< 自然との向き合い方 >

今日はどうやら黄砂が飛んでいるのか、あたりがくすんでいて爽やかではありませんが、

季節はすっかり春の装いで、野外での活動が気持ちの良い気候となりました。

幼稚園の一般開放にも多くの方がいらしているようですが、ここでもう一度見直して欲しいことをお伝えします。

特にお山へ行く場合です。さあ、どんなことが思い当たるでしょうか?!

野外の自然環境に出たとき、皆様はまず何を感じますか?

緑の大切さ、開放感からの癒し、美しい景観、心身のリフレッシュ、などなど様々な感覚をもたれるでしょう。

いいですね。これは生きていく上で必要な感覚です。

もう一つとても大切で、広く人々が認識として持たなければならない事が、

そこの環境をご自身の使い方や欲求で壊してはならない!ということです。

持続可能な自然環境を残していくには、何よりもそこに集う人間がその意識と必要性を持つことです。

先週土曜日の一般開放では池に架かる橋の周りを倒木で覆っている箇所がありますが、

そこで何か生きものでも探したのか、置かれていた木々を掘り起こした形跡がありました。

元通りに戻して下され何の問題もありませんが、今朝私が見つけるまではそのままでした。

なぜ倒木が置いてあるかは理由がきちんとあるからです。

もし生きものがいたら、そこは彼らの棲家。人間が壊していいはずがありません。

ましたや生きものにとって棲みやすい環境を整えているビオトープです。

そこに棲息する虫1匹、葉っぱ1枚採取してはいけないのが原則であり、それが自然との人々の向き合い方です。

見つけた生きものはよく観察し、記録をつけて元へ戻す。

めくった木や石はまた被せておくことが ルールです。

幼稚園のお山は小さな生きもの保護区と思ってください。向き合い方が何より大切なんです。

元々の様子

倒木をめくった様子。バラバラでしょう。

土曜日のことです。

自宅近くの雑木林です。伐採により日当たりが良くなった林縁部。

本来そこで芽吹きを待っていた野草が10年振りに顔を出したと思ったら、

案の定、日曜日にはもうありませんでした。

いわゆる貴重な野草の盗掘です。

自身の欲求や売買目的でしょう。土曜日の午後に見つけ、

「なんてかわいい日本の蘭でしょう。雑木林の豊かさを感じるね」

と微笑んでから16時間後にはもう掘り出されてしまいました。

人通りの多い場所ではありません。この花を盗掘目的で探して歩いている人か、たまたま目にして気に入って採ってしまったか・・・・・・。

最初に挙げた認識や重要性が身についていれば、このギンランは毎年株を増やし、この雑木林の林床を豊かに美しくしてくれたはずです。

小さな花ですが、そこへは特定の虫も集まったでしょう。

ギンラン(ラン科)山地や丘陵地の林内に生える多年草。4月から5月に白く小さな花を付ける。

盗掘前の土曜日午後の現場。

採取は破壊であり、再生はほぼ不可能なのです。

毎月生きもの観察会を行っています。自然との向き合い方をこの会で学び、人間の生活に欠くことのできない自然環境のあり方を身につけてください。

 

< 恨めしの穀雨 >

今日は穀雨。たくさんの雨が穀物を実らせる春の雨のこと。

多くの田にも水が入り、田植えの準備が始まるでしょう。

本来なら熊本県も大分県も、同じように美しい田園風景が見られるはずですが、

なんとも恨めしい雨が降ることになってしまいました。

いつ収束するとも知れない地震の影響はどこまで広がってしまうのか。

5年前の大地震がまだ世界中に記憶として残っている中、またこの連続する大地震に私たちはどのように向き合ったらいいのでしょう。

各人がしっかり防災の意識を持たないと、この日本では生きていけません。

作物にとっては恵みの雨ですが、九州地方では恨めしの雨でしょう。

なんとかこの窮地を乗り切って欲しいと横浜の地から祈るしかありません。

穀雨を育む瑞雨(ずいう)、草木を潤す甘雨(かんう)、春の長雨は春林(しゅんりん)、早く咲いてと花に促す催花雨(さいかう)、

長く降りすぎてウツギの花が腐ってしまうほどという卯の花腐(うのはなくたし)などの言葉があるようです。

最近はこんな風情のある雨も少なくなり、ゲリラ豪雨ばかり。

農耕民族だった私たちが築いてきた美しい山野の姿をいつまでも留めたい穀雨です。

個人面談が始まりました。

担任との信頼関係をきちんと築いていただき、また個別の配慮が必要な情報をしっかり共有し、1日活動に入ります。

どうぞご協力ください。

 

