< 出ました。 >

今日は、これ!

お山の住人のお出ましです。

   

アズマヒキガエル  砂場まで降りてきたようです。帰り際にはみんなに見てもらいました。

どの子もその大きさに、びっくり。

もう少しきれいな色だといいのですが、やはりグロテスクでしょうか。

ヒキガエル類は目の後ろから毒を出すので、いきなり「ムグッ」と掴んではいけません。

でもちょっとみんなには触ってもらいたかったので、後ろ足の部分を掴んで、足の先を

ペンペンと触ってもらいました。(よく手を洗ってね)

年少さんの方がよく見ていましたね。

きっとびっくりしているのでしょうね。初めて見るのですから。

毎年山の池に産卵する種は、このカエルです。

丁度7月上旬に再び土から出てきます。うろうろ歩きまわるので、時々道路なので

引かれてしまいます。夜間走行要注意です。

カエルは生態系ピラミッドの丁度中間に位置し、その存在はとても大切です。

ヒキガエルに限らず、どうぞカエルを大事にしてください。

それにしても今日は小学校との交流活動が大変でした。

今年度から年少さんと6年生が活動することになり、ちびっこは目をまんまるくしてお出迎え。

年長さんは1年生と同じ仲間感覚で大はしゃぎ。卒園児も多いので、勝手知ったる我が家に

戻ってきたような縦横無尽振り。久しぶりに幼稚園で遊べてうれしそうでした。

400人ほどの小学生が来園するのですから、何かあってはいけませんので教職員総がかりで

対応し、無事に活動を終えました。やれやれです。

この活動の報告は広報紙や幼稚園日記でお知らせしています。

< きのこ・キノコ・木の子 >

お山で見られるキノコをご紹介しましょう。

先日出かけた先で撮ってきた物も含め、かわいらしい山の仲間も見て下さい。

山は動物や植物や昆虫だけの世界ではありません。その山を豊かにする仲間に、

菌類、クモ類、地中生物(カタツムリ・ミミズ・ヤスデなどの無脊椎動物)など多くの生き物がいて

初めて豊かな生態系が保たれるわけです。

命に無駄なものは無いわけです。 能書きはいいから早く見せろ!  ですね。

じゃじゃ~~~ん、自信作です。名付けて「きのこマンション」

??

素敵でしょう、この写真。

次はこれ、名付けて「キノコの山」もちろんお菓子のね。

でもこれは危険。毒キノコです。多分「テングダケ」と思います。これは幼稚園のお山ではありません。?

 

今度はこれ。

  

