようだ。

大陸から渡って来るジョウビタキのメスが高い声で鳴く。

その姿は私の2番目のお気に入りだ。山の頂上ではモズが高鳴きを始めた。

小鳥たちはどちらの訪問者にも慌てている。

それでも朝の空気は穏やかで濡れた緑はまだまだ美しい。

ほんのり色づき目を引く葉もあるが、最後の緑を惜しみなく輝かせている。

地表には1年振りのもじょもじゃ、うにゃうにゃが出現している。

ハグロケバエの幼虫は毎年忍法を使い落ち葉の下を移動する。

今年もちょっといたずらして挨拶をしておいた。

こんな秋の日が好きだったと思う、八千草さん。

小さな生きものに視線を注いでくれ、それらが棲む自然の大切さを広く伝えてくれた。

幼稚園での出会いは2013年と2015年の2回。

このお山をとても素晴らしい、素敵な場所と誉めてくれた。

こんな自然で遊ぶことが出来る子どもたちは恵まれていると、その環境で過ごすことの大切さを説いてくれた。

そんな優しい人が逝ってしまった。

目で見て分かるもの、実際に何かが出来るようになることに人は心を向け、それが正しいとする世の中にあって、

私たちの生命を支えてくれている大きな懐に心を馳せる人は多くは無い。

どうしたら人々に伝わるか、何が子どもたちに影響を与えるか日々苦悩しながら私も38年同じ道を歩いてきたが、

行き詰まりも感じている。

そんな中、接点があった人の死に、気力が萎えた。

私の尊敬するあこがれの人、緒方貞子氏も逝ってしまった。

青く澄んだ空を見つめても答えを出してくれない。

気持ちを取り直して進むしかない。

落ち込んだ朝に子どもたちの声が響く。

これからどんぐり拾いで賑やかになる。

< 運動会が出来そうです >

平成2年に現在の園舎が竣工し、毎年グラウンドで運動会を行ってきました。

在園児が増え、グラウンドが手狭になって来たのを機に、運動会を2回に分けて行うことも数年続けました。

それでも保護者の方から学校を借りて欲しいとのご要望が強まり、長津田小学校を借りることになりました。

それから17年が経ちます。

たまたま小学校の校舎建て替えに伴い幼稚園のグラウンドへ運動会が戻って来ました。

園庭に準備された運動会の装いは大変懐かしく、幼稚園らしい賑わいが蘇りました。

いつも過ごすグラウンドで、思う存分練習した成果を発揮して欲しいです。

子どもたちは見てもらって、声を掛けてもらって、自分が頑張っていることを実感します。

保護者の方々はどうなるのかが想像がつかず、きっと不安がいっぱいなのでしょう。

開場時間などのご質問もや、1,000人近くの人たちで大混雑にならないかと、お問い合わせをいただきました。

そうですね、大勢の方がいらっしゃるので殺気立つかもしれません。

そこは皆様のご協力とご理解にお願いしたいところです。

お互い譲り合って、本来の主目的である子どもたちの運動会を穏やかに、楽しく観覧して欲しいと思います。

もちろん万全の準備をして開催致します。

使えるお部屋は全て開放して入っていただきます。

昨年の学校評価に、「生きもの抹茶館の意味が分からない」と書いてくださった方がいます。

年長さんの学校茶道のお稽古や、四季の生きものを観察する、またそこで見つけた生きものたちの成果物を展示するだけでなく、

運動会でも大活躍することになりました。幼稚園の施設として大いに役に立ちそうです。良かったです。

明日は慌てず、よく周囲を確認していただきながら、場所の確保や荷物の配置をしてください。

大丈夫です。場所はたくさんありますから、落ち着いていらしてください。

ん、お山でフクロウが鳴いている。

彼らは動き出す、日没後30分。久しぶりにフクロウがお山にやって来た。

明日はいい日になりそうです。

 

< 台風再度接近か・・・ >

未だに千葉県では電気や水道が止まっている地域があり、

本当に大変な思いをしていらっしゃる方々がいる中、またしても台風が接近しているようです。

今はきれいな空が広がり秋の雲が流れていますが、心配ですね。

これは台風15号の通過した場所と、風速40m地点を表した地図です。

いかがでしょうか。たまたま通過した場所が千葉県だっただけです。

もし台風がもう少し北上して首都圏を襲っていたら、東京はマヒ状態になっていたという、恐ろしい報告があります。

風速40mで電信柱が倒れる被害は、昨年の大阪を襲った台風でも表れています。

今後自然災害が肥大化する中、本当に他人ごとではありません。

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大型の台風の発生は、地球温暖化が一つの原因であることは世界中で知られています。

二酸化炭素の削減を進めないと、2050年には地球が崩壊する報告もあります。

イギリスでは100社を超える企業が、二酸化炭素排出0コストを宣言しました。

この気候変動は国レベルや自治体レベルの対策だけではありません。私たち一人一人が何か進めないといけません。

迫る台風に各ご家庭で対策は出来ていますか?

