< スーちゃん、安らかに >

深夜のニュースで知りました。

驚きと同時に、友達ではありませんがとても悲しくなりました。

「スー」と言う愛称で親しまれ、大変な人気歌手でした。

同年代の(私は4つ下です)若すぎる死は、友達のことのように胸が詰まります。ましてや原因が乳がんだなんて。

キャンディーズ というアイドルグループ(だった)をご存知でしょうか?

♪ 「もうすぐ春ーーーるですね、恋をしてみませんか!」

どこかで一度は聞いたことがありませんか?

3人組の超人気女の子アイドルグループでした。そのメンバーの一人です。現在はすばらしい女優さんとして活躍していました。

それぞれに親衛隊ができ、「追っかけ」 という言葉はこの頃から始まったと思います。

私は特に誰が好きだったわけではありませんが、ピンクレディーと共にとにかく振付を真似して学校でやっていました。

一度は中学3年生の時、生徒室(学食)のテーブルを集めてステージ代わりにし、友達2人と3人で、ランちゃん・みきちゃん・スーちゃん

のもの真似をしたことがあります。

その時私の担当がスーちゃんでした。( 亡くなった田中好子さんです。)

結構みんなに受けて大騒ぎになってしまい、結果、校長室へ呼び出しでした。

この他にも何度か校長室へ呼ばれたことがあったのです・・・・・。(成績も悪いのに、何かにつけてクラス代表になっていたので少々問題児でした。)

想い出深い青春の1ページが、『ストン』 と切り取られてしまったようで、ラジオから流れるこの話題にお布団の中で泣きました。

さぞかし一緒にステージに立って来たランちゃんとみきちゃんはショックを受けていることでしょう。

どうぞ安らかに眠って下さい。青春をありがとう。

そして朝、重苦しい気分で出勤してみると、なんとお山の様子が変わっていました。

今年度からお山の手入れを手伝ってくれる、H先生とW先生ですが、一生懸命さが裏目に出てしまいました。

毎年竹の子がたくさん出るお山ですが、より環境を整えようとしたのでしょう?子どもたちにもっと身近に 竹 を見てもらいたかったのでしょう。

気持ちは分かりますが、自然は複雑に絡み合っていて、ある部分だけを見ての作業はせっかくの自然を壊してしまいます。

「木を見て、森を見ず」です。

植物には植生リズムがあり(もちろん動物にも)、林や雑木林を構成する植層の状態や周りへの影響、伐採の方法や伐採個所など多くの情報を心得てから実行しないといけません。

今日は切らなくてもいい竹を切り、おまけにこの林を構成している重要なアオキの灌木まで何本か切り取ってしまい、これから貴重な野草が生える場所にその枝を積んでしまい、私から大目玉をもらいました。

それでなくても心が痛んでいたのに、Wパンチでした。

これからビオトープ環境の仕組みやあり方を勉強してもらいます。自然は手を入れ過ぎても、入れなさ過ぎてもダメなんです。

子ども環境管理士資格を取らせましょうか!

Filed under: こども環境管理士,未分類 — itsuko 14:53

< 穀雨 >

今日は二十四節気の一つの 「穀雨」。 

春の雨が百穀に降り注ぎ、生育を促すというもの。

農家には田植えに向けての農作業を開始する目安の日としても重要だ。

しかし大津波で今年は2万3千haの田畑が被害に遭い、作付けできない農地は9千haにも上るという。

あの津波が見る見るうちに田畑を飲み込んでいくテレビの映像は、1ヶ月たった今でも私たちの目に焼き付いている。

放射能が土壌に降り注ぐ事もあり、塩害の被害とのダブルパンチで、震災前の日本の里山の風景に戻るには何年係るか分からない。

この大震災は本当に日本人の根源を根こそぎ傷つける結果となってしまった。

米は私たちの源である。広々と水をたたえた緑の田んぼや、金色に輝く稲穂のじゅうたんをまたいつ見ることが出来るのか。

農家の方々は命は助かっても、魂を抜かれてしまった面持ちであろう。

どこを見やっても心が痛い。

さて、丁度去年の今日(20日)、約7億8千万㍑(想像がつきませんが!)の原油が流失した、最悪の環境災害と指摘される、メキシコ湾の原油流失事故を覚えているでしょうか?