きれいですね、このひだ。真っ白です。おいしそうですね。

 こちらはまん丸く、ぷっくり型。

 これは渋い。すらーと1本「キノコ」って感じです。

最後はこれ。 木の子さんたち。

キノコ図鑑で調べているのですが、なかなか名前の断定ができません。

もし図鑑をお持ちの方は調べてみてください。どちらにしても落葉広葉樹林の春から秋にかけて生える種類です。

もしかしたらとびきりおいしいキノコかも、まさか・・・・・。

< 虫、虫、虫。 >

と言うわけで、今回は虫の話。

今日は何となく「なのはな」組にふらっと出かけたら、天井の蛍光灯に

[オオシオカラトンボ」が止まっていました。

私の事ですから、「ワー、わー、ウァーーーー、なんかいるよ?」ととびきりオーバーに関心を示し、

みんなを引き込んだつもりですが、なのはなの皆さんはあまり驚かず、「そうだよ!」と

ちょっと冷ややか。理由は、朝からずっと部屋にいるそうで、朝の外遊びでも、昼休みも

お山の池で飛んでいるトンボを見てきたようです。

だからと言ってここで引き下がるわけには行かないので、「捕まえてみよう」と言ってみたら、

これには全員が大騒ぎとなり、目がキラキラと輝きだしました。

私は大急ぎで虫取り網と脚立を持ってきて、そーと蛍光灯に近づくと、

「あっ、それは虫、虫、虫。朝からいるよ」と今まで手を洗っていたS君が参入。

「そうだね、虫だね。なんて言う虫かな?」

「虫、虫だよ。これは虫って言うんだよ!」

そうですね。これはまさに虫ですね。幼児期の子どもたちにとって、

[虫] という概念はいつごろから芽生え、理解するようになるでしょうか。

自分を振り返っても、いつ頃から小さな身近にいる生き物に気付き、それが

虫 というかを覚えたのか、記憶にありませんが、多くの子が「トンボ」という

固有名詞を知っていた中、その男の子は「虫」が名前と思っていたようです。

ということは、ちょうど3歳から4歳にかけて、外遊びが多くなり、動く小さな生き物を見つけ、

手に取るようになって、親から「ムシ」の言葉を聞き、これらが虫ということを理解しだすのでしょう。

そしてトンボも虫の代表者として見聞きして、認識に至るのでしょう。

今日の出来事が、このS君にとってはトンボと虫がはっきり認識できた出来事になったかもしれません。

そう考えると、子どもたちの自然との触れ合いはいかに大切であるかが分かります。

トンボが飛ぶ環境に触れたことがなければこのような体験は出来ないのです。

さりげない、大人にとってはあまり大したことのないように思える出来事ですが、知らず知らずに

このような環境は少なくなっています。気を付けていないと、「無い」 ことにならないように、

お山や池を整備しています。

うまく虫取り網に捕まえたトンボを指にとまらせ、それだけで子どもたちはキャーキャーですが、

両羽根を持って、みんなの目の前に見せて、トンボとにらめっこをしてもらいました。

「変な顔」「目はどれ」[青いね」、などと口々に表現された中、次の瞬間 ペン とトンボを叩いた子がいます。

これも子どものリアクション。どんな表現もOKですが、そこからまたその子なりの

アプローチを見つけます。

その後テラス側へ出て、空へ羽ばたいて行くオオシオカラトンボを見送りました。

これがそのトンボです。青いのがオス、黄色いお腹があるのがメス。

どちらもお池で羽化しています。メスは昨日の朝羽化したと見え、まだおぼつかない様子の時を撮影した個体です。

???????????

< おまけ > 

5月連休明けの幼稚園。思ったよりスムーズに登園出来ました。

泣いてしまった子もいましたが、1か月の記憶はやはり大きいです。良かったね。

連休中もみなさん元気に過ごしたようで、こちらも大変ホットしました。

いろいろな事故や、事件がありますからね。昨日は長津田で火事があったようですし、

火の用心は一年中です。気を付けましょう。

さてお池のヤゴの脱殻ですが、本日数えてみたら11匹です。

私が初めて確認したのは4日の朝。この時は5匹でしたが、2日間で6匹も

増えたことになります。すごいですね。今朝は成虫が飛んできて、また水面をお尻で

ピンピンつついていました。産卵の練習かな?

このお池を見た子供たちの反応が、今ひとつ。

トンボはこの変な脱殻から出てくる想像が、まったく出来ないらしく、

ヤゴ⇒トンボ は結びつかないようでした。

生態系のいろいろを伝えるのは難しいですね。と、あらためて思っています。

水槽に移してきて、目の前で脱皮の様子を見せるべきなのか、実際に生息する環境がすぐ目の前にあるのだから、

自然の姿で学ぶべきなのか、悩むところです。

もっとあちこちに普通にこのような環境があり、大人がそこに親しみを持ってかかわっていれば、

身近な生き物の生態がもっと自然に学べるのに・・・・。

まあ少しずつ取り組みましょう。

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 12:20

< ちょっと、ホットです。 > 

こんにちは 皆様お元気ですか?

ブログ形式にしても、なんら更新状態は変わっていない、「ひとりごと」です。

懇談会が終わって、ほっとしています。一応年度初めのお話ができて、多くの方に全体会も出席していただき、

とりあえずは初めての入園の方にも、活動の様子や仕組みをお話し、周知出来たと思っています。

もちろん細かいところでは伝わらないこともまだまだあると思いますが、説明責任の一端は出来たかな、

と思います。どんなことでも構いませんので、何か幼稚園の仕組みや活動内容で解らない所がありましたら、

どんどんご連絡ください。子どもたちの日常の様子で、心配事がある時もまずは担任に、

担任からも相談が回ってくるので、私の考え方を伝えたり、解決の方法を一緒に考えます。

行き詰った時は、お山に行って深呼吸がいいですよ!新緑の今は高濃度酸素がびっしりですから

(フィトンチッドが全身に回ります)、頭がすっきりするのです。

そんなこともあって、今日は朝から竹の子掘り。外遊びが始まって子どもたちも加わり

大騒ぎでした。その様子をお伝えします。

全員分無いので、みんなに持ち返すことはできませんが、まっくろな泥にまみれ、手で竹の子に触れ、

重さを感じ、こんな体験もなかなかできませんよ。現に今日初めて竹の子を掘ったと言うK先生は

おおはしゃぎをしてました。汗びっしょりで、お化粧が半分落ちちゃって、

子どもの頃も触れたことが無かったそうです。ダメだ、これじゃ。

先生たちにはもっと、もっと、修行が必要ですね!

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 16:01

37:\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 さて今年度最後を飾る身近な生き物(私たちの仲間)は鳥の宝石、カワセミです。バードウォッチングにハマる人の人気投票第1位の鳥です。これはもう不動の地位を確立しています。それもそのはず、とにかくきれい。誰が見ても美しい。こんなきれいな色がどうして生まれるのか、不思議ですね。ちなみにこの写真は恩田川のいつもの場所で休憩している所です。これは♂。嘴が上も、下も黒いでしょう。♀は下のくちばし(下嘴)がオレンジ色なんです。私も大好きな鳥です。毎年恩田川では繁殖していますから、春休みに川沿いを歩くとカワセミの求愛行動(オスがメスに小魚を渡す)が見られるかもしれませんよ。うらやましいですね。仲良しで・・・。川面に飛び出した細い枝や植物の茎に止まって、首をヒクヒクと動かしています。是非探してみて下さい。感動を保証します。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — 管理者 01:00