< 負けるな、クマモン >

日本は地震大国で、日本中どこでも大きな地震が起こるとわかっていますが、

やはり頻繁にこんなに大きな地震があると、本当に不安です。

この日は横浜市緑区でも直下型の小さな地震がありました。

国の重要文化財の熊本城も名所の石垣が無残に崩れ、きっと関係者は心を痛めているでしょう。

つい最近、「ブラタモリ」というNHKの番組で訪問していた事を思い出しました。

犠牲になった方のご冥福と、被害者の皆様のお見舞いと、これからの早い復旧を願いたいと思います。

負けるな、クマモン。君にもきっとできることがあるはず。

県民を益々勇気付け、みんなの力となってください。

決して他人事では無い地震です。

私たちももう一度個人で出来る準備をし、お互いに助け合う意識を忘れず、日々を過ごしましょう。

 

Filed under: 世界,未分類,社会情勢 — itsuko 17:41

< 始まるよ >

あちこちの学校が始業式を迎え、子どもたちが動き始めました。

明日はながつた幼稚園でも教材一式を置いて、担任の先生とお顔を合わせてもらいます。

準備は出来ていますか?

今頃名前を1つずつ書いている^^;なんて、ありませんか?

すべての物に名前をつけて、提供して頂く物品も揃えていただき、忘れ物の無いようにいらしてください。

まずはお部屋を整え、お互いにご挨拶をして、心穏やかに入園式を迎えましょう。

おまけ;

辰巳水泳場で行われている水泳の日本選手権に笠原が手伝いに行っています。

毎日熱戦が続いていますが、今年はオリンピック出場権もかかっているので、NHKが入り放映されています。

時々画面にチラホラ映り、何をやっているのだか?わかりませんが、そこそこ頼りにされているそうで、

1週間缶詰で頑張っていますので応援してやってください。

その代わり、留守を預かるこちらは大変です・・・・・・・、まあいろいろと!

 

Filed under: 世界,幼稚園活動 — itsuko 18:21

< 年度末と渡り鳥に乾杯 >

今日で2015年、平成27年度が終わります。

なんとか園長職をこなしてまいりました。

皆様のご支援・ご理解に感謝申し上げます。一時もホットしてられない状況ですが、気持ちを新たに平成28年度を迎えたいと思います。

そして春は鳥たちの渡りの季節。

日本全国で、世界各地で南へ北へ鳥たちは自由に空を飛んで行きます。

国境も入国検査もなく、ましてや何か害を与える種は一つもいません。

小さな限られた環境で繁殖し、体を休めるだけです。

なんて平和で崇高な生き物でしょう。

空中圏を何の規則も拘束もなく、ただただその本能と見事なまでの生態と能力を持つ野生動物たち。

彼らと共に、いつも彼らの息遣いを身近に感じ、私は私らしく、ヒトらしく生きて行きたいと思うのです。

オオチドリ(チドリ科)

ホシムクドリ(ムクドリ科)

オオトウゾクカモメ(トウゾクカモメ科)

ウズラシギ(シギ科)

ヤツガシラ(ヤツガシラ科)1属1種です。世界中に仲間はいません。

 

< 追い風か、逆風か >

春休みをいかがお過ごしでしょうか?

桜も大分咲き始め、そろそろツバメもあちこちで確認されています。

さて、国の来年度予算案が可決成立しました。

とにかく毎年その額を更新していますが、

来年度は子育て支援や介護支援に比較的多く予算が取られました。

社会現象になっている「日本死ね」ブログが影響しているからか、緊急措置的な規制緩和と当てつけ措置は、とりあえず育児・幼児の環境にスポットが当てられました。

人は生まれて誰しも経験してくる大事な時期なのに、社会に出てしまうとまったく問題にさえされなかった環境であり職種です。

幼稚園や保育園の費用の一部無償化にも予算が当てられました。

職員の給与改善もあるはずです。

このことは私立幼稚園によって追い風でしょうか、逆風でしょうか・・・・・・。

ましてや認定こども園に移行しない学校法人立の幼稚園にとっては予算配分がどうなるのか、非常に関心を持つところです。

一律に子育てに掛かる費用が税金から出るとしたら、

しっかりとした育児や教育をしている施設が選ばれるべきでしょう。

設備も含め、子どもたちの安心出来る場所の提供は必須です。

同じお金ならいい保育と施設や人材が必ず求められるはずです。

しかし、子育てに費用をかけたくない家庭には、税金で賄われるだけの、自宅近くの認定園が重宝されるかもしれません。

質を問わないなら・・・・・・。

給与は一律になるのでしょうか?