今回の放射能流失ももちろん長期的な対策が必要ですが、

流れ出た原油はいまでも海底にどっぷり溜まり、湿地帯では砂の中に入り込んでは生物を傷つけているという報告がある。

例年よりイルカの死骸が多く発見され、この湿地を利用する鳥たちは、ことごとく油の被害を受けているようだ。1年経った今でもである。

放射能に限らず多くの科学物質が環境を壊し、人々の生活を脅かしている昨今の世の中で、穀雨 という古来からの営みを大事にする渡したち日本人は、この未曽有の大災害を機に、人のくらし・環境・生き方を見直す時に立たされているのだろう。

お山は木々の芽吹き(黄緑)がまぶしく、思い切り春を告げている。

あと何年この風景を目に出来るのか。守らなければいけない。

< 信頼関係 >

さて、懇談会も終わり個人面談習慣になりました。

入園されて、または進級されて、新しいクラスや先生になりました。

まずはお互いを知る上でも短い時間ですが面談の時間を取っています。

お互いにその人の、「人となりを知る」 ことは大切でしょう。

もちろん人間ですから、「うーーーん、ちょっと苦手かも・・・・・」 という事もあるかもしれませんが

そこは信じて任せる事です。

幼稚園の子どもたちにとって自分のクラスの先生は絶対であり、大好きな存在です。

そこへ水を差すような保護者の方々の言動(うわさも含め)は、先生の出鼻をくじくばかりか、一切の自信を喪失させることに繋がりかねませんので、どうぞまずは様子を見て下さい。

ましてや新任の、またはクラス担任が初めての先生方はそれでなくても自分を奮い立たせて、クラス担任に成れた緊張につぶされまいと必死ですので、何卒よろしくお願いいたします。

そして先生方は保護者の皆様の、そして子どもたちの日常や性格を早くつかもうと日々格闘するわけですが、一つ一つの連絡ややり取りで信頼を積み重ねて行きます。1日を振り返り、次の日へ繋げる時間を設けて、自信を着実に身につけます。

しかし、何か注意力散漫だったり、明らかに対応に不備があったり、勉強不足だったりした時は、どうぞ厳しくご指摘ください。

先生方を指導する立場にある私も、共に反省し、学びたいと思います。

誰にでも初めの1歩があります。

おかあさん1年目同様、先生も初めての担任を手探りで始動中です。

どの先生も子どもが大好きで、張り切って仕事に就いている事は私が補償します。

お互いに信頼関係は作る、作られる努力をしてゆきましょう。

おまけ;

今日は素敵なお話を持ってきてくれた子がいます。

お家の玄関の前に小さなお花が咲いていたので、取って来た と言って見せてくれました。

「これ、なんて言うお花?」

早速ビニールに入れて、お花の名前と由来と、雑草にもお花が咲く事を見てくれたことに、うれしい気持ちを伝えました。

そのお花は「ホトケノザ」。 仏さまの座っているハスの葉に葉っぱが似ているので付けられました。

小さな赤紫の花をつけます。

似たようなお花で、空き地や街中のどこにでも咲く花でこんなお花があります。

ヒメオドリコソウ(シソ科)

花びらの形が花笠をかぶった踊り子さんに似ているから名付けられました。

ほとんど雑草ですが(帰化植物でもありますし・・・・)、春の花の一つです。

 