とりあえず我が家には電池の電気やろうそく、水は確保しています。食料も少々。

車から電源を取るアダプターも用意しています。

屋根が飛ばされたらどうしましょう・・・・・。ブルーシートは小さいのが一つあります。トホホ・・・・。

皆で意識を変えて何かできる対策を取りましょう。

 

 

< どんぐりは無事か!?無事じゃない・・・ >

台風15号がひどい爪痕を残しています。

地震や洪水にも匹敵する、いえそれ以上の自然災害になってしまいました。

被害に合われた方々にお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を祈ります。

さて、幼稚園はどうだったか、と申しますと、

建物に被害はありませんでしたが、やはりお山が大変なことになっていました。

シンボルツリーの桐の太い幹が折れ、頂上のシラカシの枝が1本折れ、池の横に出ているカカワヤナギが折れ、遊歩道には無数の枝が散乱していました。

昨年不作だったどんぐりは、今年は豊作と待っていましたが、小さなまだ青い実り前の状態でたくさん落ちてしまいました。

今年のどんぐり植えは出来るでしょうか???

休園にした日に出勤出来た職員で片づけました。

建物に被害が無かったことは幸いですが、「あーーーあ・・・」、という心の被害が後を引きそうです。

今日は大事なお手紙を持っています。お目通しください。また水疱瘡のお友達が出ています。

そして明日は4回目のプレ幼稚園です。

幼稚園選びが本格的になって来ました。どうぞお出かけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< 蝉の終わり >

気が付けば9月になっていました。

気が付けば草むらからハラオカメコオロギの羽音が聞こえています。

気が付けば夜空が澄んできたように思えます。

もう9月になっていました。

今日はセミの羽を拾ってきた年長の男の子と話しました。

「先生、これは何の羽ですか?」

「あーー、これはアブラゼミの羽です。」

「拾ったよ。」

「どこで拾ったの?」

「サッカーゴールのところ。」

「そうか、もうセミも終わりだね。命を全部使って夏を過ごしたんだよ。」

「ふーーーん。これ持って帰っていい?」

「うん、いいよ。では袋に入れて、名前と拾った場所と日にちを書いてあげる。そうすれば夏の宝物になるよ。」

こうして渡したアブラゼミの羽はいつまでお家で保管されるでしょうか。

隣で見ていたもう一人の男の子が、「こんなの宝物にならないよ。だってパパがすぐ捨てるもん!」

「・・・」

気が付けばセミの鳴き声が聞こえなくなり、秋が深まっていくのでしょう。

羽を受け取った男の子はお兄さんが卒園児で、私はそのお兄さんとよく職員室でお話ししていた子の弟さんでした。

セミを渡しながら、「お兄さんによろしくね!」と言ったら、嬉しそうな顔をしていました。

過行く季節の哀愁と、昔ここで育った子の思い出と、賑やかな朝がしんみりと心に響いた今日でした。

< 暑中お見舞い申し上げます >

梅雨が明け?いよいよ夏らしくなってきました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

少し早いお盆休みで故郷へ帰っている方?7月に夏休みを取っている方?ずっと休みは無い方?

色々大変なことがあって、私も夏休みどころではなくなり、毎日幼稚園に詰めています。

働き方改革が世間一般に浸透するのは難しそうですね。こちらのアップも進んでいませんが、

「夏休み特集」として最近の生きもの写真を載せましょう。

昨日今年初めてミンミンゼミの声を聴きました。

子どもたちに宿題を出しましたよ!【セミの声を聴きましょう】というものです。

あちこちにお出かけの際は夏にしか聞けないセミの声を聴きましょう。そのうち「セミ」という昆虫もいなくなるかもしれません。

全世界的に昆虫が絶滅しているので、地球最後の日もそう遠くないかもしれません!?

と、暑さにやられながらそんな話を真面目に考えています。

どうぞ体調を崩さないように元気で夏休みを過ごしてください。

ニホントカゲの卵が孵りました。4匹です。なんと可愛いことか!

そしてツバメたちはこの時期は河川の葦原に集まってねぐらを取ります。

葦の穂先に止まっている黒い点が全部ツバメです。南へ帰る準備が始まります。

幼稚園の3羽のツバメももうすぐ巣立ちです。一番遅い巣立ちになるでしょう。

これからも幼稚園で巣立つツバメを応援してください。

< もう待ちきれない!!! >

梅雨寒に、長雨、本来の梅雨のような天候ですが、もう待ちきれません。

今朝はお山でニイニイゼミが鳴きました。もう待っていられない声です。

一度昨年度同じ日、7月2日に鳴きましたが、それからずっと低温に長雨でした。

生物指標という季節を調べる生きものがいますが、ニイニイゼミの鳴きだしは毎年同じころに鳴くことで、

季節の変化を知らせ、仲間を探せる生態です。

過去7年間の記録では、以下のようになっています。

2018 7月2日

2017 6月29日

2016 6月30日

2015 7月11日

2014 7月11日

2013 7月11日

2012 7月14日

今年は遅いのか、平年並みなのか・・・。

ニイニイゼミも天候に左右され苦労しますね。時期を逃すと仲間と巡り合えませんし、

指標が崩れることは、自然界の危機を感じさせます。

朝から蝉の声で励まされ?ましたから、今日の夕涼み会は外で出来るでしょう。

いえ、やりましょう!蝉も応援してくれますから。

 

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