< お山のお手入れ >

午前中は風もなくいいお天気でした。

年長さんは久しぶりに外遊びを満喫したようです。

お正月の遊びも出して、喜々として楽しんでいました。

そこで、男性の先生方も手が空いたので、お山の手入れをしました。

例年この時期に行っている巣箱の掃除と落ち葉掻き。

そしてススキの枯れた穂刈りです。

全て春の準備です。小鳥たちはもう繁殖に向けてのペア探しをしています。

2羽で追いかけ合うのはその行動の一つ。同時にお気に入りの巣を探します。

また巣箱を使ってもらうためにはきれいにして、取付の具合を見ておきましょう。

用はメンテナンスです^^;

子供たちにも手伝ってもらいながら、穏やかな日を過ごしました。

開けてビックリ鳥巣箱!ーー;

出てきたのは、

オオスズメバチの死骸。私を刺したのはこの方でしょうか!?

小さな蜘蛛、アリのお家に使ったシジュウカラの巣と孵化失敗の卵1つ。小さなヤモリに動かないカメムシ。

巣箱で越冬していました。起こしてごめんね。

どこの巣箱に何が居たかを背中に記録し、毎年の繁殖状況と冬の様子を残しておきます。

春にはどんな仲間に会えるでしょうか!楽しみです。

 

 

< なかなか上手く運ばないな・・・・ >

ふきのこ会が感染症から免れ、ホットしたのも束の間、

ここでまたインフルエンザが拡がって来ました。

あやめ組が戻ってきたら、今度はうめ組。

そして明日は年長さんがドッチボール大会となっています。

1クラス抜きで大会は成立しません。まずは大会よりも健康を回復し、予防に努めることです。

その為うめ組の学級閉鎖と大会延期を決めました。

なかなか思うように事は進まないものです。

どのクラスもとにかく予防して、ウィルスを封じ込めましょう。

同時に杉花粉も出てきました。風邪だか花粉だかわからないような人(M先生^^;)もいます。

新聞には幼児の花粉症について記事がありました。

5歳までに発症する子が約5割もいるそうです。

確かに最近専用メガネをかけてくる子が多くなりました。

猿も掛かる花粉症です。まったく厄介です。

ここでお山の杉を伐採しようと思います。

これはこの山の保全のためですが、花粉の飛散防止も充分理由になるでしょうか?

この山の保全には所有者の認識が必要です。そろそろ手を入れないと、山が死んでしまいます。

幼稚園の山は片斜面だけ。残る三分の二の活かし方が重要です。

なかなか上手く事は運ばないものです。

< 春が来るかな・・・・ >

立春の今日も寒いですね。一番寒い日が立春だそうですが、でも植物は春の準備をしています。

お山のフキノトウを撮って見ました。

開かない前に摘んで、たっぷりのお湯で湯がき、細かく刻んでお味噌と和えると上等な春の一品。

中はこんな感じ。

待ってるでしょう、春を!

池に続く土手はフキノトウがたくさん自生しています。

来週の生きもの観察会で見てください。

あちこちから顔を出します。春はもうすぐですね。

< アオバト、見てね! >

NHKの総合テレビ、日曜日の「ダーウィンが来た」は良くご存知の方も多いと思います。

この度私が所属する団体の調査グループ(こまたん)が観察している鳥が取り上げられました。

それはアオバト!幼稚園の山にも立ち寄ったことが3回ほどあります。

この番組に出てくる大磯から丹沢へ帰る道すがら、全く方向が違うのですが立ち寄ったと思われます。

実に珍しい生態を持つ美しいこの鳥も大事にしたいですね。

鳴き声がまた非常に哀愁を帯び、一度聞いたら忘れられない声

「アオーアー、オーオー」と山の中で響くんです。

どうぞ番組を見てください。

もう日曜日は終わってしまいましたので再放送の木曜日21日です。

★番組プロデューサー矢野晴隆さんのコメント

『内容は後半までトピックが尽きず、尻上がりで面白くなって

いく感じですので、後半は音量大で見て頂けると良いと思います。

こまたんの皆さんもミニコーナーで大々的に出演しています。』

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■主題:ダーウィンが来た!生きもの新伝説

■副題:命がけ!荒波に挑む 森のハト

■本放送:1月17日(日)19:30~19:58【NHK総合】

再放送:1月21日(木)16:20~16:48【NHK総合】

■内容:

鮮やかな緑色をした鳥、アオバト。日本の山奥に暮らす森のハトです。

そんなアオバトが毎年春から秋、なぜか神奈川県、大磯町の海岸に集まって

きます。

でも海には危険がいっぱい。海岸の磯におりたアオバトに、数メートルの

大波が次々と襲いかかります。波にのまれて命を落とすことも少なくあり

ません。

さらにアオバトを狙う天敵のハヤブサ。こんな危険な海に、どうして森の

ハトがやってくるのでしょうか?命がけで荒波に挑むアオバト。謎の行動

に迫ります。

田奈中学校ではインフルエンザで学級閉鎖も出ているとのこと。

油断大敵です。

< クリスマスプレゼント >

聖なる夜にプレゼントを貰わなくなって久しいが、

なんと神様は、いえサンタさんはやっぱりいるようで、私にもプレゼントを用意してくれていた。

それは突然現れた6年ぶりの再会。

毎日お山の見回りをしている私の目の前を妙な鳥が一直線に横切った。

毎年やってくるシロハラとはちょっと違う色合い。

コナラの横枝に運良く止まり、さて何だろうと見てみると、私の方に首をかしげ、微笑んでくれたように感じた。

それはトラツグミ!それもどうやら2羽いるらしい。

グルグルグルのような聞き慣れない声を出し、

2羽は少しの間、私の周りをあちこち移動しながらミミズを探していたのだろう。(ミミズが主食)

この冬この林に居ついてくれればいいのだが・・・・・?

この鳥も多くの鳥同様数を減らしている。

そんな状態でも目の前に現れてくれて、野生の行動を楽しませてくれた。

とても素敵なプレゼントに思わず小躍りしたのである。

いい事もたまにはあるものだな・・・・・・・・。

皆様にもどうかミラクルな聖夜がやってきますように。

(聖夜は昨日だったのでしょうか???)

トラツグミ(ツグミ科)体の模様が虎みたいだから。

日本のツグミ類の中では最大。繁殖期には世にも悲しい鳥とは思えない声でメスを呼ぶのです。それも夜中中。

サンタさん、ありがとう。

 

< パリ協定、おめでとう >

京都議定書は先進国しか協議につきませんでした。

あれから18年、地球環境が大きく変わり、実際に人々が被害を受ける気候変動も世界中で多くなりました。

やっと全世界がこの問題を意識し、なにかしないとダメ!という見解に届きました。

まずは「おめでとう」これで地球は救われるかもしれません。

ISSから帰ってきた油井さんも救われた気持ちでしょう。

宇宙からは言葉にならない美しさでも、地上はもはや闇の様相を呈していますから・・・・・・。

これからが問題です。

意識が長く続くのか、協定は果たしてきちんと批准され、実行に移されるのか・・・・・。

日本は7番目の温室効果ガス排出国。環境技術は開発されていても、石炭発電所を増やすというこの世界認識からは逆の方向へ動いています。

30年、50年先にどうなっているかを見るときに、

その途中ではいろいろ曲折するかもしれませんが、

まずは人々の意識改革をしないと、日本人は果てしなく二酸化炭素を出しそうです。

新し物好きで便利が一番。物質に溢れ、使いたい放題の社会全般。

この意識・認識を変えてこそ、地球に未来があるというもの。

今年の作品展でもこのテーマをねらって、カプセルゲームを展開しました。

少し幼稚園児には難しかったようですが、卒園児や保護者の方にもっともっと体験して欲しかったと感じました。

さてこれからどうしましょう。

子ども環境管理士もこのパリ協定発令を機に、全国の管理士に呼びかけて、それぞれの現場で出来ることを持ち寄って、「アピール宣言」でも出そうかな・・・・・。

とにかく温室効果ガス「0」目指して何かしましょう。

木や海が吸収してくれる排出量だけにすれば、この星は救われる!って話です。

だから海は大事で森林が最重要なのです。

< 日本初 外来種駆除成功事例 >

外来種問題は地球温暖化と同じく、全世界での良きにつけ悪しきにつけ大問題ですが、

この度環境省は初めての成功事例としてカナダガンの駆除に成功したことを発表しました。

実はこの事業には私も少々協力していましたので、ここで報告します。

これがカナダガンです。(山中湖にて)

北米が本来の生息地である大型のガンです。

これは山中湖での様子。既に人から餌をもらうほど慣れています。識別をするために捕獲して首に標識をつけました。

日本では愛玩種として個人や団体が輸入してそれらが逃げ出したり、飼育を放棄して野外に放野した種が増えてしまったのです。

何がいけないかはお分かりの通り、

①本来の生息地でないこと。

②旺盛な繁殖力で在来種の生存を脅かすこと。

③野生種で日本に渡ってくる別のガンとの間に交雑種が生まれてしまう可能性があること。

これが日本に野鳥の生態として渡ってくる同じ大型のガンでシジュウカラガン。

そっくりですが別種です。(福島、蕪栗沼にて)

1度交雑種が生まれると、DNAを浄化することはできません。

カナダガンは100羽程が国内で確認されていました。

この数ならなんとかなるのではないかと、民間団体と地域の博物館が民間の助成金を受けて駆除に乗り出し、目処がついてきたところでやっと環境省が動き出しました。

そして一昨日、外来種の撲滅を宣言しました。

外来種問題は何よりもスタートが肝心であることを今回の事例は証明しました。

そして民間の、本当に問題を真剣に捉え、本気で実行に移す人たちがいるか・いないかで勝負は決まります。

国は中々動き出しません。見通しがつかないと、予算も取れないのでしょう・・・・・・・?