公務員ではありません。その施設ごとで決定されるのでしょう。どこまで補填が届くのか、これも未確定です。

とにかく、保育を必要とする・しないにかかわらず、

子どもたちの成長に見合った教育は全国どこの子も均等に高い教育環境でなければなりません。

国は抜本的な教育改革を今、起こす必要に迫れれているのです。

日本が本当に死ぬ前に是非取り組んで欲しい。

そして国のあり方を、豊かな人間を作る心や環境整備にシフトして欲しいのです。

働きお金を稼ぐだけが生き方や国のあり方ではありません。市場経済に振り回されるなんて、こんな惨めな動物は人間だけです。

幼い頃の子どもの育ちを家庭で支えるお母さんだって、立派な一億総活躍社会の一員です。

両親揃って働かなくてもきちんと家庭を守り、子を育て、社会を形成して行けるお金の使い方があっていいじゃありませんか!

お母さん万歳です!!!

春のウキウキとした移ろいと、世界を流れるメチャメチャなニュース映像のギャップがただただ悲しいです。

追い風であることを祈って、新年度の始まりです。

 

Filed under: 世界,未分類,社会情勢 — itsuko 15:49

< 今年度を終えて >

本日7名の皆勤者をお祝いし、修了式を終えました。

1年間多くの諸活動にご協力頂き、ありがとうございました。

毎年迎え、毎年送り、子どもたちの育ちを応援していますが、世の中では悲しい出来事ばかりです。

この子達が社会へ出て働くようになった時代は、果たしてどんな社会になっているだろう・・・・、と不安を覚えます。

修了式に臨んだ年少、年中さんはきちんとお話を聞き、大変立派に着席できる素晴らしい子どもたちですが、

年齢を重ね行くうちに、何かの歯車がずれて、自分ではどうにもならない時が出てくるかもしれません。

それが相模原で起きた中学生自殺事件かもしれません。

なぜ本人が助けを求めているのに意思を尊重してあげなかったのか・・・・・。

なんて悲惨な事件でしょう。

親の顔がみたいです。息子を自殺に追いやった父親は、どんな心の持ち主でしょう。

世界では大きなテロ事件が相次いでいます。

イスラエルの刑務所には12歳の少女が捉えられています。

ナイフを所持していたからだそうです。

パレスチナ人の少女はイスラエルに反感を持っていました。

まだ12歳です。

ながつた幼稚園では子ども達が立派に1年を終えた事を確認し合いました。

この事と、世間や世界で起きていることのギャップが大き過ぎて、時々焦燥感を抱きます。

でも今目の前の子どもたちに最大の愛情と、最高の教育を提供することが私に課せられた職務でしょう。

大きな事故や近隣とのトラブルも無く、今年度も教育日数を終えられたことに厚く感謝します。

ご意見を頂いた中からもこれからより良く活動が進み、ご理解を得られるように努力します。

先生方は指導要録記入や各学校、進級クラスへの申し送りなどで、春休みも忙しいです。

少しだけ開き始めた桜を眺め、心豊かに進めましょう。

ツバメが帰ってきました。嬉しいです。ほんの少し、心なごませる出来事です。

生きものたちの姿や声で四季を感じています。

 

< 世界の不思議あれこれ >

3連休も終わり、いよいよ年度末になってきました。

春分の日はあれこれ行事があったことでしょう。

昨日はこども環境管理士の交流会があり、半蔵門で講演してきましたが、

北海道や福岡の管理士さんとも交流し、これから益々この資格を有効に生かしていきましょう!と団結してきました。

世界では、

オバマ大統領がキューバを訪問したようですが、

公式の訪問に婦人や子供たちの衣装がノースリーブのワンピースって許されるんでしょうか???

ちょっと隣国へお買い物^^;でしょうか?

