< 清明とは・・・ >

今日は清明。全てのものが清らかで生き生きとする頃のこと。

若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の頃とあります。

いかにも春の息吹を思わせますね。

職場に篭っているとこんな風には感じられませんが、一度野外へ出ると、それはそれは色づく環境が目に入ってきます。

今日は白蝶も飛んでいました。

季節毎に野外へ出て山野の変化、彩を自分で感じないといけません。

元々人も自然環境の中で生き、生活してきました。

忘れないようにしたいものです。

ニホンタンポポとクヌギの花

タチツボスミレとサンショの花。

歌うアオジ(秋じゃないよ^^;)

植物は全ての生命を支えます。

 

 

< 年度末と渡り鳥に乾杯 >

今日で2015年、平成27年度が終わります。

なんとか園長職をこなしてまいりました。

皆様のご支援・ご理解に感謝申し上げます。一時もホットしてられない状況ですが、気持ちを新たに平成28年度を迎えたいと思います。

そして春は鳥たちの渡りの季節。

日本全国で、世界各地で南へ北へ鳥たちは自由に空を飛んで行きます。

国境も入国検査もなく、ましてや何か害を与える種は一つもいません。

小さな限られた環境で繁殖し、体を休めるだけです。

なんて平和で崇高な生き物でしょう。

空中圏を何の規則も拘束もなく、ただただその本能と見事なまでの生態と能力を持つ野生動物たち。

彼らと共に、いつも彼らの息遣いを身近に感じ、私は私らしく、ヒトらしく生きて行きたいと思うのです。

オオチドリ(チドリ科)

ホシムクドリ(ムクドリ科)

オオトウゾクカモメ(トウゾクカモメ科)

ウズラシギ(シギ科)

ヤツガシラ(ヤツガシラ科)1属1種です。世界中に仲間はいません。

 

< 春の日 >

朝から暖かくホッとするお山。

テングチョウが舞い、ウグイスがさえずりの練習をし、コナラのどんぐりが芽を出した。

日溜まりでは小さなアブたちが飛び始め、お山が色付くのももうすぐだ。

明日の卒園式を控えお手紙を頂いたり、ご挨拶を頂いたり、季節が巡ることを実感する。

大掃除にお仕事を休み参加してくださる皆様に感謝しつつ、日頃から清潔で活動しやすい施設環境の整備に思いを馳せる。

日頃から皆様のご協力なくして、幼稚園は成り立たない。

春を感じる暖かい日に、子ども達と過ごす幸せを感じながら、しっかりと年長さんを送り出そう。

テングチョウは寒い冬を成体で越す。春一番に飛び立ち相手を見つけすぐ産卵。

今日は2頭が飛び回っていた。

自然の摂理に身を委ねる彼らである。

たくさん落ちているコナラが発芽している。みんなのどんぐりもこのように育ってくれるといいのだが・・・・・・・。

日当たりが大事そうだ。

これは3月上旬に孵化したニホンアカガエルのオタマジャクシ。

今日気分転換に^^;数えてみたら、583びきいることがわかった。1匹の産卵数が600前後ということだ。

今年の卵は13個あった。単純にかけ算すると、7、579匹が生まれることに成る。ウヒャーーーーーー。

そして普段はなかなか姿を見せないクチボソ(モツゴ)が背中を痛めて浮いていた。

繁殖期に入り、仲間同士で何かあったのか?誰かに食べられたのか?

どうしたんだろう・・・・・・・。

まだ息が合ったが、この子も他の子(オタマジャクシ)の命を助けることになるのだろう・・・・・・・。

決して無駄な命は無いのである。

自然は循環することで生態系を維持している。

素晴らしいことだ。

 

 

< あっ動いた、生まれたの? >

ニホンアカガエルの産卵から約1ヶ月。

水槽に教材用として取ってきた丸々の卵が、グニャグニャになり、幼生が動き出した。

オタマジャクシの1歩手前。

毎日観察している子が、「細長くなった」と不思議がる。

今日はその細長が、頭の部分と体の部分にくびれ、うねうね動いたのである。

「あつ動いた!生まれたの?」

もう生まれているけど、進化したってことかな。

少しの間は卵の殻(ぜりー条の保護膜)を食べてだんだんとオタマジャクシになっていく。

こんな姿を見られるのも池とお山が一体となった環境があればこそ。

人以外に普通に生きものが息づいていることを体感して欲しい春です。

アカガエルの声が聞きたい方はどうぞ声をかけてください。

録音してありますので^^;

明日は4年振りの部分日食。さてお日さまは出るでしょうか?