とにかく初めての外来種駆除に成功しました。

これから本当に確認されなくなったかをモニタリングしなければなりません。

また情報提供に協力しようと思います。

ミドリガメもアライグマもタイワンリスもアカボシゴマダラ(蝶)も、もう駆除は出来ないでしょう。

現在東京電力福島第一原発の被災地はアライグマ天国になっているようです。

これ以上日本の生態系に悪影響が出ないようにどうするかを、国や自治体は真剣に考える必要があります。

生きものですから解決は優しくありません。

命ですからね。だからこうなる前に、人間が配慮しなければいけないのです。

明日は「イチニ:イチニ」の日ですね!!!^^;

と言いながらM先生が帰りました。

どうぞよい週末をお過ごし下さい。

生きもの観察会、待ってます。

 

< 葉が落ちない、色付かない >

お山のもみじがやっと色付いてきましたが、年々遅くなる傾向です。

毎年紅葉を楽しんでいますが、もしかすると冬休みに入ってしまうかもしれません。

同じく落葉しない桜の葉。

落葉樹は新芽や新葉のためにいち早く休眠したいところですが、

葉が落ないと完全な休眠に入れないのです。

変に暖かいとまだ大丈夫?と思うのでしょうか・・・・・・、栄養確保に入らないのです。

木々の形成サイクルが狂うと、樹木に依存している動物・昆虫が影響を受けます。

すると農作物のできる時期もおかしくなってきて、結果的に人間の社会生活に悪影響を及ぼします。

これも地球温暖化が関係しているのでしょう。

一気にドット落葉してくれれば、毎日お掃除している先生方も助かるのにね^^;

グラウンド清掃が長期に渡って放課後の仕事に食い込んで来ます。

落ち葉があってもなくてもいつもきれいにしていますが!

ああ、二酸化炭素・窒素酸化物・・・・・・。

あの隣国の大気汚染を見ていると、もはやこの星も終わりかと日頃の努力目標に影を落とすのです。

何か本国でも出来ることはないか・・・・・、みんなでやらなきゃ・・・・・・。

 

 

 

< /(ーoー)\なんという事でしょう >

絶好のお芋日和に恵まれ、勇んで挑んだ今年の焼き芋大会。

焼き芋女王と焼き芋姫。どちらが女王で姫かはお任せします。

お芋が大きく、時間がかかりましたが大変美味しい紅あずまでした。

昨年の反省から完全防備で臨みましたが、今年も全身炭臭い。

そんなこんなの焼き芋大会。子どもたちはとても喜んでいました。

お山の恵み(落ち葉)と畑の恵み(農作物)を存分に味わった小春日和でしたが、

大切にしていたアゲハ蝶の蛹から、なんと寄生蜂(クロハラヒメバチ)が出てきました。

あ"ーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・

ポッカリ空いた横腹を見てください。

これも自然界の掟。食う食われるの一例です。ショック、ショックで泣きそうです。

種の存続がいかに難しいかが目の前で起きました。

では( ̄^ ̄)ゞ良い週末を。

< 成虫越冬、ルリタテハ >

わずかな晴れ間をねらって?ルリタテハが羽化しました。

10月30日にいただいてから、18日目の旅経ちです。

この種は成虫に羽化してから厳しい冬を乗り越えます。

不思議ですね・・・・・・。昆虫たちは様々な戦略をもって冬に挑みます。

卵を産んで死を迎える方法。蛹となって冬を耐える方法。成虫で過ごし、春いち早く相手を見つけ子孫を残す方法。

どれをとっても過酷ですが、長い歳月の上に成り立ってきた命をつなぐ戦略です。

ルリタテハは本日無事に飛び立っていきました。

実に形容の難しいこの翅の形状も、きっと冬を乗り切るための作戦でしょう。

枯葉そっくりに擬態する理由はもうお分かりですね。

今年の冬はエルニーニョ現象の影響で暖かいといいます。

これは吉なのか、凶なのか?ルリタテハさんに聞いてみたい晩秋です。

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