Filed under: こども環境管理士,幼稚園活動 — itsuko 18:47

< 新年度始まる。 >

4月1日は多くの人たちが新しい門出を迎える日にちがいない。

新年(お正月)と同じく、心に何かしらの決意を抱く人も多いでしょう。

幼稚園でも心機一転、来週からは新しいピカピカの新入園児さんを迎える。私たちは満面の笑顔で、いろいろと心配事が充満している日々の生活を吹き飛ばそう。

私たちに出来る事は誠実にしっかりと幼児教育に取り組み、入園されている保護者の方々から信頼される教員として、子どもたちを見つめる事です。

今年度も教職員一同、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

最新の発見です。

みなみ台5丁目遊水地でシュレーゲルアオガエルのかわいい鳴き声が聞こえます。

「コロコロコロ、ココココ」耳を澄ませば優しい声が聞こえて来ますので、春休みにどうぞお散歩しながら尋ねてみて下さい。

その後は図鑑で調べましょう。

Filed under: こども環境管理士,未分類 — itsuko 17:29

< どうなる、放射能 >

日本国内に留まらず、もはや全世界でトップニュースになっている福島原発。

予想だにしなかった大地震で首都圏の大電力を支える発電所が機能しなくなるなど、一般国民は思いもしなかった。そして今まで、いかに電力供給に無関心だったかが、悔やまれる。

東京電力ではこの原発の管理に、少々難があった事は事実のようだが、いまさらそれを攻め立てたところで、放射能が閉じ込められるわけでもなく、昼夜を問わず、必死で作業に当たっている社員がいる事は事実なのだから、とにかく私たちは祈りながら見守るしかない。

小さな子どもたちを抱えている人々は本当に心配でしょうが、乱発される情報をよく精査し、落ち着いて生活しましょう。

神奈川県や横浜市からは、大気中の放射能や飲料水(水道水)に対して、ごく微量の放射能は検出されるものの、日常の生活に何ら問題ない、との通知をもらっています。

また、町田給食センターからも、一時放射能が検出された東京都葛飾区の金町浄水場の水道水は使用していない旨も受けており、現在この浄水場では放射能数値は検出されていない、との事です。

東京都も一時乳児用に配布したペットボトルはもう配布していませんし、日々の数値によって関係機関の対応も変わるので、とにかく慌てず、冷静に対処しましょう。

幼稚園では新年度が始まりましても当分は半日教育ですから、今すぐ焦って特別な対策を取る予定はありませんが、今後の状況をよく判断したいと思います。それまでには何とかこの問題が収束してくれることを願うばかりですが・・・・・・。

世界中を巻き込んでいる放射能問題。唯一の被爆国である我が国が、またしても放射能に汚染されるなんて、誰も信じたくはありませんが、過去に起きた原発事故(スリーマイル島やチェルノブイリ)を教訓にして、日本の最高技術と結束力と大和魂がこの危機を乗り切ってくれると信じましょう。

と、信じたいところですが、いささかお粗末な東京電力の対応も目についてきました。計測機器が無かったり、防護服をアメリカに頼ったり、フランスの放射能処理会社が国ごと(大統領同伴で)来日したり、日本政府の間髪入れぬ、迅速かつ適切な対応はもはや望めないという事実も否めません。

世界では地球温暖化の最大要因である二酸化炭素の排出問題に、最も効力のある手段として各国で取り組まれてきた原子力発電が、いまや最悪の電力供給源と化しています。

世界中で見直しが採択され、既に『クリーンエネルギー』のクーの字も聞かれなくなりました。

事故を起こさない事が大原則の原子力発電。

日本国内には54基も原子力発電所が設置されていますが(電力供給の4割は原発からです。今後8割程度に引き上げたいのが国の政策でした)、どうしたって見直しを迫られるでしょう。

しかしそれと並行して、私たちの電力過剰利用生活を本当に見直さないと、これから何年たっても計画停電成る利用方法に振り回される感は否めません。(火力発電はまたしても大いに二酸化炭素を排出しますし、これは今後の異常気象の要因でもあります。)

町には灯りが溢れ、宇宙から見ると東京は光々と輝く一大都市と見えています。

今までの生活の仕方に神様が罰を与えたのかもしれません。

「世界第3位(中国に抜かれちゃったので!)の先進国を襲う未曽有の危機」と報ずる国があるくらいです。

これからの生活を見直し、もう一度立ち上がる事が、真の先進国としての証なのかもしれません。

 