北朝鮮ではパンパンのお顔でコボちゃんヘアーのあの方が、

やたらにミサイルをバンバン飛ばしているようです。

なぜ彼はヨーロッパで教育を受けているのにあんななんでしょう???

シリアでは、内戦が4年も続き、国民がバラバラになり、ボロボロになり、多くの人が犠牲になって世界中に混乱とテロを撒き散らしているのに、

保身だけであそこまで突っぱねる大統領は、一体何を考えているのでしょうか???

まだまだ不思議はいっぱいですが、

せめて自分の身の回りは?マークがつかないように年度末を迎えましょう。

昨日の月の横には赤く輝く木星が綺麗でした。

宇宙から見る地球はさぞかし青く魅力的なんでしょうが、

実情は今上げた通り、世界中で大問題が起こっています。

日本でも「日本死ね」問題で盛り上がっていますが、

この問題は実に深いところまで関連しています。

これはまた次回にしましょう。

世界の不思議あれこれでした。

明日は修了式。しっかり努めます。

Filed under: 世界,宇宙,幼稚園活動,未分類,社会情勢 — itsuko 13:40

< 3月11日は何のため >

5年を迎える東日本大震災。福島第1原発事故から早5年。

各局の報道番組でも連日放送されていますが、

皆様はこの日の事を思い出しますか?

何をどのようにあの時の事を生かしていますか?

誰しもが大変な思い、経験をした自然災害と原発事故。

何らかの教訓を身につけなければ、今も生活に困ったり、人生を進めない人たちに申し訳ありません。

せめて私たち、直接の被害を受けていない者は、

これからの生活に少しでも災害に強い手立てと方法を身に付け、自助と共助の精神を備えなければなりません。

せめて出来ることをやりましょう。

今日は丁度金曜日。あの日も週末の金曜日でした。

私も相当混乱し、子ども達と教職員の安全をどうやって確保するべきか必死でした。

先生方の協力のおかげで、無事に全員の子どもたちを保護者へ引き渡すことができましたが、

大きな地震は近いうちにまた必ず来るので、備えなければいけません。

そして電気の使い方、気にしていますか!

使用制限をかけられ、ロウソクや非常用電灯で過ごした日々を忘れていませんか?

明る過ぎる街に疑問を持つ私は、24時間営業のコンビニエンスややたらに明るいショッピングモールが理解出来ません。

商業主義に走る生活を見直した2011年ではなかったでしょうか?

国を挙げて取り組める省エネ方法はまだまだあるはずです。

動き出した原発が裁判によって止められる。

個々の判断で生活の基盤を左右されるのではなく、国としてのあり方を国民に訴え、私たちも実行する。

そんな思考にならないものでしょうか・・・・・・。

3月11日を体験した私たちに出来ることを実践しなければなりません。

 

 

Filed under: 世界,宇宙,未分類,社会情勢 — itsuko 18:05

< 日本死ね、の気持ちはわかるが >

職場復帰を願う母親が、保育園へ入れるように嘆願した署名を厚生労働省へ出しました。

大臣直々に受け取ったようです。

でも本当に日本の保育園は不足しているのでしょうか?

出産率の低下や実質少子化の中、ある一部の地域や保護者の希望で保育園増設を願っても、日本の乳幼児環境はまったくよくなりません。

なぜなら、その場しのぎの対処対策だけであって、

根本的にこの国の子育て社会システムを見直したり、変革させたりしていないからです。

小さなマンションの一角で、にわか仕込みの保育士さんが1日中子どもを見つめていることが、日本の働く女性とその家族を救い、未来への投資へきちんとつなげられるのでしょうか。

両親が交代で子育て出来る社会の構築、それが当たり前となる就労形態への取り組み、

そして3歳からの確かな幼児教育の充実をひとつながりにすれば、

施設も人材も現状で十分で、全てが機能してくるはずです。

女性が多く職に就くことは仕事の生産性は上がるでしょう。

しかしこどもの将来のために質の高い幼児教育は統計的に必要だと、世界が認めています。

どこへ税金を導入するのか、どこから公平に負担を仰ぐのか。

単純に保育所を増やせばいいという、個人の要望だけにとらわれず、

国はこの国の社会構造の見直しに取り掛かるべきです。

「日本死ね」の愚痴のような書き込みではなく、

このままでは「日本死ぬ」の未来への展望を見据えた社会の変革を大臣へ要望しましょうよ。

Filed under: 世界,未分類,社会情勢 — itsuko 18:38