日食メガネで見ないとダメですよ。

(日食網膜症経験者は語る・・・・・。)

< 夢は叶えるもの! > 

小さなお顔にニキビを作り、彼女は初々しくインタビューに答えていました。

小さな頃こからジョッキーに成ることが夢だったようです。

なぜ馬が好きになったのでしょう?

家が競馬に携わるお仕事をしているのか、乗馬を習っていたのか、馬を飼っているとか^^;

小学校の女の子で夢がジョッキーはそうそういないでしょう。

小柄の彼女は騎手にぴったりかもしれません。

馬に乗ってトラックを走るって、どんな感覚でしょう。

騎乗はとても高く、見える景色が違うそうですが、これからのレースが楽しみです。

夢はそこへ向けて努力していれば叶う!とは限りませんが、

「幸運は強い意志の下にやってくる」という私の好きな言葉も自分の努力が欠かせません。

自分で掴んだ素晴らし夢を、大きく膨らませて行って欲しいです。

落馬などしないように頑張ってね。

雨が降りそうです。大気が埃っぽくなっています。

植物には恵みの雨ですが月曜日はドッチボール大会があります。

どうなるでしょうか???

当日変更が生じた場合は一斉メールにて連絡します。

私もようやく体調が戻ってきて、明日は今年度最後の生きもの観察会です。

カエルの卵を観察しましょう。

ではよい週末を!

 

< タヌキ出現 >

お山でタヌキ(ホンドタヌキ)に遭遇するのは3回目ですが、2頭は初めてです。

でも1頭はカイセン(線虫)に犯されていて、体毛がほとんどない悲惨な状態でした。

体も痩せこけていて、本来なら保護して消毒治療を施すと、再びフサフサの毛が生えてくるのですが、捕獲もできずにもう1頭の元気そうなヤツと裏山へ消えて行きました。

夜行性なのでどこかねぐらを探していたのかもしれません。

野生動物にとって冬は受難の季節。特に哺乳類には食べ物の確保が大変困難でしょう。

ましてやこの辺の環境では、分断された薮や山野を道路伝いに移動しなければなりません。

交通事故が多いわけです。

こちらをじっと見つめるホンドタヌキ。

もしかしたらもうすぐ冬も終わるので、体のカイセンが死滅して、自然治癒するかもしれませんが、

なんとか無事に生き延びて欲しいものです。

中央の細長い顔がカイセンタヌキ。隣の丸っこいのがもう1頭のお尻。

元気なタヌキの後ろ姿。

尻尾はフサフサでした。お山でどんぐりたくさん食べればいいのに・・・・・・・・。

< ニャーの日? >

最近はネコカフェなる奇妙なお店も繁盛しているようですが、

今日は2月22日が「ニャーニャーニャー」と読みなされるようで、

ネコの日らしいです。猫、お好きですか?!