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 16:13

< 特別天然記念物 >

皆さん トキ は良くご存じだと思いますが、新潟県の佐渡市で保護・繁殖計画が進んでおり、この春もつがいが巣材(灌木)を集めている様子が昨日ニュースとなりました。

その学名が Nipponia nippon  という事もあり、鳥に興味をお持ちでない方にも比較的知られている鳥でしょう。

この鳥は 特別天然記念物 に指定されています。

この意味は、「世界的に又は国家的に特に価値が高い物」 を指定いるのです。文化財保護法の第109条2項に記載されています。

もちろんトキは野生絶滅していますので、まだ見た事がありません。(動物園除く) 絶滅の理由は、環境破壊です。主にエサを取る田んぼの減少と農薬散布による小動物の激減。

今必死で環境省が野生状態での復活を試みているところです。多額?!の税金が投入されていますが、その進め方には問題もあり、論議されているところです。

昨年立派な飼育舎に、テン が侵入して大騒ぎになりました。

私、コウノトリとアホウドリの繁殖計画に携わった方に話を聞いたことがあるのですが、このトキの繁殖計画には大変ご立腹で、クソミソに(言葉が悪くてごめんなさい!)その方法を非難していました。

まあ研究者の間でもいろいろと考え方が違うでしょうし、管轄官庁のメンツもあって、難しいのでしょう。これはどこの世界でも同じ!

でもこの大変美しい、貴重な動物がまた日本の空を舞うことが出来るように、皆様も温かく見守って下さい。

この トキ の他にも鳥類の特別天然記念物はまだまだいますよ。

日本は固有種をはじめ、大変貴重な野生動物が多く繁殖している実に稀な国なんですよ! 同じ島国でも、イギリスには1種の固有種もおりません。

その話はまた次回にする事にして、今日はそんな特別天然記念物の写真をお楽しみください。

トキ の写真はありませんので、あしからず。

あっ、そうそう 2月10日のニュースでは アホウドリ が小笠原諸島のムコ島に戻って来た事を伝えていました。

この アホウドリ にも大変悲しい悲しいお話があり、原因は人間の乱獲なのですが、これもまた今度。で、写真です。

しかし写真は アホウドリ より一回り小さい、 コアホウドリ です。 オホーツク海で撮りました。

翼を広げると2mを越します。繁殖期以外は一生洋上で過ごすんですよ! 驚きでしょう。陸に上がらないのですから。

こちらが コウノトリ この写真は 兵庫県のコウノトリ公園での物です。

日本で見られる野鳥の中で、一番大きい種です。

そしてこちらは カンムリワシ かっこいいですね! 撮影場所は 西表島。

そして、ライチョウ・タンチョウ、最後はオオハクチョウ。みんな特別天然記念物。大事にしないと、地球上から消えてしまいます。

おしまい。

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:18

< 来たーーーーー、パンダ >

これ、私の200点近くあるぬいぐるみアイテムの中の、パンダ2点です。

かわいいでしょう!

いよいよやってきました。ジャイアントパンダ。

上野動物園から姿を消して3年。8,000万円でやってきました。買ったわけじゃなく、1年間の貸与料です。

高ーーーーーいですが、多くの人がこの動物に愛情を持って親しみ、その生息環境を知り、興味を持つのであれば、そして野生動物の保護感情を盛り上げるけん引役になるのであれば、高いことはありませんよ。きっとね。

子どもも大人も、見に行きたいですよね。

私も是非行きたいです。

上の写真は初めて日本にパンダがやって来た年、1972年(やって来たのはカンカンとランラン )、父が露天商から買ってきてくれた物です。

やはり大大大ブームで、どこでもかしこでも、パンダグッズを売っていました。これもそのうちの一つ。

手前にいる小さい奴は、中国のおみやげ。(ちょっと違うね!)