36:やりました!\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 今年も産んでくれました。アズマヒキガエルです。観察してきた4年間で一番早い産卵となりました。やはり温暖化の影響でしょうか?お山の整備をした3月1日に3匹の成体を土から掘り起こしてしまったことも影響しているでしょうか?昨年は3月23日でしたから春休みに入ってしまい、子どもたちに見せる事が出来ませんでした。今年はバッチリです。何が重要かと言えば、カエルが身近な里山にいて水の中に卵を産む事実を知っておくこと。そしてそれが毎年繰り返されること。その為には冬眠する里山と、産卵する水たまりや池が毎年同じところにある事が彼らの命を守っている事を意識して欲しいのです。お父さん・お母さんが是非この事を確認していただき、子どもたちに伝えてほしいです。これから生物が人と共存していく鍵は、このような意識・基盤を心に持っているか、いないかにかかっています。どうぞ見て下さい。


Filed under: お山の様子(生き物と植物) — 管理者 01:32

33:\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 今回は春の兆しをお届けします。先日の新入園児説明会でもちょっと触れましたが、お山はこの時期多くの「ふきのとう」が顔をだしますポカポカ広場までの階段の両脇は、ちょっとした群落になっています。これは本当のこの山の自生種ですから貴重ですよ。ふきのとうだって、そのうち見られなくなる植物ではないでしょうか。里山が消え、田んぼの畦がなくなれば、おのずと生息地を追われるという事です。哀しいです。先生方にも写真を見せましょう。大体「ふきのとう」を見つけられないとこんな話も空論になりますから・・・。二つ目は「コナラ」=どんぐりが根を出した所。どんぐりは落ちた場所の環境で、実際の木に成れるかが決まります。そのほとんどが二葉を出してもなかなか育ちません。木の生育には気の遠く成る月日が掛かるという事です。屋久杉見たいにね。切る(倒す)のは一瞬ですが・・・。
そして3つ目は新しく子ども達と掛けた巣箱に入ってくれた「シジュウカラ」の写真です。お山のエサ台にひまわりのタネを食べにきました。厳冬期のエサの乏しいこの時期だけ、野生動物の生息に力を貸しています。ね、かわいいでしょう!

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — 管理者 00:00

30:\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 雪が降っても動物たちは生きています。どこで何をしているのかなーーー?写真はお池の周りをキジバトという山のハトが歩いた跡。何か雪の下から食べ物を探したのでしょう。野生に生きるとは厳しい事ですね。そういえばお山の梅が1月26日に開花しました。春も少しずつ近づいています。この丸い足跡はネコです。ハトをねらっています。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — 管理者 00:08

28:\(^o^)/身近な生き物コーナー=見つめよう自然!見守ろう育ち!

 今回はいいお話と、よくないお話です。
 まずいい話は、昨年末に子どもたちとお山に巣箱を掛けた事。毎年シジュウカラの巣箱で繁殖している鳥たちを見てもらっていますが、今回は子どもたちに巣箱を掛ける作業も見てもらいました。手伝いたい子も多く、皆で箱を持って山に上げてくれました。去年までの2個と、今年は新たに1個を加え、3つの巣箱を掛けました。シジュウカラ用なのですが、他の鳥が入ってくれたら私が大喜びです。もちろん黒と白と黄緑の小さい鳥=シジュウカラを皆で待っています。(春が楽しみです!)

 悪い話は、アライグマ。神奈川県では特定外来生物として現在駆除しています。1998年には4頭の駆除が、2007年には何と1160頭にもなってしまいました。アライグマのせいではありません。日本に持ち込み、飼いきれなくなって野に放した動物輸入業者と一般家庭の方々です。動物園で引き取ってもらう数ではないので、悲しい事に処分されます。あんなかわいい顔で、人気者なのに、です。しかし捕まえて処分しないと、日本の里山環境は壊滅的なダメージを受けます。(カエルツボカビ症と同じです。)何でも食べるアライグマは作物はもちろん、日本固有の小動物を片っ端から食べてしまうのです。それでなくても多くの動物がその生息数を減らしているのに、放っておいたら大変な事になります。皆さんの近隣でも『アライグマを見たと言う人がいませんか?』もしそんな方をご存知でしたら教えて下さい。詳しい事を聞きたいです。どうぞ皆様何度も触れますが、生き物には生息するにふさわしい環境がある事をご理解下さい。そしてそれを尊重し、守ってあげられるのは人間だけである事も知って下さい。
 NHKのニュースでやっていましたが、東京の石神井公園の池に『コクチョウ(黒鳥)』が2羽飛来して、人気者になっている、と報道されました。もちろん日本には生息していないハクチョウの仲間です。生息していない動物が、日本の自然界に居てはいけないのです。早くこの2羽も保護して、しかるべき施設へ入れないと、また数年後に特定外来種に指定=処分となり兼ねません。事実、丹沢湖には『カナダガン』と言う大型のガンが繁殖しています。彼らは動物施設から逃げ出したものが、そのまま日本に住み着いて繁殖してしまっているのです。本来の渡り鳥であるカナダガンと混ざったら、生物学的に(遺伝的にも)大きな問題なんです。私たちは動物たちにあまりにも呑気です。ただ『可愛い、かわいい』では生物の多様性を維持していけないのですよ。

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