動物は全般に何でも好きですが、お山の周りをうろつく野猫には少々手をやいています。

飼い猫ではないようですが、お山の縄張りを主張するのに毎日のように糞をしていきます。

まったく野良猫には頭を抱えてしまいます。

同時に野鳥を狙って襲うので、可愛いどころではありません。

家猫は犬と同様きちんと人間の管理下で飼われるはずが、野猫はそこから外れているアウトサイダー。

いたずらを咎める飼い主もいないので本当に困っています。

そして同じ猫でも家猫ではなく、大型の猫種をもっと知りましょう。

ライオンからツシマヤマネコまで、世界中のネコ科の動物が絶滅に貧しています。

動物界の頂点に立つネコ科の動物は常に食べ物に窮し、自然環境の変化に命を晒されています。

サバンナのライオンやチーターにヒョウ、ブラジルではジャガー、インドやロシアではトラなどの大型ネコ、そして世界各地のヤマネコはほとんどが絶滅の心配をされています。

家ネコニャーたちはあれやこれやで待遇されていますが、世界の野生猫に注目し、その生息に関心を寄せてください。

私はこれらの大型猫の保護に協力しています。

時々現在の様子や取り組みの報告、生息数の変化や目撃情報が入ります。

家猫とはまったく異なる世界で孤高にくらす野生猫。

どうぞ彼らのことも忘れないでください。

ツシマヤマネコ(環境省対馬保全センター内)

 

 

 

< 春一番とアカガエル >

春一番の嵐と共に、今年は1週間ばかり早くアカガエルが産卵にやってきました。

土曜日の夜4つ、日曜日の夜2つ、今日は6つの卵の塊(卵塊)を確認できます。

昨年の卵よりひとつの塊が大きく、メスの成体が大きくなっていることがわかります。

きっとお山の環境でよく育ち、卵をたくさん作れたのでしょう^0^

今日はうめ組も戻ってきて、みんな元気に登園できました。

欠席は全体で26名、内インフルエンザは9名でした。

雨が降ったこともあり、ウィルスの飛散も少し落ち着いたかもしれません。

これから3月にはアズマヒキガエルもやってきて、お池はにぎやかになってきます。

すみません、お見苦しい私の足先で^^;

大きさの目安に一緒に写しました。(ペコリ)

 

< お山のお手入れ >

午前中は風もなくいいお天気でした。

年長さんは久しぶりに外遊びを満喫したようです。

お正月の遊びも出して、喜々として楽しんでいました。

そこで、男性の先生方も手が空いたので、お山の手入れをしました。

例年この時期に行っている巣箱の掃除と落ち葉掻き。

そしてススキの枯れた穂刈りです。

全て春の準備です。小鳥たちはもう繁殖に向けてのペア探しをしています。

2羽で追いかけ合うのはその行動の一つ。同時にお気に入りの巣を探します。

また巣箱を使ってもらうためにはきれいにして、取付の具合を見ておきましょう。

用はメンテナンスです^^;

子供たちにも手伝ってもらいながら、穏やかな日を過ごしました。

開けてビックリ鳥巣箱!ーー;

出てきたのは、

オオスズメバチの死骸。私を刺したのはこの方でしょうか!?

小さな蜘蛛、アリのお家に使ったシジュウカラの巣と孵化失敗の卵1つ。小さなヤモリに動かないカメムシ。

巣箱で越冬していました。起こしてごめんね。

どこの巣箱に何が居たかを背中に記録し、毎年の繁殖状況と冬の様子を残しておきます。

春にはどんな仲間に会えるでしょうか!楽しみです。

 

 

< なかなか上手く運ばないな・・・・ >

ふきのこ会が感染症から免れ、ホットしたのも束の間、

ここでまたインフルエンザが拡がって来ました。

あやめ組が戻ってきたら、今度はうめ組。

そして明日は年長さんがドッチボール大会となっています。

1クラス抜きで大会は成立しません。まずは大会よりも健康を回復し、予防に努めることです。

その為うめ組の学級閉鎖と大会延期を決めました。

なかなか思うように事は進まないものです。

どのクラスもとにかく予防して、ウィルスを封じ込めましょう。

同時に杉花粉も出てきました。風邪だか花粉だかわからないような人(M先生^^;)もいます。

新聞には幼児の花粉症について記事がありました。

5歳までに発症する子が約5割もいるそうです。

確かに最近専用メガネをかけてくる子が多くなりました。

猿も掛かる花粉症です。まったく厄介です。

ここでお山の杉を伐採しようと思います。

これはこの山の保全のためですが、花粉の飛散防止も充分理由になるでしょうか?

この山の保全には所有者の認識が必要です。そろそろ手を入れないと、山が死んでしまいます。

幼稚園の山は片斜面だけ。残る三分の二の活かし方が重要です。

なかなか上手く事は運ばないものです。