大きい方は娘だった愛犬が、よく鼻先をかじったので傷だらけ。38年経った今でも愛くるしい眼差しで、私の傍らにそっといるのです。

しかし不思議な生き物ですね、パンダ。ここで少しお勉強です。

英名は ジャイアントパンダ Giant? panda???  学名は Ailuropada?? melanoleuca 脊椎動物門、哺乳綱、食肉目、クマ科です。

中国内の限られた場所で生息し、エサの99%が竹で、30種類以上もの竹の様々な部分を食する。死肉や幼虫、卵なども食べる事がある。通常は単独行動。45日間の妊娠期間後、木の穴や岩穴で1~2匹を出産する。野生の子どもは巣穴に4~6週間とどまり、その後は母親の背中に乗り、約6カ月で母親の後をついて歩くようになる。18か月で一人前になる。

体と頭は白く、耳・卵形の目の模様・鼻・肩・四肢が黒い。なんとも愛らしいモノトーンの姿で、私たちを惹きつける。

この動物も言わずもがな、絶滅危惧ⅠB類。

ⅠA類は:ごく近い将来野生種が絶滅する恐れがある種

ⅠB類は:近い将来絶滅する可能性がある種  

Ⅱ類は:近い将来絶滅の危機に陥る種

これは環境省が定めるレッドリストのカテゴリー。他にも準絶滅危惧種(LR)や情報不足(DD)などがあります。

まあとにかくどの種の絶滅動物も、多かれ少なから人間の生活活動の拡大による生息環境の破壊と乱獲。まあ少しは自然災害もあるでしょうが、ほとんどこれに尽きるのだから、動物園はその事を強くアピールし、8,000万円に見合った飼育環境と野生動物への正しい理解を提供してほしいです。

いつ見に行こうかな・・・・・・。

  

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 23:45

< 降雪被害 >

お休みといえどもドカンと雪が降り、横浜市型の預かり保育もあり、で気が休まる事が無かったのですが、

なんと昨日お山を見回ってみると、竹が バッサリ 折れているではありませんか!

以前も雪は降り、もちろん竹にも積もったのですが、

折れる事はありませんでした、。

今回の雪はそれほど水分が多かったのでしょうか?

樹齢2~3年の比較的しっかりした竹が3本倒れてしまいました。

 

 

これです。お山への上り口を塞いでしまいました。

危なくないように完全に倒し、隅に置きました。子どもたちもびっくりです。

また山の手入れの際に、植木屋さんに整えてもらいましょう。

お池もシャーベット状になりまして、水深が浅いので水中生物が無事か、とてもとても心配です。

井戸水を給水し、春の日差しを待ちましょう。アズマヒキガエルは3月下旬にやって来るはずです。きっと、きっと!

春の日差しと言えば、やっとお山の老木の 梅 が咲だしました。

長津田は都会から帰って来ると、「寒っ!」 て感じた事ありませんか?

梅の花も開花が遅めのようで、ちらほらと咲き始め、ほんのりと柔らかい香りを放って、素敵な風景がありました。

 

雪あり、梅あり、季節は重なりながら少しずつ春へ近づいています。

今年は寒いせいか、 「ふきのとう」 もやっと頭を出してきました。 

身の回りの生物を見る事で、季節を感じ、四季を知る 事は心を豊かにしますし、慰めてくれます。自然環境が豊かにある事は、人々が人間として暮らしてゆく土台である事にあらためて気づきましょう。

< 見ーつけた! >

火山が爆発しましたね。鹿児島や宮崎県では対策が立てられていると思いますが、宮崎県は大変ですね。口蹄疫、鳥インフルエンザ、そして火山噴火。どれもこれも人の手ではどうする事も出来ない災害です。

被害に遭われている皆様には、本当にお見舞い申し上げます。

どうぞ正確な情報を速やかに入手し、個々のできる対策に当たって下さい。

自然環境にせよ、動物たちの感染症にせよ、私たち人間が暮らすこの星の状態、仕組み、そしてそれらに人間がどのように対応していくべきかを伝えるのも子ども環境管理士の役目です。火山噴火はこの星が誕生した時からの、底知れぬパワーが今も脈々と続いている証拠ですから、人類が誕生してからのほんのちっぽけな歴史ではなんとも止める事なんかできませんが、気象災害は人間の活動様式が大きく影響し始めている事は事実ですから、これは今を生きる子どもたちに、今の在り様を伝えなければなりません。

ゴミ問題にしても、地球温暖化問題にしても、これからは学校でも必須課目に成って行くでしょう。

そんな何問にこれから挑んでいく子どもたちには、まず自然の不思議に触れ、感動し、発見し、子どもたち自身が感じる事です。

今週の外集合の際、お山に落ちていた カワラバト の散乱した羽根を見せ、どうして落ちていたかを話しました。それからは毎日のように、いろいろな子が羽根を拾って見せに来てくれます。

「あったよ、あったよ、羽根!」 私にあげると持って来ますが、私は袋に入れ、拾った本人の名前・日付・場所・何の羽根か(識別出来れば)を記録して、渡しています。宝物に成るからです、その瞬間は。

自分が山野で見つけた物は、ドングリ一つでも愛おしく、その時の感情(気持ち)が自然と触れ合った記憶に成り、そんな場所を大切にしようと思うように成るのです。

「みーつけた!」 

「なに、なに。 どこで、どんな物。これ何だろう。触ってみてどんな感じ?匂いは?色は?拾ってうれしい?もっと見つけたい。なんで落ちてるんだろう?」 どんどんと想像は広がります。

子どもたちには多くの体験、刺激を感じてもらい、将来の生活環境が少しでも自然と共生できるように働きかける心を培って欲しいと思います。

昨日でお餅つきも3学年無事に終了しました。つきっぷりが板についている H先生がインフルエンザでダウンしたので、代わりに助っ人さん(業者さん)のお手伝いも借りて、美味しいお餅を食べる事が出来ました。付きたてのお餅の味を、小さい頃に味わうことも刺激的な体験でした。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

そして今日は誕生会。毎月保護者の皆様をご招待して、賑々しくお送りしていますが、

最近この誕生会が、前の席取りに先着順の様相を呈してきて、少々困っています。100人も200人も集まる会ではありませんので、あまり目くじら立てず、さらりと席にお着き下さい。どの席からもお子さんは十分に見られると思いますよ。写真を撮る時は、ちょっと譲り合って移動すればよろしいじゃないですか?

おおらかに行きましょう。私の今年の目標でもあります。緩やかに、穏やかに、イラッとせず、優雅にね!

お子さんのお祝いの会なのですから、お正月の福袋争奪戦の様相では困ります。

そして来週はもう1月も終わり、幼稚園ではお遊戯会のリハーサルが始まります。さてさて今年のふきの子会はどうですか!

その様子もお届けしましょう。

今日はここまで。 おっと、深夜は決勝戦ですよ。応援しましょう、ガンバレサムライブルー。そういえば岡崎選手の汗だく、ガムシャラ感はN先生そっくりですね。ふふ!

Filed under: こども環境管理士 — itsuko 16:10

< 心配です、鶴。 >

今ニュースにも取り上げられている鹿児島県出水市の

マナヅル・ナベヅルに感染した 鳥インフルエンザの問題ですが、

心配です。何が心配かは、多くの数が集まっているからです。

通常鳥インフルエンザは人には感染しません。

ですからすぐに私たち人間に被害が出る、という

心配ではありません。

鶴たちはその生態として渡りをします。

ハクチョウと同じように日本で越冬し、朝鮮半島の北、

あの危ない北朝鮮の広大な湿地帯で繁殖します。

毎年同じようなルートで渡りをし、親から子へその記憶が伝わって行きます。

ですから同じ場所へ集まってしまうのです。

そこへウィルスです。

鳥はもともと体内にウィルスを持っています。

それが弱毒性か強毒性かでも違いますが、

人と同じように風邪をひいたくらいの症状で、個体単位で

病気は発生しているのですが、集団になってしまうと、

やはり移るのです。ですから本来野鳥では無く、

家禽類にそれが現れるので、以前大量に養鶏場の

にわとりが殺処分となりました。

今回もこの越冬地の近くには養鶏場がたくさんあるらしいので、

そこへウィルスが入り込む事が、一番心配ですし、

ナベヅル(羽が真っ黒のもの。鍋のような色をしているから)では

生息数の8割から9割、マナヅル(目の周りが赤いもの)の5割近くが

今出水市に集まっているのです。

悪くすればその1割ほどは、感染して死亡するかもしれません。

なんせ相手は野生動物ですから、こちらの思うようには

行きません。感染した鳥のフンが乾燥して飛ばされ、

養鶏場に入り込む事が一番恐ろしいでしょう。

この問題は大分前から提議されていて、

現在も山口県周南市や佐賀県伊万里市への鶴分散化計画は

進められていますが、出水市は観光資源でもあり、地元経済の冬のメインでもあるので

あまり積極的に進めてこなかったようです。

しかしその心配が起きました。

もっと担当部署(市の行政官)は鶴の生態を知り、

専門家の意見を聞いてくれば良かった 

と 後悔しているでしょう。

もともと地理的・地形的要因でこの地にツルたちが渡って来るように

なっていたのですが、必要な湿地の減少や狩猟により

限られた地域でしか冬を越せなくなりました。

ほとんどすべての原因がそうですが、ここでもやはり

人間が引き起こした鳥インフルエンザの感染事故なのです。

エサの巻き過ぎも問題でしょう。

でも観光資源ですから、まかないわけにはいきません。

ハクチョウもそうですが、エサを巻かなくても湿地や田んぼが

整っていれば、そこでツルやハクチョウたちは冬を越せるのです。

もっと多くの場所へ分散が出来るのです。

あちこちへ広がっていれば、たとえどこか1か所でウィルスが発生しても、

その種の全滅は防げます。

スピードを上げてこの問題に取り組まなければ、

大変な事になってしまいます。

特にナベヅルは日本の取り組みが世界中から注目されています。

もうかれこれ6年ほど前、私はこの出水へツルを見に行きました。

どうしても野生のあんなに大きな鳥が集団で過ごしているところを

見たかったのです。

初めて彼らを目にした時、感動のあまり泣いてしまいました。

すぐそばの民宿に宿を取ったので、夜中じゅう彼らが鳴き交わす声が

聞こえるのです。朝鮮半島で繁殖して、子どもたちを連れて

日本にやって来ます。子どもたちは

初めての地域に来るのですら、親と離れる事は

命の保証を失くす事です。必死で親を感じ、

親も我が子の確認を休むことなく続けるので、

鳴き声が途絶える事はありません。

その声はとても愛情に満ちていて、声だけでも

胸が熱くなりました。

そして朝日が昇るのと同時くらいに、一斉に採食地へ

飛び立ちます。10000羽近いあんな大きな動物が

飛び立つところを想像してみて下さい。

それはそれは息が止まるほどの迫力です。

野生動物の尊厳を感じずにはいられませんでした。

そんな貴重なすばらしい鳥たちを死なせるわけには行きませんから、

地元の方々はご苦労があるでしょうが、ここはまず第1にツルたちの

生態を知って、あるべき姿に戻れるように力を貸してあげて下さい。

私は横浜の地から、声を揚げて祈るしかありませんが、

このような野生動物を保護し、環境を整える事を目的としている

団体に所属し、会費を払う事で活動を援助しています。

そしてもっともっと、多くの人に生き物の素晴らしさと現状を

知って欲しいと思っています。

実はこのウィルスを持っているのはガンなのです。

そう、あの「落雁」 として俳句や川柳にも詠まれる

マガンやヒシクイの種が持っていて、彼らが運んだんだろう

と推測されています。ガンたちは免疫を持っているようで、

インフルエンザを発症しないようですが、他の鳥たちには

危険なウィルスです。でも全部の鳥が罹るかと言えば、

そうではありません。人間も同じでしょう。

風邪をひく人もいれば、まったく元気な人も多いのです。

皆さんも注意深く見守って下さい。

このままウィルスの発生が抑えられるように祈って下さい。

ちなみに2000年には韓国で同じウィルスによるトモエガモ

(これです=写真)の大量死が発見されました。

どこからそのウィルスを感染したかの原因は分かりませんでした。

とにかく自然を壊さない事です。

詳しく知りたい方は「いきものみっけ」から

環境省のページか日本野鳥の会のホームページを見て下さい。

どちらもブックマークに関連アドレスを載せています。 

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 14:09
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